シラバス情報

授業科目名
行政法
開講年次
3年
開講年度学期
2025年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-MN-311L
担当教員名
檜垣 宏太
担当形態
単独
【科目の位置付け】
法律学の中では、憲法や刑法などの公法に分類される者である。公務員、とりわけ一般行政職を目指す学生にとっては、必須の科目ということができる。
この授業の基礎となる科目
日本国憲法
次に履修が望まれる科目
民法
【授業の目的と到達目標】
特に初見の個別法を読み解くことができ、行政法における法的事案処理の仕方がわかるようになること。
【授業の概要】
法律学科目の中でも行政法は難しいと言われるが、全くそんなことはない。むしろ、複数の個別法を横断的に考察して一般原則を導出する必要上、もっとも常識的判断が用いられる科目であって、その意味ではとっつきやすい科目である。そして、基本書の抽象的な理論体系が最初の躓きの石になっていると考えられるため、講義は基本的に具体的な判例をベースに質疑応答の形で行う予定である。事前に配布される判例を読んで来ることが望ましい。
【授業計画と授業の方法】
第1回 イントロダクション
第2回 裁量がないパターン(ストロングライフ事件)
第3回 裁量があるパターン(呉市教研集会事件)
第4回 政治的空間①(岩沼市議会事件)
第5回 政治的空間②(泉佐野市民会館事件)
第6回 都市①(山本理顕、丹下健三、柳田国男ほか)
第7回 都市②(山本理顕、丹下健三、柳田国男ほか)
第8回 都市③(広尾総合設計許可事件①)
第9回 都市④(広尾総合設計許可事件②)
第10回 公共空間の物的規律①(浦安ヨット事件)
第11回 公共空間の物的規律②(国鉄松山駅前事件)
第12回 直接的領域規律①(オウム真理教解散請求事件)
第13回 直接的領域規律②(もんじゅ事件)
第14回 領域上の擬制的公共空間①(温泉津温泉事件)
第15回 領域上の擬制的公共空間②(旧高根町水道条例事件)

※なお、進度により内容を調整する場合がある。
テキスト・参考書
【テキスト】荒木尚志=森田宏樹編集代表『ポケット六法』(有斐閣、2024年)【参考書】興津征雄『行政法Ⅰ』(新世社、2024)、木庭顕『笑うケースメソッドⅡ 現代日本公法の基礎を問う』(勁草書房、2017)、斎藤誠=山本隆司編『行政判例百選Ⅰ・Ⅱ〔第8版〕』(有斐閣、2022)
授業時間外の学修
事前の予習で判例を読むこと:1時間程度 事後の復習:必要に応じて
成績評価の方法と基準
期末試験100%(講義で扱った事項についておおむね理解できているかを問う)
備  考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容