![]() 教員名 : 堀川 諭
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授業科目名
社会政策
開講年次
3年
開講年度学期
2025年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
E-EC-305L
担当教員名
堀川 諭
担当形態
単独
【科目の位置付け】
社会政策の背景・意義・課題について、人々の生活との関係をふまえて、歴史的に理解する科目です。
この授業の基礎となる科目
社会保障入門
次に履修が望まれる科目
社会保障
【授業の目的と到達目標】
(授業の⽬的)
国内外の政治経済の枠組みが⼤きく変化し、⽇本国内でも、さまざまな経済社会問題が起きています。社会政策は「社会問題」への政策的対応を明らかにする学問です。この講義では、⽇本、世界の経済社会の質的・構造的変化を理解し、「経済社会問題」に対処する知⼒を⾼めることを⽬的とします。 (受講⽣の到達⽬標) (1)⽇々のニュース報道、新聞記事に関⼼を持って、国内外の政治、経済の問題について考える知⼒を磨く。 (2)経済状況の急激な変化と共に就業形態も多様化しています。特にジョブ型雇⽤、フリーランス、⾮正規雇⽤の増加によるライフスタイルへの影響を論理的に考察する基礎知識を⾝につけ、⾃分が将来活躍する舞台を考えることができる。 (3)シングルマザー、ヤングケアラー、⽣活保護の増加、⾝寄りのない単⾝⾼齢者、「孤独死」、精神疾患の増加など、経済格差の拡⼤と共に「21世紀型の貧困」が広がっています。これらの問題は、⼀部の⼈の問題ではなく、すべての⼈に関わる問題であることを認識し、⾃分のライフスタイルと関係づけて対処する知恵を育てる。 (4)21世紀は、外国⼈労働者を積極的に受け⼊れなければ経済社会活動が持続できないと考えられています。今後、外国⼈労働者をどのように受け⼊れるのか、それぞれの地域社会の⽣活⽂化との関係、⾃分⾃⾝の姿勢が問われる時代になります。欧⽶諸国における外国⼈移⺠の受け⼊れと課題について関⼼を持つこと。 (5) 少⼦化による⼈⼝減少問題と21世紀の社会保障制度の⽅向性について説明でき、「地域創⽣」という課題、「社会関係資本」・地域コミュニティの問題との関係を踏まえて、⾃分の社会関係を豊かにするための⽅向性を考えられること。 【授業の概要】
(1)「市場の失敗」から社会保障の必要性、福祉国家の成熟と限界、「新しい社会問題」(格差問題)など幅広い社会問題への理解を深めます。
(2)年⾦、医療、介護などの社会保険、児童福祉、障がい者福祉、⽣活保護等の社会福祉を柱とする「社会保障制度」の基礎知識を学びます。 (3)変化の激しい経済社会のなかで「⽣き抜く」ための視界を広げて、⾃由に⽣きるための⾃分⾃⾝の「ものの⾒⽅、考え⽅」の⼟台を作ります。 【授業計画と授業の方法】
【1⽇⽬】
第1回 社会政策とは 「社会本質論」の系譜 社会名⽬論と社会実在論、現象学的社会学 第2回 功利主義、リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズム 第3回 子ども期の社会政策 第4回 子ども期の社会政策についてグループでの検討及び発表 【2⽇⽬】 第5回 仕事、貧困をめぐる社会政策 第6回 仕事、貧困をめぐる社会政策についてグループでの検討及び発表 第7回 結婚と子育てをめぐる社会政策 第8回 結婚と子育てをめぐる社会政策についてグループでの検討及び発表 【3⽇⽬】 第9回 高齢社会をめぐる社会政策 第10回 高齢社会をめぐる社会政策についてグループでの検討及び発表 第11回 障害をめぐる社会政策 第12回 障害をめぐる社会政策についてグループでの検討及び発表 【4⽇⽬】 第13回 外国人労働者をめぐる社会政策 第14回 外国人労働者をめぐる社会政策についてグループでの検討及び発表 第15回 全体のテーマの振り返り 第16回 記述式試験 (授業の⽅法) 授業は担当教員がパワーポイントのスライドを使って講義を⾏うとともに、受講生には各テーマについての情報収集と検討、グループによる発表をやってもらいます。 テキスト・参考書
「よくわかる社会政策 第3版 雇用と社会保障」(ミネルヴァ書房)、「社会政策入門—これからの生活・労働・福祉」(法律文化社)が参考になります。教科書として購入を求めるという意味ではありません。
授業時間外の学修
(事前学習)授業のテーマに関するニュースを毎日、テレビや新聞、インターネット記事で読み、理解を深めておいてください。
成績評価の方法と基準
(成績評価の⽅法)グループ発表への貢献度(合計60%)と第15回の記述式試験(40%)で評価します。
(基準)多様な社会問題を正確に理解し、それらにふさわしい政策アプローチを検討できているかどうか。 備 考
受講者はノートパソコンを持参してください。
※受講者全員が充電可能な教室をお願いします。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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