シラバス情報

授業科目名
日本文学講義3(近現代)
開講年次
3年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-JLT-333L
担当教員名
柴 市郎
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校・高等学校 国語)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・国文学(国文学史を含む。)
この授業の基礎となる科目
近現代文学基礎演習ほか
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
日本近現代文学におけるすぐれて特徴的な短篇小説群に触れ、日本の小説について知見を広げる。

(受講生の到達目標)
(知識技能)
 到達目標1; とりあげたテクストを味読し、これに関する知識を身に付けることができる。
(思考力・判断力・表現力)
 到達目標2; 資料から正確に情報を読み取り、論理的に分析考察し説明し議論することができる。
 到達目標3; とりあげた短編小説群の特質を把握し、自分の分析と考察に基づいたレポートを作成することができる。
【授業の概要】
〈短篇小説〉を読む〜近現代日本文学精選短篇小説集〜
日本近現代文学はすぐれた短編小説の宝庫である。洗練を極めた表現、濃縮されたイメージ…、わずか数十枚に満たないような小説が、無二の個性をもって息づいている。それらに触れずして日本文学の近現代について語ることはできない。本講義では、数ある日本のすぐれた短篇小説から特に厳選し、滋味深い短篇、或いは奇妙な読後感を残す短篇…、いずれも知る人ぞ知る玄人好みの名篇ばかりを取り上げ、味読しつつ分析と考察を試みる。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 講義: ガイダンス(講義の進め方)
第 2回 講義・討議:「奇妙な味の小説」とは? 芥川・谷崎論争に触れつつ
第 3回 講義:小山清を読む1〜作品構造について〜
第 4回 講義・討議:小山清を読む3
第 5回 講義:小山清を読む4〜ほんとうの贈り物〜
第 6回 講義・討議:小山清を読む5
第 7回 講義:佐多稲子を読む1〜佇む少女〜
第 8回 講義・討議:佐多稲子を読む2
第 9回 講義:三浦哲郎1〜こどもの目〜
第10回 講義・討議:三浦哲郎を読む2
第11回 講義:久生十蘭を読む1〜伏線と布石の妙〜
第12回 講義・討議:久生十蘭を読む2
第13回 講義:久生十蘭を読む3〜言葉も交わさぬ愛〜
第14回 講義・討議:久生十蘭を読む4
第15回 講義:まとめ
 
(授業の方法) 
1作家2回を基本とし、講義とディスカッション形式で考察・分析をおこなう。 
各作家の回についてディスカッションを行い、提出物を課す。
テキスト・参考書
テキスト:配付プリントを用いる。
参考書等:適宜、指示する。
授業時間外の学修
(事前学習)
その回の分野の演習にかかわる作品や文学的知識に触れ、必要な知識を整理しておく。
(事後学習)
各回で提示される課題を完成させ提出する。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)授業(演習)への参加態度(50%)、提出物(50%)によって評価する(但し全ての課題を提出していなければならない)。
(成績評価の基準)
(知識・技能)
到達目標1;各分野の特徴を理解して創作表現に関連付けることができている。
(思考力・判断力)
到達目標2:各分野の実作に関する具体的な方法を理解して創作ができている
到達目標3:各分野の創作課題を完成させ、合評を通じて議論や対話を行うことができている。。
備  考
諸事情により、リモート授業を実施する場合は、講師ごとに授業の行い方について事前にMicrosoft Teamsの授業専用チャネルでお知らせをしますので必ずご確認ください。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容