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教員名 : 中嶋 則夫
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授業科目名
財政学1
開講年次
2年
開講年度学期
2026年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
E-EC-205L
担当教員名
中嶋 則夫
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
経済学入門1・経済学入門2
次に履修が望まれる科目
財政学2
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
市場社会において充足されるものがある一方、失われている生存に欠かせない財・サービスなど社会の構成員にとって必要な財・サービスもあります。それらをどのように財政が多元的利害調整を通じ供給していくのか、その決定過程の困難さを知り、我々が財政をコントロールできる予算手続きを模索することの重要性に気づくことを目標にします。 (受講生の到達目標) ・市場の特徴を知りその役割と財政の役割を知る。 ・財政の役割と財政制度の関係を知る。 ・財政民主主義で選挙の果たす役割を知る。 ・上記を踏まえてより良い社会について財政学の視点から論理的に表現できるようになる。 【授業の概要】
人間の欲求には、生存に必要なニーズとそれを超えて膨れ上がる欲望とがあります。
人間の膨れ上がる欲望を満たすには、私的所有権を保護し、分業と交換を行う市場を活用する経済が有効とされています。そこでは、見知らぬ人間が関わり合う市場的人間関係を背景に、価値が同じだと判断する物との交換が行われます。 他方このような社会にも、非市場的人間関係が存在し、情緒的なつながりに基礎を置く、共同体的人間関係と強制力に基づく支配・被支配という強制的人間関係の二つがあります。民主主義が成立している市場社会では、被支配者が支配者になるという関係が形成されます。従って、支配者が被支配者であるため、支配者が人間の行為を規制するには、被支配者の合意が必要となります。政府の活動を支える租税の課税にも被支配者の合意が必要であり、それが成立すれば、貨幣が無償で調達され、政府が社会の構成員にとって必要な財・サービスを無償で供給することが可能となります。 市場社会において生存に必要なニーズを超える欲望の充足のために、生存を脅かす事態が社会に生じればそれを取り除く必要が生まれ、それに掛かる経費を調達する必要が出てきます。 本講義では、何が構成員にとって必要でどれくらいの経費が必要になるかを予め議論し、それに基づき資金を集めるという予算過程や、その執行がどのようなインパクトを市場経済に与えるか等を学び、市場社会における財政の特徴と役割を説明していきます。 【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 財政学への旅立ち 第2回 財政と三つのサブシステム 第3回 財政のコントロールシステムとしての予算 第4回 予算のプリンシプル 第5回 予算制度の構造と機能 第6回 予算過程の理論と実態 第7回 予算改革 第8回 貨幣支出としてのアウトプット 第9回 公共サービスとしてのアウトプット 第10回 三つのサブシステムと公共支出 第11回 地方財政と中央財政 第12回 地方財政の理論と実際 第13回 政府としての社会保障基金 第14回 公企業と財政投融資 第15回 財政の過去から未来へ (授業の方法) 各回で複数の質問を行い、それらに回答してもらい、学生間で共有してもらいます。 テキスト・参考書
神野直彦『財政学』有斐閣(最新版)
授業時間外の学修
(事前学修)
授業では、復習・予習に関する指示をするので、その都度、指示に沿った対応をしてください。 (事後学修) 授業の振り返りの質問への回答作成には40分、教科書や資料の該当箇所の熟読に40分/日×5日の時間をかけてください。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
授業での質問へ回答15点を参加点(指定文字数以上が対象)、期末課題25点、定期試験60点、 の合計点で評価します。定期試験を受験しなかった場合は、評価不能となります。 遅刻、無断欠席は減点となることがあります。 (成績評価の基準) 到達目標に照らして評価します。 ・市場の特徴を知りその役割と財政の役割を知る。 ・財政の役割と財政制度の関係を知る。 ・財政民主主義で選挙の果たす役割を知る。 ・上記を踏まえてより良い社会について財政学の視点から論理的に表現できるようになる。 備 考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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