教員名 : 糠谷 英輝
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授業科目名
金融論1
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-207L
担当教員名
糠谷 英輝
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業) 施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目 この授業の基礎となる科目
経済学入門1(ミクロ)、経済学入門2(マクロ)
次に履修が望まれる科目
金融論2
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
この授業の目的は金融に関する広範で概括的な知識を身につけることです。金融の基礎はもちろんのこと、外国為替、証券、国際金融等の各分野は密接に関連しており、これらを横断した知識を持つことは、さらに金融を専門的に学んでいく際に必要となってきます。また金融は企業や家計等の経済主体に大きく影響し、経済政策だけでなく、自己の今後の生活を考える際に、その基盤となるものです。経済金融情勢を踏まえ、市場がどう動くのか、どんな影響が出てくるのか、自分で評価できることを目指します。 (受講生の到達目標) 到達目標1:金融の基礎知識をもとに日本経済新聞や金融機関、シンクタンク等が公表する経済記事の内容を理解できる。 到達目標2:経済情勢を踏まえ、現在の金融政策をはじめ、金融の動きを評価することができる。 到達目標3:証券市場、為替市場、国際金融市場等、幅広い金融市場間相互の関係を説明できる。 【授業の概要】
通貨、決済の仕組み、金融機関、金融市場、金融政策といった金融の枠組みを学んでいきます。デジタル通貨、キャッシュレス決済、ネットバンクや様々なファンドなど、経済や技術の進展とともに、金融の世界でも多くの変化が出てきています。またグローバル化が進む中で、各国中央銀行の金融政策の運営、ユーロの誕生といった国際的なレベルでの金融の動きを知る必要もあります。さらに外国為替市場、証券市場をはじめ、マネーは市場を横断して動き、各国経済に大きな影響を与えます。その結果、新興国では通貨・金融危機に陥る国も出てきます。こうした金融の世界を、出来るだけ広範な視点から見ていきます。本年から新NISAが始まったこともあり、若い人たちでも金融投資が拡大を始めています。金融の知識は、皆さんの今後の生活を考えるうえでも必須の知識となっています。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 金融市場を取り巻く現在の状況〜企業・家計と金融(講義) 第2回 貨幣とは(1)〜通貨、様々なデジタル通貨(講義) 第3回 貨幣とは(2)〜基軸通貨、国際通貨、ドル化等(講義) 第4回 単一通貨〜ユーロの事例(講義) 第5回 決済の仕組み〜資金決済、証券決済(講義) 第6回 金融機関の役割(1)〜銀行、証券会社(講義) 第7回 金融機関の役割(2)〜保険会社、ファンド等(講義) 第8回 中央銀行と金融政策〜日本銀行と日本の金融政策(講義) 第9回 海外の中央銀行と金融政策〜米国、英国、EUの例(講義) 第10回 金融政策と通貨政策、財政政策等〜各政策の繋がり(講義) 第11回 金融市場〜短期金融市場、債券市場、株式市場、外国為替市場(講義) 第12回 為替市場と為替取引〜外国為替市場、外国為替取引(講義) 第13回 金融危機〜これまでの金融・通貨危機(講義) 第14回 証券市場と証券取引〜債券・株式取引(講義) 第15回 金融投資〜金融投資の現状と必要性、投資対象と投資手法(講義) (授業の方法) 授業は15回全て、パワーポイント等で作成されたスライドを用いて教員が講義する形で行います。必要に応じて、補足説明等は板書します。授業資料は事前にポータル等で配布します。 復習のために各回の最後に課題を出します。次回授業までに解答をポータルで提出してください。また次回の授業冒頭で解答を説明します。 テキスト・参考書
(テキスト)
事前にポータルで授業資料を配布します。 (参考書) 授業で適宜、紹介します。 授業時間外の学修
(事前学習)
事前配布している授業資料を読むことで予習を行ってください。 (事後学習) 授業資料を読み返して、復習問題に解答してください。解答は次回授業までにポータルで提出してください。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
復習課題(30%)、期末試験(70%)で評価します。 (成績の基準) 到達目標1:金融に関する広範な基本知識を説明できる。 到達目標2:現在の経済情勢と金融市場の動きを関連付けて説明できる。 到達目標3:経済・金融情勢が企業や家計に与える影響を評価できる。 備 考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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