シラバス情報

授業科目名
日本歴史概説2
開講年次
2年
開講年度学期
2025年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-RE-202L
担当教員名
米倉 広晃
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
鎌倉時代から現代までの日本の歴史を、時代ごとの天皇・皇族の在り方を通じて考察し、理解する。
(受講生の到達目標)
到達目標1:現代の象徴天皇制にもつながる、武家政権下での天皇制の様相を説明できる。
到達目標2:前近代と近現代とで、天皇家の宗教観・祖先観などに大きな断絶があることを説明できる。
到達目標3:近現代的皇室観にとらわれず、前近代的背景もふまえて現在の皇位継承問題を論じることができる。
【授業の概要】
鎌倉時代から現代にかけての日本の歴史について、各時代における天皇・皇族の在り方を中心に検討し、その背景としての国内外の社会情勢や政治体制なども考えながら理解を深めていく。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス(講義)
第 2回 この授業を学ぶうえでの基礎知識(講義)
第 3回 皇位継承の混乱と皇統の分裂(講義)
第 4回 南北朝の動乱と皇統の収斂(講義)
第 5回 親王宣下の制度と宮家の成立・展開(講義)
第 6回 第1回小テスト / 授業のふり返り
第 7回 江戸幕府の朝廷統制(講義)
第 8回 近世の女帝と光格天皇の即位(講義)
第 9回 皇族の出家と養子入り(講義)
第10回 第2回小テスト / 授業のふり返り
第11回 神武天皇の意識化と皇室の神道化(講義)
第12回 明治国家と天皇・皇族の軍人化(講義)
第13回 南北朝正閏問題と歴代天皇の確定(講義)
第14回 第3回小テスト / 授業のふり返り
第15回 現在の皇位継承問題について(講義)

(授業の方法)
授業時に適宜配布するレジュメ、および板書に基づきながら講義形式で行う。
授業内容の定着度確認のため、全3回の小テストを課す。小テストの直前回では、授業の内容・実施方法に関する質問・感想などを配布の用紙に記入してもらう。記入された質問は選抜し、小テスト後のふり返り時に可能な限り答える。また感想についても、授業の質的向上に資したい。
テキスト・参考書
(テキスト)特になし。授業時に適宜レジュメを配布する。
(参考書)適宜、授業中に紹介する。
授業時間外の学修
(事前学修)特に求めない。
(事後学修)授業内容の復習、授業中に紹介した書籍・資料等の閲覧。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
全3回の小テスト(40%)、期末試験(60%)
(成績評価の基準)
到達目標1:武家政権下での天皇制の様相から、現代の象徴天皇制との共通性を論じることができている。
到達目標2:前近代と近現代とで異なる、天皇家の宗教観・祖先観について論じることができている。
到達目標3:前近代までの歴史・文化的背景もふまえ、現在の皇位継承問題を論じることができている。
備  考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
学芸員として実務経験を持つ教員による授業