教員名 : 前田 謙二
|
授業科目名
税務事例特論
開講年次
1年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
前田 謙二
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
租税論特論、研究演習1(前田)
次に履修が望まれる科目
研究指導(論文指導)1
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
授業の目的は、法的三段論法や裁判所の法解釈の意味を理解し、具体的な判決の原文を分析できることです。また、判例評釈の作成練習において、文章作成や脚注表記も適切にできることも目指します。 (受講生の到達目標) 到達目標1:判決の原文を読み、法的三段論法の構造を説明できる。 到達目標2:判例評釈の作成ができる。 到達目標3:判例評釈に関連した税法の論文を探し、その論点を説明できる。 【授業の概要】
租税論特論での所得税法や、研究演習1(前田)での法人税法での税法上条文に基づく基礎知識をベースにして、判決の原文を読み込むことで、法的三段論法による裁判所の法解釈を具体的に分析していきます。判例等を読むことで、法的なものの見方を修得することに努めます。また、判例評釈作成の練習を通じて、脚注表記なども修士論文作成のための形式基準の知識も修得していきます。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 法的三段論法の説明(講義・議論) 第2回 判例等の構造分析(演習) 第3回 判例評釈の発表・議論(演習) (受講生が自分の興味にしたがって、税務判例百選から1つ選ぶ) 第4回 判例評釈の発表・議論(演習) (受講生が自分の興味にしたがって、税務判例百選から1つ選ぶ) 第5回 判例評釈の発表・議論(演習) (受講生が自分の興味にしたがって、税務判例百選から1つ選ぶ) 第6回 判例評釈の発表・議論(演習) (受講生が自分の興味にしたがって、税務判例百選から1つ選ぶ) 第7回 判例評釈の発表・議論(演習) (受講生が自分の興味にしたがって、税務判例百選から1つ選ぶ) 第8回 判例評釈の発表・議論(演習) (受講生が自分の興味にしたがって、税務判例百選から1つ選ぶ) 第9回 税務論文のリサーチ方法(講義・演習) 第10回 判例評釈の発表・議論(演習) (受講生が自分の興味にしたがって、税務判例百選から1つ選ぶ) 第11回 前回発表に関する税法論文の発表(演習) 第12回 判例評釈の発表・議論(演習) (受講生が自分の興味にしたがって、税務判例百選から1つ選ぶ) 第13回 前回発表に関する税法論文の発表(演習) 第14回 判例評釈の発表・議論(演習) (受講生が自分の興味にしたがって、税務判例百選から1つ選ぶ) 第15回 前回発表に関する税法論文の発表(演習) (授業の方法) 最初に法的三段論法に基づき、判例等の読み方を講義する。この後前半では、受講生が租税判例百選から判例等を選び、図書館データーベースで判決の原文を収集して判例評釈を作成し、発表して質疑応答を行う。また、後半では、租税判例百選からの判例評釈の発表に続き、その判例等での税務上の問題に関する論文を選び発表し議論する。 テキスト・参考書
(テキスト)
中里実ほか『租税判例六法(6版)』(有斐閣、2023)、中里実ほか『租税判例百選(7版)』(有斐閣、2021) (参考書) 金子宏『租税法(24版)』(弘文堂、2021)、谷口勢津夫『税法基本講義(7版)』(弘文堂、2021)、佐藤英明『スタンダード所得税法(4版)』(弘文堂、2024)、渡辺徹也『スタンダード法人税法(3版)』(弘文堂、2023)、佐藤英明=西山由美『スタンダード消費税法』(弘文堂、2022) 授業時間外の学修
(事前学修)
発表担当者に当たっている時は、判例評釈や論文の発表資料の準備をすることになります。その他の者は、発表者の資料を読み、理解できない点など質問を考えることになります。 (事後学修) 発表者が指摘された点を自分への指摘と考え、次回の自分の発表時への改善点として復習しておくことになります。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
授業での発表資料や質疑応答などで評価する。 (成績評価の基準) 到達目標1:判決の原文を読み、法的三段論法の構造を説明できる。 到達目標2:判例評釈の作成ができる。 到達目標3:判例評釈に関連した税法の論文を探し、その論点を説明できる。 備 考
修士論文を税理士試験免除に申請する受講生を中心に講義を進めますので、税務の実務経験のある方や税理士試験受験者以外の受講生は、予習・復習などをかなりの時間を割かないと講義のスピードについて来られない可能性があります。
また、受講生の人数やレベル、興味に合わせて、授業内容を変更することもあります。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
|