シラバス情報

授業科目名
企業法
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-MN-208L
担当教員名
王 佳子
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
商法
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
目的1 経営に密接にかかわる会社法等の法律を概観し、基礎的な学修力を養うこと
目的2 既存の学説や裁判例を通して、経営に密接にかかわる会社法等の法律に規定される制度の運用状況を把握し、人間や社会を深く理解すること
目的3 既存の学説や裁判例をもとに、同様の紛争についての問題解決力を身につけること

授業の到達目標
到達目標1 経営に密接にかかわる会社法等の法律上の基本的な概念を説明できること
到達目標2 既存の学説や裁判例を用いて、経営に密接にかかわる会社法等の法律に規定される制度を説明できること
到達目標3 裁判例と同様の事例に、経営に密接にかかわる会社法等の法律に規定される制度を適用して、紛争の解決方法を示すことができること
【授業の概要】
 この授業は、三つの部分で構成されます。
 第一部では、企業(株式会社に限る。)の組織についての規整を整理します。
 第二部では、労働者と使用者の関係についての規律を概観します。
 第三部では、知的財産の保護や活用に係る法的問題を検討します。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
1  株式会社の設立
2  株式の内容と種類
3  株主による議決権の行使1(株主提案権を中心として)
4  株主による議決権の行使2(議決権行使を中心っとして)
5  株式会社の機関設計
6  経営判断原則
7  取締役に対する競業規制や利益相反取引規制等
8  取締役の監督・監視義務
9  組織再編の仕組み
10 友好的買収に係る法的問題
11 敵対的買収に係る法的問題
12 労使関係における問題1(労働契約の成立、労働時間)
13 労使関係における問題2(ハラスメントの救済、配転命令権の濫用、解雇権の濫用)
14 知的財産の保護・活用に係る法的問題
15 総括

(授業の方法)
授業は、75分ほど講義を行った後、15分程度の質疑応答を行います。 
テキスト・参考書
(テキスト)
レジュメを配布する。

(参考書)
神田秀樹『会社法』弘文堂。(最新版のものが望ましい。) 
野田進『事例判例労働法〔第2版〕』弘文堂(2013)。
小泉直樹ほか『実務に効く知的財産判例精選』有斐閣(2014)。
鮫島正洋ほか『知財戦略のススメ コモディティ化する時代に競争優位を築く』日経BP社(2016)
授業時間外の学修
1  事前学修:会社の種類について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
2  事前学修:会社法107条〜108条を読む。
   事後学修:レジュメを読み返す。
3  事前学修:アクティビスト(物言う株主)について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
4  事前学修:京都新聞HD事件について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
5  事前学修:トヨタ自動車株式会社のコーポレートガバナンス報告書(IIの部分)について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
6  事前学修:シャルレ事件について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
7  事前学修:利益相反取引の形態について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
8  事前学修:積水ハウスに係る地面師詐欺事件について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
9  事前学修:会社法2条27号〜32号の2を読む。
   事後学修:レジュメを読み返す。
10 事前学修:会社法782条〜816条の10(見出しのみ)を読む。
   事後学修:レジュメを読み返す。
11 事前学修:東京機械製作所事件について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
12 事前学修:変形労働時間制について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
13 事前学修:札幌トヨタ事件について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
14 事前学修:音楽教室とJASRAC間の訴訟について調べる。
   事後学修:レジュメを読み返す。
15 事前学修:よく理解できなかった部分を整理する。
   事後学修:ノートを読み返す。 
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
授業への寄与度10%、課題提出30%、期末テスト60%
課題は、毎回出します。その内容は、授業で話したことの確認や、事例問題を想定しています。

(成績評価の基準)
到達目標1 会社法等の法律上の基本的な概念を正確に説明できること
到達目標2 既存の学説や裁判例を用いて、会社法等の法律に規定される制度を自分のことばで説明できること
到達目標3 裁判例と同様の事例に、会社法等の法律に規定される制度を適用して、紛争の解決方法を示すことができること
備  考
授業の際に、レコーディングのためにTeams上で会議を開きます。
レコーディングした授業は、Teamsにアップロードします。

授業に関する質問は、Teams上のチャットで受け付けます。気軽にご連絡ください。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容