シラバス情報

授業科目名
商業科教育法1
開講年次
3年
開講年度学期
2026年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
C-TL-313L
担当教員名
餅川 正雄
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業)
施行規則に定める科目区分又は事項等…各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
商業科教育法2
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
 この授業の目的は、次の二つです。
1 高等学校学習指導要領に示された商業科の目標や基礎的科目の内容を理解する。
2 高等学校商業科の授業について、具体的な授業設計を行う方法を身に付ける。

(授業校生の到達目標)
 1【高等学校学習指導要領に示された商業科の目標や基礎的科目の内容を理解する。】
  (1)商業科の目標と基礎的科目(:ビジネス基礎・簿記・情報処理)の主な指導内容を説明できる。
  (2)商業科の基礎的科目の学習内容について、指導上の留意点を説明できる。
  (3)商業科の学習指導と評価の一体化の考え方を論述できる。
  (4)経済学・会計学・経営学・情報学・法律学などの学問領域と高等学校商業科目の関連を理解し、大学での学びを教材
     研究に活用することができる。
  (5)総合実践や課題研究などの発展的な学習内容を探求し、教育課程編成上の位置付けや学習指導の工夫・改善につ
     いて考察することができる。

2【高等学校商業科の授業について、具体的な授業設計を行う方法を身に付ける。】
  (1)生徒の学力や学習意欲等の実態を前提とした授業計画の考え方を論述できる。
  (2)商業科においてパソコン等の情報機器を活用した授業設計ができる。
  (3)学習指導案の基本的な構成を理解し、簿記の授業について学習指導案(略案)を作成できる。
  (4)簿記の模擬授業の実施とその振り返りによって、授業改善の視点を指摘できる
  (5)商業科における授業改善に関する実践研究の動向を把握し、それを参考にして授業設計に取り組むことができる。 
【授業の概要】
この授業のテーマは、「1.商業科の基礎科目の指導内容を学ぶこと」と「2.簿記の授業展開ができるようになる」の二つです。
 1.については、高等学校における商業教育は、どのような分野を対象とし、それはどのような内容を含むのかを講義を聴くことで理解し、教科「商業科」の目標と基礎的科目の主な指導内容と留意点を把握していきます。

 2.については、「簿記」の目標を実現するために、どのような授業を組み立て展開していけばよいのか、「授業の設計・実施・評価」や「単元指導計画と学習指導案の作成」方法を演習形態で検討した後、一人一人が作成した学習指導案に基づき模擬授業を実施してもらいます。
授業外で取り組む課題として、「簿記」で指導する各種帳簿(主要簿・補助簿)の記帳例題を作成して提出してもらいます。また、決算の意義、決算整理事項、精算表について課題レポートを提出してもらいます。 
【授業計画と授業の方法】
第1回:高等学校学習指導要領における商業科の目標
     〜ビジネス(商業)教育の本質とは何かを考えて発表する〜
第2回:商業科の目標と基礎的科目の指導内容  
     〜「ビジネス基礎」では何を身に付けさせるのかを考えて発表する〜
第3回:商業科の基礎的科目の指導上の留意点 
    〜「簿記」の仕訳をキャッチボールのイメージで指導するのはなぜか?〜 
第4回:商業科の学習指導の特徴と指導と評価の一体化 
     〜繰り返し(ドリル)学習の効果で仕訳を体得させる意義は何か?〜
第5回:商業科目の教材研究の方法① 
     〜手形や小切手の振り出しについて具体的な指導を考えてワークシートを作成する〜
第6回:商業科目の教材研究の方法②
     〜決算の単元で「精算表」をどのように指導するのかを考えて、練習問題を作成する〜 
第7回:商業科における発展的科目の学習内容と教育課程への位置付け 
     〜教育課程の編成についての基礎知識を学ぶ〜
第8回:商業科目の系統性・発展性を配慮した教育課程編成とその評価の視点 
    〜ビジネス実務で必要な専門知識とは何か?〜
第9回:生徒のレディネスの把握方法と単元指導計画の作成 
    〜生徒は商品売買取引で使用する証憑書類を知っているのか?〜 
第10回:商業科目の授業における情報通信技術の活用 
    〜インターネットを活用した情報収集の方法を学ぶ〜
第11回:学習指導案の基本的構成と簿記の学習指導案作成 
    〜授業デザインをどのように考えるとよいのか?〜
第12回:模擬授業の実施①
    〜「簿記」の導入時の工夫と時間配分、板書・説明の工夫・改善〜
第13回:模擬授業の実施②
    〜問題演習時の机間指導と授業の山場での発問の工夫・改善〜
第14回:商業科における「ビジネス基礎」に関する授業
    〜ワークシートと学習指導案を作成する〜
第15回:商業科における「情報処理」に関する授業 
    〜ワークシートと学習指導案を作成する〜

(授業の方法)
1.授業の方法の一つとしては、教師の「発問」に対する自分の答えを考えてもらい、それを発表するという形態を採用します。
2.   商業科目「簿記」の指導の革新となる「取引の仕訳」と「決算整理」の単元を題材にして、実際に問題を解いてもらいます。
3.  実際の授業展開を前提として、学習指導案の略案を作成したり、ワークシートや板書ノートを作成したりします。
4.  教育実習で実地授業を展開する際に必要となる教育実践技術として、板書・発問・説明の留意点について解説します。
テキスト・参考書
テキスト 西村修一監修 笠木秀樹編著『商業科教育法』東京法令出版
授業時間外の学修
予習の時間は、毎回1時間必要です。また、従業後の復習も1時間必要となります。
(事前学習)
授業前に、教科書を読んだ上で、各授業テーマについて、インターネット等を利用して関連する情報を収集し、A4版のルーズリーフにその内容を簡潔に整理したものを教材研究ノートとして提出してください。
(事後学習)
授業後は、授業内容で分からなかったことについて調べて、具体例を出して生徒に説明できるように図や表にまとめてください。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
課題レポート【2本】40%、教材研究ノート(提出)30%、模擬授業(学習指導案)30%で評価します。
(成績評価の基準)
① 課題レポートにつては、テーマの本質を的確に捉えて整理しているか、自分なりの考察を加えて意見を述べているかどうかで評価します。
② 教材研究ノートについては、単元(テーマ)の主な内容を踏まえたものであるか、ビジネス実務で必要な知識や技術と言えるものかどうかで評価します。
③ 模擬授業については、「導入・展開・まとめ」の流れについて、導入で無理がないか、展開では山場で考えさせる発問をしているか、具体例を示しているか、まとめでは要点を的確に整理できているかどうかで評価します。
備  考
後期の「商業科教育法Ⅱ」をあわせて受講してください。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容