教員名 : 小泉 伸
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授業科目名
証券市場論
開講年次
3年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-MN-309L
担当教員名
小泉 伸
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
簿記入門
ファイナンシャル・プランニング 金融論Ⅰ 金融論Ⅱ 次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
この授業の目的は、証券市場に関する基本的な理論を学び、それを実践に活かすための知見を修得することです。それぞれの回において、日本証券業協会等が公開する統計資料を交えながら実践に活かすことのできる理論を理解していくことになります。また企業の財務諸表を用いて経営分析をするなど、実際に生活や仕事においてその理論を活かすことのできる実践基礎力を身に着けることが目標となります。 (受講生の到達目標) 到達目標1;証券市場および金融商品に関する基本的な知識について説明できる。 到達目標2;有価証券報告書等の財務諸表を用いて、基本的な経営分析ができる。 到達目標3;身に付けた知識を用いて、例えば日本経済新聞の金融欄や証券欄に掲載されている記事などの内容を理解し、説明できる。 【授業の概要】
まず最初に、証券市場を理解するために必要な金融知識を確認した上で、証券市場論とはどのような学問であるかを学びます。その後、日本証券業協会等が公開する統計資料や日経新聞等のアップ・トゥ・デイトなトピックを交えながら、証券市場の知見を一つずつ学んでいきます。各回、スライドを用いて対面で授業を進めていきますが、学んでいくそれぞれの知見について受講者が自主的に身近なトピックを想起しながら考え、実生活や仕事に応用できるレベルで理解しようとする姿勢が必要です。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 証券市場論を学ぶための基礎知識 ・金融とは、金融市場と証券市場の解説、利子率と金利、市中金利と政策金利 第2回 証券の基礎知識 ・株式市場と公社債市場の特徴、発行市場と流通市場、日本の証券市場について 第3回 債券市場と債券投資の基礎知識 ・単利と複利、固定金利と変動金利、債券の種類、債券の発行市場と流通市場 第4回 債券の知識 ・金利の期間構造、イールドカーブ、債券投資のリスク 第5回 債券の利回り計算 ・債券の利回り、インカムゲインとキャピタルゲイン、理論債券価格、アンダーパーとオーバーパー 第6回 株式市場と株式投資の基礎知識 ・現物取引と信用取引、株式の発行市場と流通市場、株式指標、株式市況 第7回 株式投資の指標 ・配当利回り、株価収益率(PER)、株価資産倍率(PBR)、ファンダメンタル分析とテクニカル分析 第8回 企業の経営分析の基礎知識 ・経営分析の5つのカテゴリー、収益性分析、安全性分析、効率性分析 第9回 経営分析の続き ・生産性分析、成長性分析、自己資本利益率の3指標分解 第10回 投資信託の基礎知識 ・投資信託の仕組み、公社債投資信託、株式投資信託、上場投資信託と不動産投資信託 第11回 金融派生商品の基礎知識 ・先物取引の仕組み、オプション取引の仕組み、コールオプションとプットオプション、市場取引の方法 第12回 転換社債の基礎知識 ・仕組債の特徴、転換社債、ワラント債 第13回 転換社債の価値 ・株式としての価値、債券としての価値、転換社債の理論価格 第14回 証券投資論の基礎知識 ・リスクとリターン、ポートフォリオ理論、有効フロンティア、効率的市場仮説 第15回 証券投資論の解説 ・トービンの分離定理、シャープレシオ、資本資産評価モデル(CAPM) (授業の方法) 授業は15回すべてスライドを用いて教員が講義する形式で実施します。講義で使うプレゼンの資料は事前に教材フォルダに上げますので、事前学修に活用してください。また定期的に小テストを行います。小テストは採点の後に返却するとともに、模範解答を教材フォルダに上げますので事後学修に利用してください。 テキスト・参考書
テキストは使用しません。日本の証券市場の歴史や概略を知るには、証券経済研究所が編集した「日本の証券市場」が有用ですので、参考書として利用します。証券経済研究所のホームページからダウンロードできるので入手してください。また書籍化したものは書店でも販売されています。
授業時間外の学修
(事前学修)
教材フォルダに上げた講義資料を事前に読むことにより、予習を行ってください。また各回のテーマに関するニュース(日本経済新聞の記事など)を見つけて、その内容について調べておいて下さい。 (事後学修) 授業中に配付した講義資料を読んで復習を行ってください。また小テストは採点後に返却しますので、間違っていた箇所があれば講義資料をもとに見直してください。 成績評価の方法と基準
授業毎の宿題を20点、期末試験を80点として成績評価をします。
(成績評価の基準) 到達目標1;証券市場・金融商品に関する専門用語を理解し、答えることができている。 到達目標2;有価証券報告書等を用いて財務諸表の基本的な分析ができ、それがどのように活用されるか説明できている。 到達目標3;証券市場・金融商品に関する考え方や知識を応用して、実際の日経新聞の記事の内容を理解し、それを説明できている。 備 考
わからないところは必ず質問してクリアにすること。
予習・復習のつもりで、日頃から日経新聞に目を通しておくこと。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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