シラバス情報

授業科目名
世界歴史の流れ
開講年次
1年
開講年度学期
2025年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-SS-111L
担当教員名
久納 早智
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
◎授業の目的
この授業は、西洋史の基礎的知識と、バランスのとれた歴史認識を養うことを目的とします。主に古代ギリシャ・ローマ期から中世(15世紀ごろまで)における地中海商業と都市の発展をテーマに取り上げますが、それがいかに東方世界と結びついたものであったか、さらにはその後の近世・近代ヨーロッパ社会の礎としていかに機能したかなど、当該空間・時間に限定されない巨視的な視点から西洋の歴史を考察します。
◎受講生の到達目標
1. 西洋古代史、中世史、近世史の一連の流れを、社会経済史的な観点から理解できるようになる。
2. 西洋の歴史を関係史的に説明できるようになる。
【授業の概要】
この授業では、古代から中世、近世にかけての西洋の歴史を、社会経済史的な観点から考察します。これまでの西洋史学において、具体的にいかなる問題が議題として扱われ、その議論が今日における歴史の捉え方にいかなる影響を与えているか。政治的な事象を暗記するための授業ではなく、研究史をふまえて歴史学の意義を考えるための授業として、講義を進めます。
【授業計画と授業の方法】
◎授業計画
以下の内容で講義を進めます。

1. ガイダンス:西洋の歴史と時代区分
2. 未開の戦略
3. 交易と交易地
4. アテナイ民主政と市場
5. 古代東地中海の交易地
6. ローマ:都市国家から世界帝国へ
7. 古代から中世への移行
8. 「ムハンマドとシャルルマーニュ」
9. 封建制(1)都市と農村
10. 封建制(2)市場
11. シャンパーニュ大市
12. フランドルと北イタリア
13. 北イタリアの商業都市:ヴェネツィアとジェノヴァ
14. 地中海と大西洋
15. 大航海時代

◎授業方法
レジュメとスライドを用いて授業を進めます。レジュメは簡素な形式のため、授業を聞きながら各々でメモやノートを取ってください。
テキスト・参考書
テキストは指定しません。参考文献はレジュメ内に毎回提示します。
授業時間外の学修
◎事前学修
配布されたレジュメの内容を事前に確認し てください。
◎事後学修
授業で学んだことを復習し てください。また、授業などを通じて関心を持ったテーマについて文献を調査し、レポートを作成するなど、学生の皆さんの主体的かつ能動的な受講姿勢を歓迎し期待し ています 。
成績評価の方法と基準
◎成績評価の方法
定期テスト(80)、授業参画(20)
◎成績評価の基準
1. 西洋古代史、中世史、近世史の一連の流れを、社会経済史的な観点から理解しているかどうか。
2. 西洋の歴史を関係史的に説明できているかどうか。
備  考
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容