教員名 : 秋山 隆
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授業科目名
彫刻
開講年次
1年
開講年度学期
2024年度前期、2024年度後期
単位数
4単位
科目ナンバリング
A-FS-103P
担当教員名
秋山 隆
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校及び高等学校 美術) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・彫刻 この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
塑造・木彫制作を通して、対象物の構造や動きを捉える観察力と基礎的な造形力を段階的に身に付けることができるようになる。 (受講生の到達目標) ・到達目標1:使用する道具に慣れることにより、制作形態に適した道具の選択をすることができる。 ・到達目標2:素材の特性を理解することで、様々な芸術表現をすることができるようになる。 ・到達目標3:制作の時間配分を思考できる。 【授業の概要】
【塑造】−胸像の制作
はじめにクロッキー及びデッサンを行い、制作する部位を様々な方向から観察し、構造・奥行き・動き・量を捉え、次に、クロッキーを参考に心棒を組み、粘土づけをしていく。粘土づけの際は対象をよく観察し、表面ばかりを追うのではなく、内部構造を意識した捉え方を身につける。 【木彫】−乾物を彫る(模刻) 各自が気に入った乾物を選定し、制作する対象を様々な方向から観察しながらデッサンをおこなう。木材(樟 板材)の特性・道具の使用方法を理解しながら彫り出す。 【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回:【塑造】課題説明、クロッキー 「実習」 第2回:【塑造】素描、クロッキー、心棒説明 「実習」 第3回:【塑造】心棒組み 「実習」 第4回:【塑造】粘土練り、粘土(特性)についての説明 「実習」 第5回:【塑造】粘土粗付け(素材に慣れる) 「実習」 第6回:【塑造】粘土粗付け(量を意識) 「実習」 第7回:【塑造】制作 粘土付け(頭部の対称性) 「実習」 第8回:【塑造】制作 粘土付け(各部の位置と比率の確認) 「実習」 第9回:【塑造】制作 粘土付け(前後左右バランス確認・仕上げ) 「実習」 第10回:【塑造】作品提出 「講評」 第11回:【木彫】課題説明、デッサン 「実習」 第12回:【木彫】道具説明、製材 「実習」 第13回:【木彫】製材 「実習」 第14回:【木彫】製材した木材にデッサン 「実習」 第15回:【木彫】制作 木取り 「実習」 第16回:【木彫】制作 面取り(荒取り) 「実習」 第17回:【木彫】制作 小造り 「実習」 第18回:【木彫】制作 仕上げ(細部表現) 「実習」 第19回:【木彫】仕上げ(全体のバランス確認、仕上げ) 「実習」 第20回:【木彫】作品提出 「講評」 (授業の方法) 全体人数を2グループに分け、「木彫」・「塑造」実習をおこなっていただきます。 講評時には、制作した作品についてそれぞれの所感を述べてもらい、それに沿った意見交換、講評をおこないます。 テキスト・参考書
使用しない。
授業時間外の学修
(事前学修)
塑造:人体骨格のプリントを配布しますので、参考にしながら実習に活かしてください。 木彫:貸与する道具等を必要に応じて調整(鑿・彫刻刀の刃こぼれ)を申し出てください。 (事後学修) 実習時間内に指摘された箇所を修正できるよう、考察をおこなってください。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
実習中の取り組み姿勢(40%)、授業内容の理解度(30%)などを基本とし、提出作品(30%)の内容で評価します。 (成績評価の基準) 到達目標1:表面的なものだけに捉われず、基本構造を理解して制作ができている。 到達目標2:素材特性を活かし、柔軟な発想のもと制作に取り組めるようになる。 到達目標3:長期制作になるため、各自が決めたスケジュールに沿った制作をおこない講評にのぞめている。 備 考
彫刻実習に必要な道具類は貸与しますので、デッサン道具、作業着(汚れても良いもの)は各自準備してください。
担当教員の実務経験の有無
〇
実務経験の具体的内容
創作活動、制作活動を行っている芸術家による実習
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