![]() 教員名 : 冨岡 采花
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授業科目名
芸術論特講1
開講年次
1年
開講年度学期
2025年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
担当教員名
冨岡 采花
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校専修免許・高等学校専修免許 美術) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・教科及び教科の指導法に関する科目 この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
日本の仏教絵画と彫刻作品について、形状や構造を即物的に記述できるようになること、加えて図像の系譜や時代的・思想的背景、制作者の在り方といった美術作品をとりまく諸様相を総合的に分析する方法論を学ぶことで、個々の作品について自分なりに考え、言語化する力を養うことを目的とします。 (受講生の到達目標) 1.美術作品を観察して形状や構造を記述することができる 2.美術作品をめぐる様相について、多角的に考察することができる 3.美術史に関する専門的な知識を習得し、応用することができる 【授業の概要】
この講義では、前半は仏画を中心とした絵画作例について、後半は運慶・快慶を中心とした鎌倉時代初期の彫刻作例について取り上げます。各講義で個々の作例を細かく検討し、美術作品を自らの言葉で語る力を養います。また、本講義では特に像容とそれが内包する機能といった観点に着目し、時代背景や思想的背景、制作を担った工房の様相などから多角的な分析を行うことで、美術史学的思考を学びます。
【授業計画と授業の方法】
(授業の計画)
授業で取り上げる主な課題は以下のとおりです。なお、具体的課題や順序については、受講者の関心や理解度に応じて適宜調整します。 (第1回)イントロダクション (第2回)絵画作品の記述 (第3回)絵画の修理について:構造、原材料 (第4回)絵画の修理について:理念、実例 (第5回)像容と機能:仏画の技法に着目して (第6回)像容と機能:神護寺僧形八幡神像を中心に (第7回)彫刻作品の記述 (第8回)像容と機能:東大寺僧形八幡神坐像について (第9回)像容と機能:興福寺西金堂伝来飛天像について (第10回)像容と機能:興福寺西金堂諸像について (第11回)像容:東大寺大仏殿四天王立像について (第12回)機能:大仏殿様四天王像と護国思想 (第13回)像容と機能:興福寺南円堂伝来四天王立像について (第14回)像容:興福寺北円堂諸像について (第15回)機能:興福寺北円堂諸像と三国意識 (第16回)論述試験 (授業の方法) プロジェクターとスクリーンを使用して作品の画像を示しながら講義を行います。また、適宜意見交換を交えながら進めることで、作品に対する深い理解を目指します。 テキスト・参考書
教科書は使用しません。参考資料は授業内で提示します。
授業時間外の学修
授業で取り上げる課題に関し、自身の制作や作品に即して自分なりに思考することを求めます。
(事前学習) 各回で取り上げる主要な作例について、美術全集や展覧会の図録などを参照して基礎情報を確認する。 (事後学習) 各回の講義内容に即した課題に取り組む。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
講義への積極的な参加と講義後に提出する課題の記述内容(60%) 最終講義時の論述試験(40%) (成績評価の基準) 到達目標1:提出課題、論述試験等において、作品を観察して形状や構造を記述できている。 到達目標2:提出課題、論述試験等において、美術作品をめぐる様相について多角的に考察できている。 到達目標3:提出課題、論述試験等において、講義で得た専門的知識を応用し、言語化できている。 備 考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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