シラバス情報

授業科目名
図法及び製図
開講年次
1年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
A-SF-121S
担当教員名
渡邉 義孝
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
演習により基礎製図、三面図、透視図等の技法技術を習得し、静物デッサン、風景画及び漫画・アニメーションの背景における遠近法の理論習得を目標とする。
(受講生の到達目標)
・到達目標1:製図板・T定規・コンパス等の製図用具の正しい使用法を身に付けて基礎的な図形表現ができる。
・到達目標2:三面図(第三角法)に習熟し、立体の投影図を短時間で作成できるようになる。
・到達目標3:一点パース、二点パースの理論を体得し、実際の三次元空間を正確にスケッチできる。
【授業の概要】
美術家及びデザイナー、漫画家に必要な図法・製図の基礎知識を修得し、今後の創作活動に生かすことを目的とする。
構想した立体及び空間を図面化し、透視図法を習得し他者に伝達する技法を学ぶ。

授業では、解説資料と作図用紙を配布し、実習を通して技法と理論を身に付ける。教室内だけでなく、廊下・階段・校庭などさまざまな場所に移動しながら、視点の移動とそれによる空間の見え方を実践的に学ぶ。作図中に随時講師が巡回し指導する。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 オリエンテーション(空間の透視図)(講義、課題、フィードバック)
第2回 製図用具の使い方1(線の練習1)(講義、課題、フィードバック)
第3回 製図用具の使い方2(線の練習2)(講義、課題、フィードバック)
第4回 空間の製図演習1(三面図)(講義、課題、フィードバック)
第5回 空間の製図演習2(三面図から1点透視図)(講義、課題、フィードバック)
第6回 空間の製図演習3(三面図から2点透視図)(講義、課題、フィードバック)
第7回 図学演習(五角形、七角形、楕円形)(講義、課題、フィードバック)
第8回 立体の製図演習1(三面図から2点透視図)(講義、課題、フィードバック)
第9回 立体の製図演習2(2点透視図のバリエーション)(講義、課題、フィードバック)
第10回 立体の製図演習3(分割と増殖その他の技法)(講義、課題、フィードバック)
第11回 空間の表現演習(講義、課題、フィードバック)
第12回 さまざまな技法(アクソメ、アイソメ)(講義、課題、フィードバック)
第13回 透視図法のまとめ(講義、課題、フィードバック)
第14回 風景画実習1(2点透視図・学内風景スケッチ)(各自演習)
第15回 風景画実習2(2点透視図仕上げ)(各自演習)
第16回 風景画実習3+講評

(授業の方法)
各回授業の事後学習にはおよそ1時間程度を必要とし、課題への取り組みは指示された宛先に指定期日までに提出すること。
テキスト・参考書
テキスト:椎名見早子『パース塾2実践編』(廣済堂出版)
その他に随時資料を配付する
授業時間外の学修
(事後学修)授業で学んだ技法を使って、授業終了後にノートまたはA4用紙に簡単なスケッチを行なう。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
修了製作(第14,15,16回の授業で作成したもの)【50%】、毎回提出される課題【30%】と授業への取り組み態度【20%】を総合評価する。
(成績評価の基準)
到達目標1:製図用具の正しい使い方を習得できたか
到達目標2:指定時間内に複雑な形状の物体を三面図で作図できるか
到達目標3:水平線と消失点の連関を把握し等間隔に並ぶ事物を正しく表現できているか
備  考
14、15、16回の計3回の授業時間を使って、修了製作(A3版の紙にモノクロまたは着彩で1枚を製作し16回の時間内に提出する)を完成させる。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
創作活動、制作活動を行っている芸術家による授業