シラバス情報

授業科目名
計量経済学
開講年次
3年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-EC-302L
担当教員名
岡本 隼輔
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
基礎数学1(微分・積分)
統計学1
統計学2
次に履修が望まれる科目
多変量解析
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
計量経済学の基本的な内容を理解するための授業とします。授業では実際の統計データを用いて例題を示し、現実社会と照らし合わせながら進行していきます。経済データから推計される様々な経済的関係性などを扱う計量経済学の基本的な理論を理解することを目的とします。

(受講生の到達目標)
到達目標1; 「最小2乗法」「決定係数」「t値」等の計量経済学の基本的な内容を理解し、内容を説明できるようになる。
到達目標2; 実際の経済データから回帰分析等を行う手法を身に付ける。
到達目標3; 分析の結果が示す数値等を読み込み、それらの意味を自身の言葉で説明できる。
【授業の概要】
生きていると様々な現象に遭遇します。「暑い日はアイスがたくさん売れる」「ゲームをやる時間が多い子には、視力が悪い子が多い」などです。経済に関するものでも、1年間の時間の流れに沿った為替相場の変動などがあります。原因と結果を対比させて、お互いにどれほどの関係があるのかについて、(特に意思決定の場面では)客観的に判断する必要があります。それを実現するのが、数値データを用いた分析結果の明示です。今日ではそうした数値データは大量に存在するためPC等で計算されますが、大前提としてどのような計算が行われるかについて把握しておくことは重要です。どのような計算が行われているのか、得られた結果からどのようなことが言えるのか、など、計算手順や意味の説明を幅広く学びます。
また本授業においては毎度小テストを行い、各回で学習する内容の理解を深められるようにします。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 イントロダクション
 講義全体の概観把握
第2回 計量経済学の準備(1)
 数学的表記等の再確認について
第3回 計量経済学の準備(2)
 平均、分散、共分散などについて
第4回 単回帰分析の基礎(1)
 単回帰分析を導入するための残差の考え方について
第5回 単回帰分析の基礎(2)
 回帰式の特徴を示すパラメータについて
第6回 単回帰分析の演習
 パラメータの算出について
第7回 決定係数、相関係数
 回帰式の特徴を示す指標について
第8回 確率論(1)
 母集団や標本抽出について
第9回 確率論(2)
 確率変数について
第10回 確率分布(1)
 正規分布、x^2分布について
第11回 確率分布(2)
 t値とt分布について
第12回 推定値と真のパラメータ
 推定されたパラメータと真のパラメータについて
第13回 有意水準
 推定されたパラメータの信頼区間について
第14回 仮説検定(1)
 推定されたパラメータの確率的妥当性について
第15回 仮説検定(2)
 コンピュータ上での算出結果を踏まえた確率的妥当性について

(授業の方法)
第1回~第15回:
PPTによるスライドを用いての講義(前半)
講義内容の振り返りを兼ねた小テスト(後半)
テキスト・参考書
(テキスト)
指定なし

(参考書)
山本拓著『計量経済学』新世社
授業時間外の学修
(事前学修)
第1回: シラバスや参考書に目を通し、計量経済学への関心を高めてください。
第2回以降: 配布資料の予習を行ってください。

(事後学修)
第1回: イントロダクションで得た本講義に関するキーワードや情報を、自身で調べてください。
第2回以降: 講義で配布される小テスト(練習問題)に取り組んでください。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
1) 小テスト(30%)
2) 期末試験(70%)

(成績評価の基準)
1)は、上記「到達目標1」「到達目標2」「到達目標3」により行います。
2)は、上記「到達目標1」「到達目標2」「到達目標3」により行います。
備  考
複数回実施する小テストで講義内容を振り返ると理解が深まると思います。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容