シラバス情報

授業科目名
日本画実習1
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度前期、2024年度後期
単位数
12単位
科目ナンバリング
A-SJ-201P
担当教員名
鈴木 恵麻、山梨 千果子、中村 譲
担当形態
複数
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校及び高等学校 美術)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・絵画(映像メディア表現を含む)
この授業の基礎となる科目
総合基礎実習、構成実習、デッサン基礎実習、彫刻実習
次に履修が望まれる科目
日本画実習2
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
人体デッサンや風景スケッチ、動物写生等を通して日本画の基礎となる技術を活用し制作に結びつけます。また箔や裏打ちの材料研究を行い、日本画の基礎的な技術の幅を広げ客観的に観察し、課題を発見できるようにします。  

(受講生の到達目標)
・到達目標1;日本画における考え方や歴史、知識を理解できるようにします。
・到達目標2;日本画の素材を知り基礎的な技法を修得し、表現技術につながるように勤めます。
・到達目標3;自身の作品についての客観的に観察することができるようにします。
【授業の概要】
授業計画1回分を同一週内で実施し、前期は静物、動物、風景のテーマで制作を行います。後期は自画像〈絹本〉で、日本画の
素材と技術を体験し、コンクール形式の風景制作課題では自身の到達度を相対評価を行います。年度末には初めての自由課題
制作を行い、2、3年生の合同講評会に参加します。
【授業計画と授業の方法】
第1回:【静物制作】モチーフセット、エスキースによる構図検討「講義」「実習」
第2回:【静物制作】デッサン、小下図、大下図、彩色開始「実習」
第3回:【静物制作】描き込み「実習」
第4回:【静物制作】描き込み、仕上げ、講評「実習」「発表」
第5回:【動物スケッチ】クロッキー「実習」
第6回:【動物スケッチ】デッサン/風景スケッチ「実習」
第7回:【人体デッサン】クロッキー、観察による素描、提出「実習」
第8回:【風景制作Ⅰ】取材、スケッチ、小下図、大下図「実習」
第9回:【風景制作Ⅰ】画材準備、骨描き、下塗り「実習」
第10回:【風景制作Ⅰ】描き込み「実習」
第11回:【風景制作Ⅰ】仕上げ、講評「実習」「発表」
第12回:【動物制作】スケッチ、エスキース、小下図、大下図「実習」
第13回:【動物制作】骨描き、下塗り「実習」
第14回:【動物制作】描き込み「実習」
第15回:【動物制作】描き込み、仕上げ、講評「実習」「発表」
第16回:【自画像〈絹本〉制作】課題説明、自画像デッサン「講義」「実習」
第17回:【自画像〈絹本〉制作】工程説明、下準備、骨描き、描き込み「実習」
第18回:【自画像〈絹本〉制作】描き込み、仕上げ、講評「実習」「発表」
第19回:【人体デッサン/裏打ち講義】
第20回:【風景制作Ⅱ】(クラス内コンクール)50号 風景制作Ⅰからの展開、取材、準備等「実習」
第21回:【風景制作Ⅱ】骨描き、〈彩色〉序盤、下塗り等「実習」
第22回:【風景制作Ⅱ】〈彩色〉中盤、描き込み「実習」
第23回:【風景制作Ⅱ】〈彩色〉終盤、仕上げ、順位公表、講評「実習」「発表」
第24回:【人物制作Ⅰ】デッサン、小下図、大下図「実習」
第25回:【人物制作Ⅰ/箔講義】下塗り、描き込み「講義」「実習」
第26回:【人物制作Ⅰ】描き込み「実習」
第27回:【人物制作Ⅰ】仕上げ、講評「実習」「発表」
第28回:【自由制作】取材、表現の素材選択、準備等「実習」
第29回:【自由制作】下塗り、描き込み「実習」
第30回:【自由制作】仕上げ 2・3年生合同講評会「実習」「発表」
※《動物スケッチ》は5月中旬から下旬に福山動物園にて、また《風景スケッチ》では5月中旬から下旬に一泊二日でスケッチ旅行(行き先/広島・岡山県内)を実施する予定。
(授業の方法)
前後期を通して、課題の概要を説明した後、その課題の到達すべき点について説明します。作品の構想、下描き、制作と段階を
踏み、最後に講評会を行います。その際、それぞれの個性や問題点について話し合う機会を設け研究します。また平日の実習時
間には教員が見回りを行い、学生にその場でアドバイスや指導を行います。
テキスト・参考書
使用しません。
授業時間外の学修
ありません。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
実習への取り組み(30%)と、提出作品による表現技術の達成度(70%)を総合的に評価する。
(成績評価の基準)
・到達目標1;日本画における考え方や歴史、知識の理解をもとに作品が制作できている。
・到達目標2;日本画の素材を知り基礎的な技法を活かした表現技術で制作できている。
・到達目標3;自身の作品について客観的に観察し、具体的に理解することができている。
備  考
積極的に取材や作品鑑賞をすること。
画集などの資料を必要に応じて提示する。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
創作活動、制作活動を行っている芸術家による実習