![]() 教員名 : 藤井 佐美
|
授業科目名
民俗学2
開講年次
3年
開講年度学期
2025年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-RE-305L/G-HU-332L
担当教員名
藤井 佐美
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
民俗学1
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
柳田国男著『先祖の話』の読解をとおして日本文化の特質を多様な観点から分析し、民俗学の研究意義と伝承上の問題について説明できるようになることを目指す。 (受講生の到達目標) 到達目標1:民俗学の研究領域や民間信仰に関する基礎知識をふまえた上で、『先祖の話』の各テーマを肯定的解釈・否定的解釈の両面から説明することができる。 到達目標2:身近な事例と関連づけながら、探究的な学びから日本文化における伝承の特質と問題点について分析し論じることができる。 【授業の概要】
柳田國男著『先祖の話』を文学作品・音声・映像等の傍証資料とあわせて読み解く方法を学ぶ。また、各テーマを身近な事例と関連づけ、発見や分析を文章化する課題に取り組むことにより、探究的な学びの積み重ねを具現化していく。
【授業計画と授業の方法】
(授業の計画)
第 1回 講義:ガイダンス 授業の目的・到達目標・授業進行方法の説明 第 2回 講義:民俗学の分類と調査方法 有形文化・言語芸術・心意現象 第 3回 講義:先祖・年中行事・民間歴 第 4回 講義:『遠野物語』と『先祖の話』 第 5回 講義:『先祖の話』の背景と研究史 第 6回 講義:序文 柳田国男からのメッセージ 第 7回 講義:伝承事例と解釈 1 先祖との交流 第 8回 講義:伝承事例と解釈 2 二通りの先祖 第 9回 講義:伝承事例と解釈 3 柳田国男と折口信夫 第10回 講義:伝承事例と解釈 4『先祖の話』と『死者の書』 第11回 講義:伝承事例と解釈 5 先祖と芸術文化 第12回 講義:伝承事例と解釈 6 盂蘭盆と魂棚 第13回 講義:伝承事例と解釈 7 暮れの魂祭と先祖 第14回 講義:伝承事例と解釈 8 正月と先祖 第15回 講義:まとめ 柳田国男の先祖観と現代の先祖観 (授業の方法) 第1回のガイダンスに基づき、第2回〜第6回では民俗学の分類法や多様な調査・研究方法を確認しながら、『先祖の話』刊行までの歴史と先行研究を辿る。第7回〜第14回では『先祖の話』の各テーマを傍証資料とともに読み解き、第15回で柳田国男の先祖観と現代の先祖観についての統括をおこなう。また、映像資料の鑑賞や探究学習の授業回の設定については、必要に応じて柔軟に調整し対応する。 テキスト・参考書
(テキスト)
石井正己著『全文読破 柳田国男の先祖の話』(三弥井書店) (参考書) 『遠野物語』(電子書籍も可)を手元に用意しておくことが望ましいが、これについては授業で紹介する。 授業時間外の学修
(事前学修)
前回授業内容を確認しておくこと。 (事後学修) 各回の授業テーマに関する考察記録を残し、指定期日までに課題を提出すること。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
各回授業への取り組み(20%)と課題提出内容(80%)の積み重ねによる総合評価。 (成績評価の基準) 到達目標1:『先祖の話』を傍証資料とともに多角的に読み解き、伝承事例をめぐる解釈の相違を分かりやすく説明することができている。 到達目標2:『先祖の話』を手掛かりに日本文化の特質を身近な事例と関連づけた上で分析し、適切な表現を用いて論じることができている。 備 考
大学ネットワーク(ポータルサイトとteams)に接続可能な状態で受講すること。
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容
|