|
教員名 : 林 直樹
|
授業科目名
基礎演習1
開講年次
1年
開講年度学期
2026年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
E-CS-101S
担当教員名
林 直樹
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
【目的】
(1)テキストを素材として、問題を発見することを習慣づける。 (2)プレゼンテーションやディスカッションに必要な基本スキルを修得する。 【到達目標】 (1)テキストの論旨を精確に読解し、的確なレジュメを作成することができる。 (2)レジュメをふまえながら自らの意見を練り上げ、明確に発表することができる。 【授業の概要】
美学者として知られる中井正一は、尾道の近隣・竹原の地に生まれ、学生時代以降は長く京都で暮らし、終戦間際に尾道に戻ってからは尾道市立図書館長の職に就き、数年して国立国会図書館の初代副館長となって、東京で没した。
彼の生涯は、2025年、彼自身が制定に尽力した図書館法施行75年を記念する意味も込めて劇団民藝が『聴衆0の講演会』(作:嶽本あゆ美)と題する劇に仕立てたことでも、少なからず話題になった。 この中井は、決して長くはなかった終戦直後までの数年間の尾道時代に、少なくとも一つの非常に大きな仕事をした。それが尾道女子専門学校の設立であり、ひいては、私たちの大学であるところの尾道市立大学の礎の建立であった。 この演習では、中井が没する直前にまとめた畢生の書とも呼べる代表作『美学入門』(1951年)を紐解きながら、芸術論や映画論といったミクロな主題に切り込むこの美学者にして哲学者の直観の鋭さに舌を巻きつつ、尾道市立大学の創設者たる彼が何を思い、なぜこの学校の基礎を築いたのかという、少し大きな問題にも踏み込んでみたいと思う。 【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 はじめに:中井正一と美学【講義&演習】 第 2回 美とは何であるか【演習&課題】 第 3回 芸術とは何であるか【演習&課題】 第 4回 芸術のすがた【演習&課題】 第 5回 生きていることと芸術【演習&課題】 第 6回 描くということ【演習&課題】 第 7回 映画の時間【演習&課題】 第 8回 映画の空間【演習&課題】 第 9回 古い芸術観と新しい芸術観【演習&課題】 第10回 知、情、意の三分説の歴史【演習&課題】 第11回 感情のもつ役割【演習&課題】 第12回 時間論の中に解体された感情【演習&課題】 第13回 射影としての意識【演習&課題】 第14回 芸術的存在【演習&課題】 第15回 機械時代にのぞんで【講義&演習】 (授業の方法) 個人発表とグループ発表の二本立てで構成される。「課題」とあるのは発表に向けた準備を指す。 まず初めに受講者全員が一人ずつ、テキストの分担範囲の要約紹介を中心とした個人発表(レジュメを作成)を行っていく。 それらがすべて済んだ段階でグループを組み、テキストの残余範囲を軸とした総括的な発表(パワーポイント資料を作成)を行う。 教員はテキストの内容に適宜解説を加え、受講者同士のディスカッションを促しながら、個人・グループ発表内容の掘り下げを手助けする。 テキスト・参考書
中井正一『美学入門』中公文庫(2010年)
授業時間外の学修
(事前学修)
発表準備を怠らないこと。自らの担当範囲以外についても、テキストを読んでおくこと。 (事後学修) 発表後に得たフィードバックを記憶に留めておくこと。そして次回以降の発表に活かすこと。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
個人発表とグループ発表における水準で評価する。両者のウェイトは50%ずつである。 (成績評価の基準) 到達目標に照らして評価する。 (1)テキストの論旨を精確に読解し、的確なレジュメを作成することができる。 (2)レジュメをふまえながら自らの意見を練り上げ、明確に発表することができる。 備 考
個人発表とグループ発表の場では、単なる「レポート」に終始しないよう、論点や疑問点を含めた「皆さん自身の意見」を積極的に提示するよう心がけてください。
担当教員の実務経験の有無
無
実務経験の具体的内容
|