シラバス情報

授業科目名
特別演習2
開講年次
2年
開講年度学期
2026年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
E-CS-212S
担当教員名
吉良 悟、北野 富士和、津村 怜花
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
民法入門、民法、(商法、企業法)、租税論、税務会計論、会計学概論、財務会計論、法学概論、国際法
(ただし、これらの授業の履修がなくても特別演習Ⅱの受講に直接の支障はない)
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
目的1 国際的な課税に関するルールの考え方を理解し身につけること
目的2 国際的な課税に関する問題点を理解し、自分で考えれる能力を身につけること
目標3 会計の国際化が必要な理由を理解すること
目標4 会計基準が異なることに関する問題点を理解し、自分で考える能力を身につけること
目的5 国際法による武力行使規律の現状を理解すること
目的6 日本の安全保障上の課題を理解し、自ら考える能力を身につけること

(授業の到達目標)
到達目標1 国際課税のルールの考え方やOECDなどでの議論の方向性を説明できること
到達目標2 国際課税に関して、今後のあるべき姿について自分なりの考え方を説明できること
到達目標3 会計の国際化の過程を説明できること
到達目標4 日本の会計基準の今後あるべき姿について自分なりの考えを説明できること
到達目標5 国際的武力紛争における各国の武力行使正当化根拠について説明できること
到達目標6 日本が直面する安全保障上の課題について自分なりの考えを説明できること
【授業の概要】
【国際課税】
  国際課税のルールは、第一次世界大戦後の国際連盟で大枠が形成されました。現行制度はその大枠で運用されていますが、昨今の経済のグローバル化、IT化による経済状況に合わなくなり、またその状況を利用した多国籍企業の租税回避が横行するなど、大きな問題を抱えています。このような問題に対して、OECDを中心にBEPSプロジェクトが進んでいます。BEPSプロジェクトでは過去100年間の国際課税のルールを覆す点も含まれています。これから就職する会社や皆さんが生きていかれる社会において、国際的な取引は当たり前の前提です。国際的な取引に関する課税を一緒に考えましょう。
 具体的には、まず国際課税に関するルールがどのようにして形成されたかを例を使って学生と議論しながら一緒に考えていきます。その後、現在の経済状況における現行制度の問題点を検討していきます。知識の暗記よりも、なぜそのようなルールが必要なのかというような点に着目して進めることで、現在の問題点も考えていきたいと思います。
【国際会計】
 2000年代以降、会計の国際化が急速に進んでおり、日本の会計基準は国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards;IFRS)とのコンバージェンスをすすめています。また、大手企業を中心に、IFRSを採用する企業も増えており、2023年5月時点で254社がIFRSを適用しています。なぜ、日本の会計基準はIFRSとのコンバージェンスをすすめているのでしょうか。また、なぜ大手企業を中心にIFRSを採用する日本企業が増えているのでしょうか。
 これらの疑問を考察していくために、会計の国際化の歴史を辿るとともに、会計基準が異なることで国際的にどのような問題が生じるのか、具体的な例を使って学生と議論しながら一緒に考えていきます。その際、投資家の立場として、また企業の立場として考えていくことで、より深く会計の国際化に対する理解を深めていくことができます。このような知識を踏まえ、最終的には現在、日本の会計基準とIFRSが異なる会計処理を求めていることから生じる問題点を考えていきたいと思います。

【国際法】
 国際問題で古今問わず最大の関心事は、武力紛争です。グローバル化が急速に進んでいる今日においては、国家間の武力紛争によって生ずる影響が、瞬く間に世界中に波及します。しかし、武力紛争について、国際法から考察する機会は、ほとんどありません。税、会計についての学修と併せて、武力紛争という別の角度から、経営にとって重要な問題を考察します。 
 具体的には、国際法の全体像を確認した後、ロシアによるウクライナ侵攻や自衛権に関する論点を扱い、現在の課題について議論します。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
<国際課税>
第 1回 国際課税の概論
第 2回 外国法人への課税
第 3回 国内法と租税条約
第 4回 移転価格税制とタックスヘイブン対策税制
第 5回 現在の課題
<国際会計>
第 6回 会計の歴史
第 7回 IFRSの誕生と普及
第 8回 日本の基準基準の現状
第 9回 財務諸表の比較可能性
第10回 現在の課題
<国際法>
第11回 国際法とは何か
第12回 ロシアによるウクライナ侵攻と国際法
第13回 自衛権
第14回 累積理論
第15回 現在の課題

(授業の方法)
授業は、双方向会話型の授業を行います。
テキスト・参考書
(テキスト)
講義はテキストなしで、PO資料等の配付で進めていきたいと思います。
参考資料等は、必要に応じて適宜指示します。

授業時間外の学修
事前学修:PO資料等に目を通しておき、自分で関連情報を調べる。
事後学修:授業に関連した内容を参考資料等も含め復習する。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
授業への参加度(発言、ディスカッション等)100%

(成績評価の基準)
到達目標1 国際課税のルールの考え方やOECDなどでの議論の方向性を説明できること
到達目標2 国際課税に関して、今後のあるべき姿について自分なりの考え方を説明できること
到達目標3 会計の国際化が必要な理由と日本の会計基準の方針を説明できること
到達目標4 IFRSと日本の会計基準におけるれんの会計処理の違いを説明できること
到達目標5 戦争違法化の系譜及び自衛権について説明できること
到達目標6 日本が直面する安全保障上の課題について自分なりの考えを説明できること
備  考
授業に関する質問は、Teams上のチャットで受け付けます。気軽にご連絡ください。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容