教員名 : 糠谷 英輝
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授業科目名
アジア経済事情
開講年次
3年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-311L
担当教員名
糠谷 英輝
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目 この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
この授業の目的は、アジア諸国に関する、多角的な基礎知識を身につけることです。アジア諸国は日本や日本企業にとって、その重要性が益々高まっていますが、アジア諸国は多様性に富んだ諸国でもあります。それを知るには、その歴史、地域横断的な動き、世界の中におけるアジアの位置づけ、日本企業のアジア戦略など、広範に見ていく必要があります。またASEAN主要国であるインドネシア、マレーシアはイスラムの国であり、アジア大国の中国やインドも多くのイスラム教徒を抱えています。宗教的な側面も知る必要があります。世界の注目がアジアに向いていることもあり、アジアに関する知識を持つことは、同じアジアの日本にとって必須のことにもなっています。アジア諸国の経済の現状と課題、日本や日本企業のアジアに対する取組みがどうあるべきかを解説できることを目指します。 (受講生の到達目標) 到達目標1:アジア各国の経済の特徴や現況を説明できる。 到達目標2:アジアにおける地域横断的な動き、国際経済におけるアジア諸国の位置づけを説明できる。 到達目標3:日本並びに日本企業とアジア諸国との繋がりを説明できる。 【授業の概要】
日本企業のASEANをはじめとしたアジア展開は進んでいますが、一方で米中対立を受けてサプライチェーンの変革、中国からASEANへの移転といった動きも起こっています。またASEANや中国では電気自動車など日本を上回る産業の育成が進んでおり、日本の脅威にもなっています。一方、アジアの消費市場の拡大や訪日観光客の増加を狙って、日本企業もハラル産業への取り組みを進めるなどの動きもあります。多様性に富んだアジア諸国のこうした動きを捉えるには、その歴史、現況、課題を、マクロ、ミクロの視点から、さらに国際的な動きも踏まえて、見ていかねばなりません。この授業では、それに必要な知識を学んでいきます。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 ASEANの歴史と現況〜ASEANを横断的に見る(講義) 第2回 ASEAN先進国経済の特徴と現況〜タイ、マレーシア(講義) 第3回 ASEAN成長国の特徴と現況〜インドネシア、フィリピン、ベトナム(講義) 第4回 ASEAN新興国の特徴と現況〜カンボジア、ラオス、ミャンマー(講義) 第5回 「中進国の罠」に悩むASEAN諸国〜ASEANの産業(講義) 第6回 アジア通貨危機とその後のASEAN金融協力の展開〜通貨制度の変革、ABMI等(講義) 第7回 NIES諸国の特徴と現況〜シンガポール、韓国、台湾(講義) 第8回 アジアの大国:中国〜中国経済の成長と現況、課題(講義) 第9回 アジアの大国:インド〜インド経済の成長と現況、課題(講義) 第10回 国際経済枠組みの中でのアジア〜APEC、CPTPP、RCEP、IPEF(講義) 第11回 米中緊張とアジア〜サプライチェーンの変革(講義) 第12回 日本企業のアジア展開(1)〜日本企業のアジア戦略(講義) 第13回 日本企業のアジア展開(2)〜日本企業のASEAN展開の具体例(講義) 第14回 アジアのイスラム(1)〜イスラム金融(講義) 第15回 アジアのイスラム(2)〜ハラル産業(講義) (授業の方法) 授業は15回全て、パワーポイント等で作成されたスライドを用いて教員が講義する形で行います。必要に応じて、補足説明等は板書します。授業資料は事前にポータル等で配布します。 復習のために各回の最後に課題を出します。次回授業までに解答をポータルで提出してください。また次回の授業冒頭で解答を説明します。 テキスト・参考書
(テキスト)
事前にポータルで授業資料を配布します。 (参考書) 授業で適宜、紹介します。 授業時間外の学修
(事前学習)
事前配布している資料を読むことで予習を行ってください。 (事後学習) 授業資料を読み返して、復習問題に解答してください。解答は次回授業までにポータルで提出してください。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
復習課題(30%)、期末試験(70%)で評価します。 (成績の基準) 到達目標1:アジア各国の経済の特徴と現況を説明できる。 到達目標2:アジア横断的な動き(経済と金融)を説明できる。 到達目標3:日本企業のアジア戦略を具体例を含めて解説できる。 備 考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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