教員名 : 原 卓史
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授業科目名
日本文学講読5(近現代)
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-JLT-225L
担当教員名
原 卓史
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本文学史5
次に履修が望まれる科目
日本文学講義4
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
日本近現代文学の長編小説を一作品取り上げて講義を行う。書誌情報の確認方法、文学史的位置づけ、文学理論などを分析することを通して、学生が作品を多角的に読めるようになることと、文学理論を援用することができるようになることを、授業の目的とする。今年度は、葉室麟『柚子の花咲く』の精読を行う。 (到達目標) 到達目標1:日本近現代文学に関する基本的な研究方法を身につけることができる。 到達目標2:様々な角度から文学作品を読むことを通して、多様な解釈を導き出すことができる。 到達目標3:多角的な検討を通して、柔軟でしなやかなレポートを作成することができる。 【授業の概要】
日本近現代文学における長編小説を取り上げて講義を行う。今年度は、葉室麟『柚子の花の咲く頃』を取り上げる。作家紹介、書誌的項目の確認、捕物帳の文学史といった基本的なことだけでなく、ナラトロジー、ジェンダー論など様々な文学理論も援用しながら読解を行う。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 講義:ガイダンス 授業方針の説明 ・リアクションペーパーの作成 第 2回 講義:作家紹介・葉室麟 ・作家紹介や作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 3回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 書誌的項目 ・書誌情報の確認と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 4回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 研究史 ・研究史の整理と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 5回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 文学史 ・文学史的理解と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 6回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 典拠論/間テクスト性 ・典拠/間テクスト性と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 7回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 ジェンダー論 ・ジェンダー論と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 8回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 語り(手) ・語り(手)と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 9回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 時間 ・時間と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第10回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 叙法 ・叙法と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第11回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 脱構築 ・脱構築と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第12回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 受容理論 ・受容理論と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第13回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 地域文化論 ・地域文化論と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第14回 講義:葉室麟『柚子の花咲く』 新歴史主義(ニュー・ヒストリシズム) ・新歴史主義と作品の読解とリアクションペーパーの作成 第15回 まとめ ・リアクションペーパーの作成と学期末レポートの提出 (授業の方法) ・第1回は授業のガイダンスを行い、授業のおおまかな流れについて説明する。第2回〜第14回は、主なリアクション・ペーパーの紹介、取り上げる作家・作品の解説を行う。第15回は授業のまとめを行う。 ・授業の流れは、以下の通りとする。①受講生は第5回授業開始までにその回の作品を読み終える。②授業を受講する。③授業後、感想文もしくはリアクション・ペーパー(課題作成時間は20分程度、字数は200〜400字程度)を執筆し提出する。④翌週の授業の冒頭で、主なリアクション・ペーパーを紹介する。 ・授業資料(レジュメ)には、いくつか質問項目を入れているので、それらの質問について、学生たちからの意見を求める場合がある。その他、学生たちで話し合いをするような時間をとることも工夫してみたい。 テキスト・参考書
(テキスト)
葉室麟『柚子の花咲く』(朝日新聞出版〔朝日文庫〕 二〇一三年一〇月) ※ レジュメ(授業資料)にページ数を書くことがあるため、文庫をテキストとして指定する。新刊での購入が望ましいが、古本でも可とする。 (参考書) 土田知則・青柳悦子・伊藤直哉『現代文学理論 テクスト・読み・世界』(新曜社 一九九六年一一月) 授業時間外の学修
(事前学習)
授業が始まるまでに、その回の作品やレジュメ(授業資料)を読んでおく。特に作品については繰り返し読むことを推奨する。また、当該作品は菅茶山の黄葉夕陽村舎をモデルとしている可能性があるため、菅茶山、頼山陽などについても学ぶこと。 (事後学習) その回の作品やレジュメ(授業資料)を読み返し、リアクションペーパーを記載する。事後学習においても、作品を繰り返し読むことを推奨する。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
毎回のリアクションペーパー(75%) 学期末レポート(2000〜4000字)(25%) (成績評価の基準) 到達目標1:日本近現代文学に関する基本的な研究方法を身につけることができている。 到達目標2:様々な角度から文学作品を読み、多様な解釈を導き出すことができている。 到達目標3:多角的に検討し、柔軟でしなやかなレポートを作成することができている。 備 考
・授業は対面かつリアルタイムで行う。オンラインに切り替わる場合は、teamsの「〇〇年度後期日本文学講読5」チームを使用し、リアルタイムで行う。
・レジュメ(授業資料)は、「〇〇年度後期日本文学講読5」チーム内の「授業資料」フォルダ内にアップロードする。 ・授業課題は、ポータルサイトの課題提出爛に提出してもらう。課題ごとに課題提出欄を作成するので、該当する課題提出欄に提出すること。 ・欠席者や授業の復習をしたい学生のために、授業の音声を録音する。ICレコーダーで録音し、チーム内の「ファイル」の「音声」フォルダにアップロードする。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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