シラバス情報

授業科目名
経済学史特論
開講年次
1年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
林 直樹
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
【授業の目的】
時代を代表する経済学者による経済学史の語りを通じて、なぜ、経済学を含む社会科学全般には歴史的見地が不可欠なのかを学び取る。
【受講生の到達目標】
経済学史上の問題を現代の社会状況に鑑みて考察し、自らの問題として捉え返しながら、学史をふまえて望ましい現代ひいては将来を構想する意義について論述することができる。
【授業の概要】
 経済学の稀少性定義(Economics is the science which studies human behavior as a relationship between ends and scarce means which have alternative uses)で知られるロビンズ(Lionel Robbins, 1898-1984)がロンドン政治経済学校で行った一連の経済学史講義録を読む。古代から現代までを射程に収め、各時代・人物の経済学説をコンパクトに解説した名講義である。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 Anticipations (1)【講義】
第 2回 Anticipations (2)【講義】
第 3回 Anticipations (3)【講義】
第 4回 Emergence of Systems (1)【講義】
第 5回 Emergence of Systems (2)【講義】
第 6回 Emergence of Systems (3)【講義】
第 7回 Nineteenth-century Classicism (1)【講義】
第 8回 Nineteenth-century Classicism (2)【講義】
第 9回 Nineteenth-century Classicism (3)【講義】
第10回 Other Mid-nineteenth-century Thought (1)【講義】
第11回 Other Mid-nineteenth-century Thought (2)【講義】
第12回 Other Mid-nineteenth-century Thought (3)【講義】
第13回 Beginning of Modern Analysis (1)【講義】
第14回 Beginning of Modern Analysis (2)【講義】
第15回 Beginning of Modern Analysis (3)【講義】

 上記はテキストの目次に従ったものである。テキストは通年の講義を念頭に編成されているため、実際の授業運営上は、受講者の関心に応じて集中的に取り上げるべきトピックを厳選することになるだろう。
 なお、講義形式を基本とするが、受講者には適宜、教員側からディスカッションを促す。また全回終了後、最終レポート課題を提出することも条件である。
テキスト・参考書
Lionel Robbins, "A History of Economic Thought: The LSE Lectures" (Princeton U. P., 1998)
授業時間外の学修
(事前学修)
テキストの該当箇所に目を通しておくこと。
(事後学修)
次回に備えて、各回においてテキストをもとに議論した内容を咀嚼しておくこと。
成績評価の方法と基準
・到達目標に鑑み、受講を通じて得た知見を盛り込んだ最終レポートによって評価する。
備  考
 若かりし頃のロビンズはオックスフォード大学でマンツーマン(One : One)の個別指導を実施し、かなり疲弊しながらも「人生で最も幸せな三年間」を過ごしたと述べています。その域には及びませんが、少人数ならではの強みを活かした、丁寧な指導を心がけたいと思っています。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容