教員名 : 米倉 広晃
|
授業科目名
日本歴史概説2
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-RE-202L
担当教員名
米倉 広晃
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
中世(鎌倉時代後期)から近現代までの日本の歴史を、時代ごとの天皇・皇族の在り方を通じて考察し、理解する。 (受講生の到達目標) 到達目標1:現代の象徴天皇制へもつながる、武家政権下での天皇制の様相を説明できる。 到達目標2:明治時代の前後で、天皇家の宗教観・祖先観に著しい断絶があることを説明できる。 到達目標3:近現代的皇室観にとらわれず、前近代的背景もふまえて現在の皇位継承問題を論じることができる。 【授業の概要】
中世(鎌倉時代後期)から近現代にかけての日本の歴史について、各時代における天皇・皇族の在り方を中心に検討し、その背景としての国内外の社会情勢や政治体制なども考えながら理解を深めていく。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス(講義)
第 2回 この授業で学ぶにあたっての基礎知識(講義) 第 3回 対立する持明院統・大覚寺統の両統迭立(講義) 第 4回 後醍醐天皇の即位と南北朝の動乱(講義) 第 5回 室町幕府の混迷と窮乏する朝廷(講義) 第 6回 宮家の成立(講義、第1回小試験) 第 7回 江戸幕府による朝廷統制(講義) 第 8回 近世における二人の女帝(講義) 第 9回 光格天皇の即位と天皇権威の高まり(講義) 第10回 養子制度と皇族(講義、第2回小試験) 第11回 明治国家における天皇・皇族の軍人化(講義) 第12回 国家神道と近代的皇室観の形成(講義) 第13回 神武天皇の意識化と歴代陵墓の比定・修繕(講義) 第14回 皇室典範による皇族身分の成立(講義、第3回小試験) 第15回 南北朝正閏問題と歴代天皇の確定(講義) (授業の方法) 授業開始時に配布するレジュメに基づきながら講義形式で説明する。 学修内容の理解度確認のため6・10・14の全3回、授業中に小試験を行う。また小試験時に配布の解答用紙には、授業に関する感想・質問等を記入可能な箇所を設ける。記入のあった質問には次回授業で回答し、感想は授業の質的向上に資したい。 テキスト・参考書
(テキスト)毎回、授業時にレジュメを配布する。
(参考書)適宜、授業中に紹介する。 授業時間外の学修
(事前学修)特に求めない。
(事後学修)授業内容の復習、授業中に紹介した書籍・資料等の閲覧。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
全3回の小試験(60%)、期末試験(40%) (成績評価の基準) 到達目標1:武家政権下での天皇制の様相から、現代の象徴天皇制との共通性を論じることができている。 到達目標2:前近代と近代以降とで異なる、天皇家の宗教観・祖先観について論じることができている。 到達目標3:前近代での歴史・文化的背景をふまえ、現在の皇位継承問題を論じることができている。 備 考
担当教員の実務経験の有無
×
実務経験の具体的内容
|