シラバス情報

授業科目名
原価計算論
開講年次
2年
開講年度学期
2025年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-MN-204L
担当教員名
田中 政旭
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目
この授業の基礎となる科目
工業簿記・会計学概論
次に履修が望まれる科目
管理会計論
【授業の目的と到達目標】
[授業の目的]
様々な原価計算の方法を用いて計算できることに加え、その方法の背後にあるロジックを説明できるようになることを目的とする。
[受講生の到達目標]
到達目標1.:様々な原価計算の手続きや計算方法が説明できる。
到達目標2:原価計算の方法の背後にあるロジックを説明できる。
【授業の概要】
原価計算システムは企業にとって不可欠な測定のシステムである。企業は原価計算システムを通じて製造プロセスで付加された価値を測定することにより、利益計算や活動の管理、そして価格決定をはじめとするさまざまな意思決定を行うことができる。
この科目は工業簿記の知識を前提としながら、原価計算基準を踏まえてさまざまな原価計算の方法について学習する。
【授業計画と授業の方法】
[授業計画]
1.イントロダクション
  授業の全体像、原価計算の目的
2.原価の概念
  様々な原価の概念
3.原価の費目別計算
  原価の費目別分類(材料費、労務費、経費)の処理
4.個別原価計算[復習課題あり]
  個別原価計算、製造直接費の賦課、製造間接費の配賦、製品が完成し、引き渡したときの処理
5.部門別個別原価計算[復習課題あり]
  部門別原価計算の意義、部門個別費と部門共通費の集計、補助部門の製造部門への配賦
6.工程別総合原価計算[復習課題あり]
  工程別総合原価計算の意義、工程別総合原価計算、工程別総合原価計算の手続き
7.組別総合原価計算
  組別総合原価計算の意義、組別総合原価計算、組直接費と組間接費、組別総合原価計算の手続き
8.等級別総合原価計算・連産品の総合原価計算
  等級別総合原価計算、等級別総合原価計算の手続き、連産品の総合原価計算
9.総合原価計算における仕損と減損、材料の追加投入
  仕損と減損、仕損と減損の計算・処理、材料の追加投入
10.標準原価計算・差異分析[復習課題あり]
  標準原価計算の意義、標準原価計算、標準原価の設定、差異分析
11.直接原価計算[復習課題あり]
  直接原価計算の意義、直接原価計算、全部原価計算と直接原価計算の違い
12.ABC・ABM
  伝統的原価計算の問題点(製品原価情報の歪み)、コストドライバー、ABC、ABM
13.品質原価計算
  品質原価計算の意義、品質原価計算、欧米企業と日本企業の品質コストモデル
13.マテリアルフローコスト会計
  マテリアルフローコスト会計(マテリアルコスト、システムコスト、エネルギーコスト、廃棄物処理コスト)
15.振り返り
  これまでの講義の総括

[授業の方法]
・15回すべてでスライドを投影して講義を行う。また、適宜、演習を行う。
・「復習課題あり]の授業においては、講義後に復習課題を提示するので、課題公表日から4日以内に回答を提出してください(日数の計算には、課題公表日を含む。)。なお、提出方法は、授業の際に提示する。
テキスト・参考書
[教科書]
 特にありません。
[参考書]
 谷武幸(2012)『エッセンシャル原価計算』中央経済社.
授業時間外の学修
スライドと各自がとったノートを読み返し、講義内容について復習する。
成績評価の方法と基準
[成績評価の方法]
 定期試験(70%)、復習課題(30%)
[成績評価の基準]
 到達目標の達成度合
備  考
進捗や理解度に応じて講義内容を変更する可能性がある。
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容