シラバス情報

授業科目名
日本文学史1(上代)
開講年次
1年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-JLT-111L
担当教員名
松田 聡
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(中学校・高等学校 国語)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・国文学(国文学史を含む。)
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
日本文学史2
日本文学講読Ⅰ(上代)
【授業の目的と到達目標】
【授業の目標】
 上代日本文学の主要作品(主に古事記・風土記・万葉集)に触れながら、文学とは何か、文学史とは何かということについて考察します。
【受講生の到達目標】
 1.上代文学の基礎的事項について説明できる。
 2.学問的な研究方法に基づき、作品や人物、歴史的背景について論評できる。
 3.上代文学について任意のテーマを設定し、適切な参考文献を踏まえて論述できる。
【授業の概要】
上代日本の古典作品は「日本」という国の成立と深く関わっています。本講義では、作品の成立事情に留意しながら上代の主要作品を読み、その特質と意義を考察していきます。上代特有の語彙や書記(文字表記)のありようについても言及する予定です。なお、1年生の履修が多いということを踏まえて、日本文学を学問的に考究するための方法についても適宜触れていくつもりでおります。
【授業計画と授業の方法】
第 1回 上代文学概説(1)(講義・課題)
第 2回 上代文学概説(2)—上代における書記(文字表記)と音韻(講義・課題)
第 3回 『古事記』(1)—「日本神話」から「王権神話」へ(講義・課題)
第 4回 『古事記』(2)—天地創成神話(講義・課題)
第 5回  『古事記』(3)—アマテラスとスサノヲ①(講義・課題)
第 6回 『古事記』(4)—アマテラスとスサノヲ②(講義・課題)
第 7回 『古事記』(5)—記紀歌謡・オホクニヌシ(因幡のシロウサギ)(講義・課題)
第 8回 『古事記』(6)—国作りと天孫降臨(講義・課題)
第 9回 『風土記』(1)—古風土記の成立と常陸国風土記(講義・課題)
第10回 『風土記』(2)—播磨国風土記・出雲国風土記(講義・課題)
第11回 『万葉集』(1)—万葉集への招待(講義・課題)
第12回 『万葉集』(2)—古代の恋歌(講義・課題)
第12回 『万葉集』(3)—序詞の歌・宴の歌(講義・課題)
第13回 『万葉集』(4)—宮廷歌集としての万葉集(講義・課題)
第14回 『万葉集』(5)—万葉集と中国文学(講義・課題)
第15回 総括—上代文学をどう捉えるか(講義・課題)
定期試験は実施しません。(学期末レポートと平常点等で評価します)

(注)・授業内容は必ずしも1回完結ではありません。
   ・進度・受講生の興味関心などによって、シラバスの内容・順番を変更する場合があります。
テキスト・参考書
【テキスト】使用しません。毎回資料をポータルにアップします。原則として各自で「印刷」して持参してください。(ファイルをご用意ください)

【参考書】以下のものをご紹介しておきます。
 ・新編日本古典文学全集『万葉集』『古事記』『風土記』『日本書紀』
 ・岩波文庫『万葉集』『日本書紀』
 ・角川ソフィア文庫『新版 万葉集』『新版 古事記』『風土記』
 ・『万葉集の基礎知識』(角川選書)
このほかにも授業で参考文献をご紹介していく予定です。
授業時間外の学修
【事前学修】
2回目以降は原則として毎回予習が必要です。ノートに必要な部分を筆写・解釈し、十分に予習してから授業に臨んでください。3時間程度を必要とします。
【事後学修】
・授業内容を復習した上で、課題(授業の省察・質問など)をポータルサイトの指定箇所に指定期日までに提出してください。1時間程度を必要とします。 
成績評価の方法と基準
【成績評価の方法】
 受講態度・毎回の課題の内容(50%)、学期末レポート(50%)を総合して判断します。
【成績評価の基準】
・到達目標3を学期末レポートの評価基準とします。
・受講態度は出席状況を含めて評価します(出席は重視します)。
・毎回の課題は以下の基準で評価します。
  ・分量(別途指示します)を満たしているか。
  ・省察や質問が授業内容の重要な部分(到達目標1・2)と関連しているか。
  ・すぐれた着眼点が見られるか。

なお、レポートは以下のようなものを予定しています。

授業との関連で上代文学に関する書籍を2冊以上読み、自由に題を設定して論じなさい。
・A4用紙に4〜5枚程度+表紙(題目・学籍番号・氏名)
・提出はポータルサイトへ
備  考
・上記参考書などによって、『万葉集』『古事記』『風土記』の中身に触れておくことが望ましい。
・オンライン授業の場合:Teamsを使用してリアルタイム(時間割通り)で授業を行います。ある程度の接続環境が必要となります。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容