シラバス情報

授業科目名
経営管理論
開講年次
3年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-MN-302L
担当教員名
小川 長
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
経営学入門・総論
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
 この授業の目的は、経営管理に関する基本的な理論を学び、それを実践に活かすための知見を修得することです。それぞれの回において、解説を交えながら実践に活かすことのできる理論を理解していくことになります。実務レベルの経営管理に関する理論的な知識の修得と、実際に仕事においてその理論を活かすことのできる実践基礎力を身に着けることが目標となります。

(受講生の到達目標)
到達目標1;経営管理に関する基本的な知識を身に付ける。
到達目標2;経営管理の知識を用い、それが具体的な事例にどのように活かされているか理解する。
到達目標3;各々の知識の関係を総合的・体系的に理解し、自ら実践に応用できる。
【授業の概要】
 まず最初に、経営管理論とはどのような学問であるかを学びます。その後、テキストの章に沿って解説とディスカッションを行い、基本的な経営管理の知見を一つずつ学んでいきます。各回、パワーポイントのスライドを用いて対面で授業を進めていきますが、学んでいくそれぞれの知見について、受講者が自主的に身近な事例を想起しながら考え、実務において応用できるレベルで理解しようとする姿勢が必要です。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 経営管理論とはどのような学問か
 ・現代社会における基本問題、管理とは何か、経営管理の担い手、経営管理論の歴史
第2回 企業とはどのような存在か
 ・企業と会社、株式会社の特徴、株式会社におけるトップ・マネジメントの構造、株式会社の実際
第3回 マネジメントの誕生 
 ・科学的管理法、人間関係論、現代マネジメントへの役立ち
第4回 組織マネジメントの展開
 ・個人と組織、組織の存続条件、意思決定のマネジメント、組織マネジメントの価値
第5回 モティベーション論
 ・モティベーションとは、実体理論、プロセス理論、モティベーションを生み出すマネジメント
第6回 リーダーシップ論
 ・リーダーシップの基礎、リーダーシップのコンティンジェンシー理論、トップとミドルのリーダーシップ、リーダーシップ研究の新展開
第7回 組織構造のマネジメント
 ・組織構造とは何か、官僚制組織、組織形態、組織構造の発展
第8回 組織文化のマネジメント
 ・組織文化とは何か、組織文化の機能と逆機能、組織文化の形成と変革
第9回 経営組織の環境適応
 ・環境適応の必要性、コンティンジェンシー理論の誕生、コンティンジェンシー理論の発展、コンティンジェンシー理論の意義と限界
第10回 企業戦略のマネジメント
 ・企業戦略とは何か、ドメインの設定、多角化、多角化企業の資源配分
第11回 競争戦略のマネジメント
 ・競争優位とは何か、ポジショニング・アプローチ、経営資源アプローチ、競争優位のタイプ
第12回 イノベーションのマネジメント
 ・イノベーションとは何か、イノベーションの発生、イノベーションの全体像、イノベーション・メカニズムの解明に向けて
第13回 日本企業における人のマネジメント
 ・人のマネジメントとは何か、人のマネジメントの特殊性、日本的経営と人のマネジメント、新しい日本的経営へ向けて
第14回 生産管理とその日本的特徴
 ・2つの大量生産物語、生産管理と経営、生産技術の進化、品質の理論、生産管理と企業の優位性
第15回 日本企業の財務管理とコーポレート・ガバナンス
 ・財務管理とコーポレート・ガバナンス、日本企業の資本調達、日本型コーポレート・ガバナンスの成立、日本におけるコーポレート・ガバナンスをめぐる議論

(授業の方法)
 授業は15回すべて、パワーポイント等で作成されたスライドを用いて教員が講義する形式で実施します。授業中に質疑応答の時間を設けますので、わからない点や理解があやふやだと思う点は遠慮なく質問し、しっかり理解するようにして下さい。事前学修として、各回に対応したテキストの章を各自で読み、内容および疑問点を自ら把握しておいて下さい。また、事後学修としてテキストの各章の章末にある‟Working”や‟Discussion”に取り組んでみて下さい。なお、各回の講義終了後に、授業で使用したスライドをポータルサイトにアップロードしますので、復習に役立てて下さい。
テキスト・参考書
『経営管理論(ベーシック+)』上野恭裕・馬場大治編著 中央経済社
授業時間外の学修
(事前学修)
 各回に対応したテキストの章を、事前に各自で読み、不明な用語や事項を自ら調べておいて下さい。

(事後学修)
 各回に対応したテキストの章の章末に掲載されている‟Working”や‟Discussion”に取り組むとともに、学修した知識を身の回りの実例に当てはめて考えてみて下さい。
成績評価の方法と基準
授業におけるディスカッションへの貢献度(20%)、期末試験(80%)で評価します。

(成績評価の基準)
到達目標1;経営管理に関する考え方や専門用語を理解できている。
到達目標2;各々の知識を総合的・体系的に理解できている。
到達目標3;経営管理の考え方や知識が応用されている具体的な事例を見つけ出し、それを論理的に説明できる。
備  考
机上の理論に止まらず、自ら具体例を想像しながら学修に取り組むことで理解が進みます。
わからないところは必ず質問して、クリアにして下さい。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
大手企業の管理職、および経営コンサルタントの経歴を持つ教員による、理論および実践的な理解を目指す授業