教員名 : 南郷 毅
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授業科目名
情報科教育法2
開講年次
3年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
C-TL-312L
担当教員名
南郷 毅
担当形態
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 情報) 施行規則に定める科目区分又は事項等…各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。) この授業の基礎となる科目
情報科教育法1
次に履修が望まれる科目
教育実習事前・事後指導
教育実習 【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
この授業は、情報科教育法1で学んだことを、実践的な指導力へ高めることを目的とします。具体的な場面を設定した授業を開発し、実際に授業を実施します。 高等学校において、情報科の教諭は情報科の教育だけではなく、探究活動の支援、他教科との連携、教育の情報化など多様で重要な教育や校務を担うこととなります。そのためには、我が国の教育制度や教育の動向への理解、情報科の内容への深い理解とともに、それらを基盤とした指導力が必要になります。また、自らを絶えず成長させ続ける強い意志が必要です。 (受講生の到達目標) 到達目標1 基礎的な学習指導理論と情報機器の効果的な活用法を踏まえた教材を作成できる。 到達目標2 具体的な指導対象と授業を想定した学習指導案を作成できる。 到達目標3 模擬授業を実施し、その振り返りを通じて授業改善に取り組むことができる。 これらに到達した上で情報科教育法1での学習内容を振り返ってください。そして、自分なりのテーマを持って教育実習へ臨み、現場で活きる形に高めていってください。 【授業の概要】
教材の作成方法、学習指導案の具体的な作成方法を学び、情報科教育法1や情報系の専門科目で学んだ知識や技術を、高校生に指導する観点から統合します。その後、模擬授業を通じて、学習指導案の作成、教材の作成、評価の観点と評価方法を学びます。模擬授業後には、検討会を実施し授業改善に取り組みます。これらを通じて、実践的な指導力と授業改善に取り組む姿勢といった教員に求められる資質を形成します。
模擬授業は、1人あたり2回実施する予定です。 1回目の模擬授業:1時間分の指導案を作成します。教員がICTを活用する内容を盛り込むことを求めます。 2回目の模擬授業:1単元分の指導案を作成します。教員と生徒がICTを活用する内容を盛り込むことを求めます。 この授業では、授業外(教員からの連絡・授業資料や教材の配信)、授業内(学生による調査と発表、学生の意見やレポートの記述の共有、ファイルの共同編集等)を問わず、日常的にICTを活用します。必ずPCを持参して下さい。 【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回:教材設計とプレゼンテーション(講義) 第2回:学習者に合わせた教材作成と教育現場での著作権(講義) 第3回:スライド教材の作成1 スライドのデザイン(演習) 第4回:スライド教材の作成2 教材作成(演習) 第5回:模擬授業1 スライドを使った模擬授業 主体的な学びのために(模擬授業) 第6回:模擬授業2 スライドを使った模擬授業 授業改善のポイント(模擬授業) 第7回:学習指導要領と学習指導案(講義) 第8回:指導と評価の工夫(講義) 第9回:指導案の作成1 授業計画と単元について(演習) 第10回:指導案の作成2 単元の目標、単元の評価規準(演習) 第11回:指導案の作成3 単元の指導計画、学習の展開1(演習) 第12回:指導案の作成4 学習の展開2、教材作成(演習) 第13回:模擬授業3 学習指導案に基づく模擬授業 対話的な学びのために(模擬授業) 第14回:模擬授業4 学習指導案に基づく模擬授業 効果的な理解のために(模擬授業) 第15回:模擬授業5 学習指導案に基づく模擬授業 学習指導案の改善、まとめ(模擬授業) (授業の方法) ■講義 教員がスライドや資料をもとに講義します。その後、内容についてディスカッションまたは実習を行います。 ■演習 学生が教材や学習指導案を作成します。 ■模擬授業 学生が授業を実施します。授業後には検討会を実施します。 テキスト・参考書
(テキスト)
鹿野利春、高橋参吉、西野和典 他、『情報科教育法 —これからの情報科教育—』、実教出版、2022年 萩谷 昌己 他、「情1 705 最新情報1」 、実教出版、2022年 萩谷 昌己 他、「情2 702 最新情報2」 、実教出版、2023年 (参考書) 文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)』 文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)解説−総則編−』 文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)解説−情報編−』 文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)』 文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)解説−総則編−』 文部科学省、『高等学校学習指導要領(平成21年3月告示)解説−情報編−』 これらの参考資料は文部科学省のホームページからダウンロードできる。 授業時間外の学修
(事前学修)
授業内容について、指定教科書や学習指導要領解説の該当部分に目を通しておく。 (事後学修) 教材や学習指導案を作成する。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
学習指導案の内容(40%) 模擬授業の内容(40%) ディスカッションへの貢献(20%) (成績評価の基準) 到達目標1 ・模擬授業用の教材として、学習事項を反映させた教材を開発することができる。 ・模擬授業の検討会において、教材の意図や指導の意図を述べることができる。 到達目標2 ・第7回の学習指導案分析の結果を踏まえた学習指導案を作成できる。 ・自ら単元と指導対象クラス像を定義し、関連する学習事項を踏まえた1単元分の学習指導案を作成できる。 到達目標3 ・学習指導案に基づいて授業を実施できる。 ・授業後の検討会において、受講生や教員とのディスカッションを通じ自らの授業の改善点を明らかにできる。 備 考
・情報科教育法1の単位を修得していない学生の受講はご遠慮ください。
・必ずPCを持参してください。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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