シラバス情報

授業科目名
民法入門
開講年次
1年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
G-SS-103L
担当教員名
王 佳子
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
目的1 私法の一般法である民法の内容を概観することで、私法上の基本的な概念に加えて、債権法、物権法、親族法、相続法上の制度を理解し、幅広い教養を身に着けること
目的2 民法の内容を概観する過程において、既存の学説や裁判例について思考・判断し、自分の意見を発信すること

(授業の到達目標)
目標1 私法上の基本的な概念について説明することができること
目標2 債権法、物権法、親族法、相続法上の重要な制度について説明することができること
目標3 民法に関する学説や裁判例を客観的に検証し、発信することができること

 
【授業の概要】
 この授業は、四つの部分で構成されます。
 第一部では、民法の全体的な構造を示します。
 第二部では、契約で使われるさまざまな概念について確認した上で、契約で約定した内容の履行を確保するために設けられている制度、その履行がされない場合に採ることができる措置について概観します。
 第三部では、権利の客体としての「物」の概念を確認した上で、「物」に対する「権利」の内容を概観します。
 第四部では、親族法、相続法における重要な概念について概説します。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 民法の全体像
第 2回 自然人
第 3回 法人
第 4回 契約の概容
第 5回 契約の成立1(心裡留保、虚偽表示)
第 6回 契約の成立2(錯誤、詐欺・強迫)
第 7回 契約の効力(有効要件、無効・取消し)
第 8回 代理
第 9回 表見代理・無権代理
第10回 人に対する権利に関する法規制
第11回 物
第12回 物に対する権利に関する法規制
第13回 親族法総論
第14回 相続法総論
第15回 総括

(授業の方法)
授業は、70分程度の講義を行った後、20分程度の質疑応答を行います。
テキスト・参考書
(テキスト)
レジュメを配布する。

(参考書)
山野目章夫ほか『ケースではじめる民法[第2版]』弘文堂(2011)。
近江幸治『民法講義I 民法総則〔第7版〕』成文堂(2018)。
増成牧ほか『ナビゲート民法 契約社会を賢く生きるための14章』北大路書房(2019)。
授業時間外の学修
第 1回 事前学修:『ケースではじめる民法』10頁〜22頁
     事後学修:レジュメを読み返す。
第 2回 事前学修:『ケースではじめる民法』23頁〜33頁
     事後学修:レジュメを読み返す。
第 3回 事前学修:『ケースではじめる民法』34頁〜45頁
     事後学修:レジュメを読み返す。
第 4回 事前学修:民法521条〜696条(見出しのみ)
     事後学修:レジュメを読み返す。
第 5回 事前学修:『ケースではじめる民法』65頁〜66頁 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第 6回 事前学修:『ケースではじめる民法』66頁〜74頁 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第 7回 事前学修:『ケースではじめる民法』55頁〜64頁 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第 8回 事前学修:『ケースではじめる民法』75頁〜83頁 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第 9回 事前学修:『ケースではじめる民法』75頁〜83頁 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第10回 事前学修:民法399条〜724条の2(見出しのみ) 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第11回 事前学修:『ケースではじめる民法』46頁〜54頁 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第12回 事前学修:民法175条〜398条の22(見出しのみ) 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第13回 事前学修:『ナビゲート民法 契約社会を賢く生きるための14章』148頁〜168頁 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第14回 事前学修:『ナビゲート民法 契約社会を賢く生きるための14章』169頁〜185頁 
     事後学修:レジュメを読み返す。
第15回 事前学修:今までよく理解できなかった部分の整理 
     事後学修:各自のノートを読み返す。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
授業への寄与度10%、課題提出30%、期末テスト60%
課題は、毎回出します。その内容は、授業で話したことの確認や、学説・裁判例についての各自の立場の表明を想定しています。

(成績評価の基準)
目標1 私法上の基本的な概念について正確に説明することができること
目標2 債権法、物権法、親族法、相続法上の重要な制度について自分のことばで説明することができること
目標3 民法に関する学説や裁判例を客観的に検証し、自分の意見を発信することができること
備  考
授業の際に、レコーディングのためにTeams上で会議を開きます。
レコーディングした授業は、Teamsにアップロードします。

授業に関する質問は、Teams上のチャットで受け付けます。気軽にご連絡ください。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容