シラバス情報

授業科目名
商業簿記
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
E-MN-201L
担当教員名
芝田 全弘
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分・・・教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業)
施行規則に定める科目区分又は事項等・・・商業の関係科目
この授業の基礎となる科目
簿記入門、会計学概論、財務会計論
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
この授業の目的は、日商簿記検定2級の商業簿記の範囲を対象とし、そこで必要な仕訳と財務諸表作成について学修することです。とりわけ、日商簿記検定3級の内容をベースにしながら,日商簿記検定2級において初出の経済活動に関する簿記処理並びに、連結財務諸表の構造の理解を深めてもらうことになります。

(受講生の到達目標)
到達目標1;日商簿記検定2級で取り扱う簿記・会計用語について説明することができる。
到達目標2;日商簿記検定2級相当の基本的な簿記処理ができる。
到達目標3;基本的な連結精算表および連結財務諸表の作成ができる。
【授業の概要】
本講義では、日商簿記検定3級合格相当の知識を習得している(簿記入門の単位取得済みである)ことを前提として、日商簿記検定2級の商業簿記の範囲を対象とします。日商簿記検定3級における内容に加えて、日商簿記検定2級では、企業グループとしての財務諸表作成等が求められています。なお、企業グループに関して基礎的な会計処理にかかる理論的理解については前置科目である財務会計論で取り扱います。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 株式会社における純資産の部の会計処理
第2回 合併と剰余金の配当に係る会計処理
第3回 商品売買に係る会計処理
第4回 手形・電子記録債権に係る会計処理
第5回 有形固定資産の購入と減価償却の会計処理
第6回 有形固定資産の売却等の会計処理
第7回 リース取引に係る会計処理
第8回 無形固定資産に係る会計処理
第9回 有価証券に係る会計処理
第10回 税金に係る会計処理
第11回 本支店会計1—本支店間の取引—
第12回 本支店会計2—本支店合併財務諸表の作成—
第13回 連結会計1—支配獲得日と支配獲得日後の連結—
第14回 連結会計2—内部取引高と債権債務の相殺消去、未実現利益の消去—
第15回 連結会計3—連結財務諸表と連結精算表—
定期試験

※授業の内容は、受講生の反応をみて、変更することがあります。

(授業方法)
※毎回の講義について、前半部分で教科書をベースに各テーマの説明をした後、後半部分では演習問題(プリント)に取り組む形で進めていきます。演習問題の解答は、ポータルサイトで公開します。
※毎回、必ず教科書等の他、電卓(12桁)を持ってくること。
テキスト・参考書
(テキスト)
滝澤ななみ『みんなが欲しかった簿記の教科書 日商2級 商業簿記(第13版)』TAC出版。

注. 上記の教科書・問題集については、基本的に最新版のものを利用します。 
授業時間外の学修
(事前学修)
教科書の該当箇所を中心に予習してください。
(事後学修)
教科書とプリントを中心に、復習をしてください。また、講義中に取り組んだ演習問題について、間違っていたものを繰り返し解き直してみてください。 
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
期末試験(100%)

(成績評価の基準)
「成績評価のガイドライン」に示した評価基準による。
備  考
・上述のとおり、この授業は日商簿記2級商業簿記を扱います。「簿記入門」の評価が「7」以下の者、および「簿記入門」の単位未取得者は、この授業の単位を取得が極めて困難です。
・日商簿記検定2級の対象とする範囲は広くなっています。このため、予習としてテキストに目を通し、復習として該当する問題を解くなど、講義時間外の学修に積極的に取り組む必要があります。検定受験を考えている方は特に、上記テキストに限らず、過去問題集や予想問題集などを併用して問題演習に努めることを勧めます。

※各講義について、疑問点がありましたら、質問してください。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容