シラバス情報

授業科目名
教育相談の理論と方法
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
C-TL-204L
担当教員名
中村 孝
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目
施行規則に定める科目区分又は事項等…教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む。)の理論及び方法
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
教育相談は、幼児・児童及び生徒が自己理解を深めたり好ましい人間関係を築いたりしながら、集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長を支援する教育活動です。この授業では、生徒の発達の状況に即しつつ、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的知識(カウンセリングの意義、理論や技法に関する基礎的知識を含む)を身に付けることを目指します。
(受講生の到達目標)
1:学校における教育相談の意義と理論について説明することができる。
2:教育相談を進める際に必要な基礎的知識(カウンセリングに関する基礎的事柄を含む)について、説明することができる。
3:教育相談の具体的な進め方やそのポイント、組織的な取り組みや連携の必要性について、説明することができる。
【授業の概要】
教育相談は、児童生徒一人ひとりの教育上の問題について、本人又は保護者にその望ましい在り方を助言することである。
日々変化を繰り返す社会の中で、子ども達は学校内外で様々な問題や課題を抱えやすい。
不登校やいじめ、非行等学校教育上の課題や問題がますます複雑化する状況において、教育相談は、学校教育目標を達成する上で授業や学級経営と並ぶ重要な機能を果たしている。
本授業では、教育相談における基本的態度や必要な技能に関わる基礎的理論について、具体的な実践例を取り上げながら学習することを通して、学校教育活動における教育相談の目的や意義について深く理解し、説明できるようになること、(不登校やいじめ、非行等)実際の教育相談における対応の基本的流れとポイントを理解し、心理学的視点から検討できるようになることを目標とする。
そのため、毎時間、子どもが学校内外で直面しやすい諸問題を題材として、実際の教育相談の在り方について検討する機会を設け、グループディスカッションや発表を通して、理論と実践の往還を志向した授業設計を行う。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
1.オリエンテーション
2、3、4.班で担当した章のポスター発表①の準備
5.ポスター発表①&事例検討
6.Q&A&ディスカッション
7.小テスト①&ディスカッション
8、9、10.班で担当した章のポスター発表②の準備
11.ポスター発表②&事例検討
12.Q&A&ディスカッション
13.小テスト②&ディスカッション
14.ディスカッション
15.ディスカッション

(テキストの章構成)
第1章 教育相談とは
第2章 学校における教育相談活動の在り方
第3章 教育相談に必要なさまざまな連携
第4章 教師におけるカウンセリングの理論
第5章 児童生徒理解
第6章 学校内の問題の理解と対応
第7章 児童生徒に生じやすい問題の理解と対応
第8章 障害のある児童生徒およびその保護者の理解と対応
第9章 通常学級に在籍するグレーゾーンの児童生徒の理解と対応
第10章 保護者との協力体制のつくり方
第11章 教員によるこころのケア
第12章 教員のメンタルヘルス


(授業の方法)
各回の授業の基本的な構成は下記の通りである:
(1)授業に関連したテーマについてのQ&Aを聞く
(2)その日のQについて班で議論する
(3)班で担当した章についてポスター発表ができるように準備する
テキスト・参考書
(テキスト)  「教育相談の理論と方法 改訂第2版」
        (原田眞理(編)(2020)玉川大学出版部,ISBN:447240589X)
(参考書)   「教育相談の理論と方法」
        (会沢信彦(編)(2019)北樹出版,ISBN:4779305985)
        「新しい学校教育相談の在り方と進め方」
        (栗原慎二(2002)ほんの森出版,ISBN:4938874318)
授業時間外の学修
(事前学修) ・班で役割分担をしポスター発表に向けて準備する
(事後学修) ・共有される「Q&A一覧」に目を通し、不確か/興味があるキーワードを調べる
               ・+α課題「広げる」や「深める」に取り組む
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
授業後に行うFormへの回答の実施およびその相互評価点、主体的な課題を
以下の割合で評価する:
課題(25%)、取組相互評価(24%)、発表・小テスト(40%)、主体的課題(11%)

(成績評価の基準)
・課題:感想、質問、または自分用メモへの合計記述量
・相互評価:「意欲的」「協力的」「貢献具合」
・発表:「わかりやすさ(発表)」「わかりやすさ(資料)」「深さ」
・主体的課題:「分かりやすさ」「有用性」「新規性」
備  考
詳細は授業初回で説明するが、授業期間前・授業期間中に質問がある方は中村( ntaka95@hijiyama-u.ac.jp )まで。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容