シラバス情報

授業科目名
空間造形論
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
A-SF-211L
担当教員名
小野 環
担当形態
オムニバス
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校及び高等学校 美術)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・デザイン(映像メディア表現を含む)
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
創作活動を継続していくための糧として、過去から現代までの多彩な空間表現に触れることで視野を広げ、知見を深めることを目的としています。

(受講生の到達目標)
・到達目標1; 空間表現についての考え方や歴史に関する知識を修得している。
・到達目標2; 多様な芸術表現に触れ、感受性を養うことができる。
・到達目標3; 幅広い視野で美術表現を捉え、表現の可能性を探求することができる。
【授業の概要】
美術家やデザイナーにとって、表現を展開する空間との関係性の考察は避けることができない重要な課題です。オムニバス形式の授業を通して、現代における空間表現の多様性や豊かさに触れ、その可能性を考察していきます。

小野:美術家の視点で、多彩な空間表現を紹介し、場所と作品の関係を考察。フィールドワーク・ワークショップも行う。(美術家)
渡邉:フィールドノートの実践を通じ、どのように空間をとらえ、記録するのかを考察。(建築家)
稲川:自身の表現上の実践を通じ、表現と文化的バックグラウンドの関係を考察。(美術家)
松岡:美術館学芸員の視点で、「美術」や「美術館制度」について紹介、考察。(広島市現代美術館学芸員)
山本:美術家の視点で、自身の表現活動や、インスタレーションの持つ可能性について考察。(美術家)
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回(小野)ガイダンス〜空間認知の多様性について 「講義」
第2回(小野)自身の制作活動や場所をめぐる実践について紹介 「講義」
第3回(小野)個人史と美術史の交わるところ〜現代美術における空間表現の展開 「講義」
第4回(小野)場所と空間〜サイトスペシフィックとホワイトキューブ 「講義」
第5回(渡邉)建築家の視点 フィールドワークとフィールドノート〜その意義と方法について 「講義」
第6回(稲川)美術家の視点 自身の実践について紹介 「講義」
第7回(小野)瀬戸内国際芸術祭ができるまで〜フィールドワークガイダンスとして 「講義」
第8回フィールドワーク(1) 午前 豊島   豊島美術館 島内作品 「フィールドワーク」
第9回フィールドワーク(2) 午後 豊島 豊島横尾館 島内作品 「フィールドワーク」
第10回(小野)「空間との呼吸」フィールドワークの振り返りとミニワークショップ 「講義」「演習」
第11回(松岡)学芸員の視点 「路上と観察をめぐる表現史」 「講義」
第12回(松岡)学芸員の視点 美術館という空間〜広島市現代美術館における試み 「講義」
第13回(山本)美術家の視点 自作を語る   「講義」
第14回(山本)美術家の視点 表現における強さと深さ〜表現とアイデンティティ 「講義」「演習」
第15回(小野)空間の記録と表現〜ドキュメントの方法と役割 「講義」

(授業の方法)
多彩な現場で活動する美術家や学芸員の視点でさまざまな空間表現を紹介するオムニバス授業です。フィールドワークを行う他、授業内で随時ワークショップも行います。

テキスト・参考書
各講義時に資料配布や参考資料の提示を行います。
授業時間外の学修
(事前学修)担当教員の情報を授業前にリサーチしてください。
(事後学修)授業で出たキーワードや、作家、作品についてのリサーチしてください。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
授業への積極的な取り組み(50%)、フィールドワークレポート(20%)、最終レポート(30%)により評価します。

(受講生の到達目標)
・到達目標1; 各授業後に提出するコメントシートで授業の感想と新たに得た知識についてまとめ、記述できている。
・到達目標2; フィールドワーク触れた多様な作品についての感想を自分の言葉で言語化できている。
・到達目標3; 幅広い講師による授業内容を踏まえ、授業内のワークショップで、自身の視点を自覚した空間表現を探究することができている。

備  考
※講師の日程調整の都合で、授業の順番は変更になる場合があります。
※フィールドワークは休日に実施し、午前、午後の終日となります。アクセス可能な港までバスでの移動となりますが、それ以降の交通費および観覧料として5000円程度かかります。
※講師の日程調整の都合で、授業の順番は変更になる場合があります。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
創作活動、制作活動を行っている芸術家による実習、フィールドワーク等を伴う授業