教員名 : 林 直樹
|
授業科目名
専門演習2b(卒業研究)
開講年次
4年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-CS-402T
担当教員名
林 直樹
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
【授業の目的】
先行研究を精査するとともに資料調査および社会調査等を遂行し、卒業研究を完成する。 【受講生の到達目標】 問題意識を明確化し、用いる分析手法に習熟したうえで、独自の観点で卒業論文をまとめ上げることができる。 【授業の概要】
各自の研究テーマに基づく卒業論文を執筆する。担当教員の助言を適宜得ながら執筆を進め、他の教員やメンバーとの意見交換ないしディスカッションの機会(特に卒論中間発表会と最終発表会)を通じて論点を豊富にし、主張の深化ないし充実につなげる。オンラインツールも駆使しながら個別指導を実施し、受講者と教員の両者が納得のいく水準まで内容および構成を練り上げる。
テーマ設定は自由だが、どのようなテーマのもとにおいても、自らの問題意識を明確にしたうえで主張を論理的に構成することが求められる。思いつくままに書き連ねたり、感情をただ言葉にしたりするだけでは、論文を形づくることはできない。単なる思いつきを創意工夫に改め、自分だけの感情を共感にまで広げるためには、やはり論理の力を借りて他者を説得する必要がある。 まずは自らのテーマに対する愛着と責任感を持ち、「自らの言葉で語る」ことを心がけねばならない。 【授業計画と授業の方法】
第 1回 ガイダンス【講義】
第 2回 個別研究指導(1)【演習&課題】 第 3回 個別研究指導(2)【演習&課題】 第 4回 個別研究指導(3)【演習&課題】 第 5回 個別研究指導(4)【演習&課題】 第 6回 個別研究指導(5)【演習&課題】 第 7回 個別研究指導(6)【演習&課題】 第 8回 個別研究指導(7)【演習&課題】 第 9回 個別研究指導(8)【演習&課題】 第10回 卒業論文中間発表会【講義&演習】 第11回 個別研究指導(1)【演習&課題 第12回 個別研究指導(2)【演習&課題】 第13回 個別研究指導(3)【演習&課題】 第14回 卒業論文最終発表会(1)【講義&演習】 第15回 卒業論文最終発表会(2)【講義&演習】 前期に引き続き、卒業論文の完成が目標である。「課題」とあるのは授業時間外における卒論執筆作業を指す。 指導は原則として受講者ごとに個別に行う。まずは、夏季休暇中の進捗を経て具体化した個別研究をさらに先へと進めていく。先行研究をより深く読むとともに内容を整理し、自らの研究のオリジナリティの所在を明らかにするとともに、必要に応じてアンケート等の社会調査を設計&実践したり一次資料を読み込んだりして、各自が立てた仮説的命題の検証を行う。 研究成果は「中間発表会」と「最終発表会」の二度にわたって公にすることを受講者全員に義務づける。いずれの機会においても、複数の教員や受講者からフィードバックを得て、各自の研究を客観化することが目的である。特に最終発表では、質疑応答を含めて一人30分程度の研究成果発表が求められる。 テキスト・参考書
特に無し。当面の参考書としては、小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』講談社現代新書(2022年)を挙げておく。
授業時間外の学修
(事前学修)
発表や個別指導の機会に向けて、資史料の読み込みや文章構成を進めること。 (事後学修) 発表や個別指導を通じて得られた知見をふまえ、分析手法の点検や文章の推敲を実施すること。 成績評価の方法と基準
・卒業論文の水準を到達目標に照らして評価する。
・ただし、卒論中間発表会ならびに最終発表会における内容整理と質疑応答時の受け答えの程度をもって、形式的に示された卒業論文の水準が実質的に裏付けられたものと見なす。 備 考
卒業論文は大学での学びの頂点であると同時に、学生生活そのものの総決算でもあります。じっくりと時間をかけて取り組み、持てるものすべてを注ぎ込むつもりで挑んでください。十年後ないし二十年後、あるいはそれ以後も読むに堪えるほどの「普遍性」を備えた論文を書き上げることができれば、これに勝ることはないと思います。
担当教員の実務経験の有無
無
実務経験の具体的内容
|