シラバス情報

授業科目名
専門演習1b
開講年次
3年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-CS-302S
担当教員名
前田 謙二
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
簿記入門、租税論、税務会計論、専門演習1a
次に履修が望まれる科目
専門演習2a、専門演習2b
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
 専門演習1bの目的は、判例評釈(脚注などの形式面を含む)を通じ租税法の個別論点についてより深い学修を行うことです。卒業論文作成の準備として、租税法に関する論文を読むことや租税法の個別論点を深掘りすることで、自分の興味ある分野を見つけることも目指します。
(受講生の到達目標)
到達目標1:判例評釈の作成において、脚注などを正確に行うことができる。
到達目標2:租税法の論文をレサーチし、正しく読むことができる。
到達目標3:租税法の個別論点について、適切に議論できる。 
【授業の概要】
 専門演習1aで学修した判例評釈を通じ、租税法の個別論点についてより深い学修を行います。専門演習1aは判例評釈の作成できることに重点を置いていますが、専門演習1bでは判例評釈の作成では脚注などの形式面も指導します。また、判例評釈で取り上げた事件の租税法の問題点を深く学修するため、判例評釈の発表後にその事件の論点に関する論文をリサーチし、レポートを作成発表していくことになります。このような発表での議論で租税法の問題点についての基本的な考え方を習得します。
【授業計画と授業の方法】
(授業の計画)
第1回 論文のリサーチ方法(講義・議論)
第2回 脚注の付け方(講義・議論)
第3回 判例評釈(演習)
グループ1発表
第4回 論文レポート(演習)
グループ1発表
第5回 判例評釈(演習)
グループ2発表
第6回 論文レポート(演習)
グループ2発表
第7回 判例評釈(演習)
グループ3発表
第8回 論文レポート(演習)
グループ3発表
第9回 判例評釈(演習)
グループ4発表
第10回 論文レポート(演習)
グループ4発表
第11回 判例評釈(演習)
新クループ1発表
第12回 判例評釈(演習)
新グループ2の発表
第13回 判例評釈(演習)
新グループ3の発表
第14回 判例評釈(演習)
新グループ4の発表
第15回 卒論の題目の選び方(講義)

(授業の方法)
 グループで判例評釈を脚注など形式面も含め、より正確なレポート作成を行います。また、判例評釈で取り上げた事件の租税法の問題点を深く学修するため、判例評釈の発表後にその事件の論点に関する論文をリサーチし、レポートを作成し、別途発表していくことになります。必要があれば、個別論点を議論するために必要な租税法の知識の説明を加えますので、積極的な議論を歓迎します。さらに、そのような議論から出た疑問をみんなで考えていきます。また、途中でグループメンバーを入れ替えます。
テキスト・参考書
(テキスト)
必要なレジメは事前に配付します(teams)。
中里実ほか『租税判例六法(6版)』(有斐閣、2023)、中里実ほか『租税判例百選(7版)』(有斐閣、2021)
(参考書)
谷口勢津夫ほか『基礎から学べる租税法(3版)』(弘文堂、2022)や辞書代わりに金子宏『租税法(24版)』(弘文堂、2021)、より深い理解には、佐藤英明『スタンダード所得税法(4版)』(弘文堂、2024)、渡辺徹也『スタンダード法人税法(3版)』(弘文堂、2023)、佐藤英明=西山由美『スタンダード消費税法』(弘文堂、2022)など。 
論文作成に関しては、渡邊淳子『大学生のための論文・レポートの論理的な書き方』(研究社、2015)、戸田山和久『最新版 論文の教室』(NHKブックス、2022)など。
授業時間外の学修
(事前学修)
判例評釈のグループ発表に関して、グループで議論して脚注などの形式面も含めて判例評釈を作成し、発表の準備をして下さい。また、グループで租税法の論文をレサーチし、論文のレポート作成してください。
(事後学修)
発表した判例評釈や論文のレポートでの議論で回答できなかったものは、グループで回答を作成し次回報告してください。また、発表されたレポートなどに赤ペンを入れますので、どこが改善の余地があるのかを復習して下さい。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
判例評釈やレポートとプレゼンテーション(60%)
授業中の発言や質問など、授業への参加態度(40%)
(成績評価の基準)
到達目標1:判例評釈の作成において、脚注などを正確に行うことができる。
到達目標2:租税法の論文をレサーチし、正しく読むことができる。
到達目標3:租税法の個別論点について、適切に議論できる。  
備  考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容