![]() 教員名 : 福本 昌之
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授業科目名
教育社会学
開講年次
2年
開講年度学期
2025年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
C-TL-202L
担当教員名
福本 昌之
担当形態
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…教育の基礎的理解に関する科目 施行規則に定める科目区分又は事項等…教育に関する社会的、制度的又は経営的事項(学校と地域との連携及び学校安全への対応を含む。) この授業の基礎となる科目
教育原理・教師論
次に履修が望まれる科目
教育課程論
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
現代の学校教育に関する社会的事項について、基礎的な知識を身に付けるとともに、現代教育のさまざまなトピックを社会学的な視点から考察することで、教育を広い社会的文脈に位置づけて理解できるようになることをめざす。近現代社会における学校の性格や社会的役割を多面的に理解し、学校で生起している諸問題を理解し、適切な情報の吟味、学校経営や指導の考え方を修得する。 (受講生の到達目標) 到達目標1:学校をめぐる近年の様々な状況の変化を説明することができる。 到達目標2:子どもの生活の変化を踏まえた指導上の課題を論じることができる。 到達目標3:地域との連携・協働の意義と方法を踏まえ、開かれた学校づくりが進められてきた経緯を説明することができる。 到達目標4:学校安全の意義と目的を踏まえ、学校の管理下で発生する事件、自己及び災害への対応を説明することができる。 【授業の概要】
子どもの教育をめぐる社会環境の変化が、学校教育にもたらす影響とそこから生じる課題、ならびにそれに対応するための教育政策の動向を中心に解説する。また、近年要請されている学校と地域の連携について、その意義を理解し、具体的な取り組み事例を参照することで、「地域とともにある学校」の実現に必要な条件を確認する。加えて、学校安全と危機管理の重要性について、関連法規及び司法判決の検討を通じて、理解を深めていく。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回:イントロダクション:教育は社会の中で行われている(講義、グループワーク) 第2回:カリキュラム:教育内容・方法は社会と深く関わっている(講義、グループワーク) 第3回:教育格差:教育は階層社会の現実から切り離せない(講義、グループワーク) 第4回:義務教育段階の格差:「平等」なはずの義務教育にも学校間格差がある(講義、グループワーク) 第5回:高校教育制度:制度が隔離する高校生活(講義、グループワーク) 第6回:教師の在り方:教師は社会的存在である(講義、グループワーク) 第7回:保護者・子どもの言動の背後にあるものを見据える(講義、グループワーク) 第8回:非行は学校教育と密接に結びついている(講義、グループワーク) 第9回:ジェンダー:「性別」で子どもの可能性を制限しないために(講義、グループワーク) 第10回:日本の学校も多文化社会の中にある(講義、グループワーク) 第11回:不登校・いじめは「心の問題」なのか(講義、グループワーク) 第12回:学校安全:学校安全の概要(講義、グループワーク) 第13回:学校と家庭・地域の連携1:制度の概要(講義、グループワーク) 第14回:学校と家庭・地域の連携2:社会教育との連携 (講義、グループワーク) 第15回:社会における教育システム(講義、グループワーク) (授業の方法) 毎回の授業後に「リフレクションノート」(小レポート)の提出を求める。「リフレクションノート」に記された内容は翌回の授業で補足や解説を行い、内容に関する理解を深めるために利用する。 テキスト・参考書
(テキスト)
・中村高康・松岡亮二,『現場で使える教育社会学』,ミネルヴァ書房,2022年。 ・第12〜15回は別途テキストを配布する。 (参考書) 苅谷 剛彦『学校って何だろう—教育の社会学入門』ちくま文庫,2005年。 松岡亮二 編著『教育論の新常識〜格差・学力・政策・未来』,中公新書ラクレ,2021年。 授業時間外の学修
(事前学修)テキストとレジュメを読みながら各回の概要を把握する。
(事後学修)各回ごとにリフレクションノートを作成し、内容を振り返る。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)期末試験50%、各回の課題の提出物(50%)
期末試験のテーマは、各回講義の内容と関連する内容で設定する。なお,レポート(論文試験)とする場合もある。 詳細は、講義で説明。 (成績評価の基準)「到達目標1〜4」を評価基準とする。 備 考
担当教員の実務経験の有無
県立高等学校教諭,教育センター講師,学校運営協議会委員等
実務経験の具体的内容
高等学校教諭として5年勤務,英語科担当
県立教育センター講師として学校経営領域を担当 複数校の学校運営協議会員,学校評議員,学校関係者評価委員,外部評価委員を担当 |