シラバス情報

授業科目名
研究指導(論文指導)2
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
林 直樹
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
研究指導(論文指導)1
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
【授業の目的】
前期の段階で、ある程度、確定させた論文構成案をもとに、すでに検討を終えた様々な論点を改めて整理・文章化し、必要に応じて構成案を見直しながら論述を進め、修士論文を書き上げることが最終目的である。
【受講生の到達目標】
従来の検討材料すべてにつき何事か言及しながらも、深く追究すべき論点は厳選することによって、論旨を明快にした修士論文を仕上げることができる。
【授業の概要】
 資史料の新規検討は必要最小限に抑え、修士論文の執筆に専念する。受講者は毎回書き進めた原稿につき教員のチェックを受け、必要な改訂を加えていく。ひたすら書き、改め、削り、書き、改め、削り、・・・以下略、の繰り返しであるが、そのような、一見して単なるルーティンの中につねに認知深化の機会を織り込み、論文執筆という作業が螺旋型のループを描くようにすることが理想である。そのためには、すでに概ね固めた論文構成という形式の「内」における、いわば制約付きの自由のもと、最大限可能な事柄を追究する創意工夫の努力が求められることになるだろう。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 論文目次の確定【講義&演習】
第 2回 執筆箇所の検討(1)【演習&課題】
第 3回 執筆箇所の検討(2)【演習&課題】
第 4回 執筆箇所の検討(3)【演習&課題】
第 5回 執筆箇所の検討(4)【演習&課題】
第 6回 執筆箇所の検討(5)【演習&課題】
第 7回 執筆箇所の検討(6)【演習&課題】
第 8回 論文構成の最終点検【講義&演習】
第 9回 執筆箇所の検討(7)【演習&課題】
第10回 執筆箇所の検討(8)【演習&課題】
第11回 執筆箇所の検討(9)【演習&課題】
第12回 執筆箇所の検討(10)【演習&課題】
第13回 論文の最終点検(1)【講義&演習】
第14回 論文の最終点検(2)【講義&演習】
第15回 論文要旨の作成【講義&演習】

 受講者は引き続き教員とのディスカッションを通じて認識を深める過程を経つつ、すでに定まった論文の構成を逸脱しない範囲で論旨を微調整しながら、一気呵成に執筆を進めていく。
テキスト・参考書
受講者と相談の上で決定する。
授業時間外の学修
(事前学修)
ペース配分を乱さないようにしながら、検討すべき論文原稿を作成する。
(事後学修)
教員とのディスカッションを経て改訂点を絞り込み、着実に改良していく。
成績評価の方法と基準
・到達目標に照らした修士論文の水準によって評価する。なお、修士論文審査会および修了研究内容発表会という二度の機会において、受講者は自らの研究成果について自らの言葉で語ることが求められる。
備  考
 この段階に至れば、あとは書くのみでしょう。授業の概要欄では「制約付きの自由」という表現を用いましたが、それは、書きたいことを自由に書いてはならない、という意味ではありません。本来、研究とは自らの内なる問題意識に発しているからこそ、価値があるものです。書きたいことを書けばよいのですが、それを伝える工夫を同時に施さなければ、せっかくの問題意識も他者に伝わらず、充分な理解を得られません。よく整理したうえで最も効果的に示す方法の実践を、最後に心がけてください。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容