教員名 : 渡邉 義孝
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授業科目名
建築環境論
開講年次
1年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
G-NS-132L
担当教員名
渡邉 義孝
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
日ごろ意識していない住まいや環境、まちなみに目を向け、生活やアートの根本にある建築空間への理解を深める。そして持続可能な社会、環境共生の具体的手法について、自分の意見を持ち実践できる主体となることを目標とする。
(受講生の到達目標) ・到達目標1:建物を目視して、その建築構法や意匠的な特徴について説明できる。 ・到達目標2:地球環境問題と建築の課題の連関を理解し、望ましい建築のあり方について自身の意見を表明できる。 ・到達目標3:尾道市内の特徴的な建築遺構やまちなみについて他者に説明できる。 【授業の概要】
主に住宅建築の計画と生活空間としての都市景観、建築や町を媒体とした環境共生のあり方について学ぶ。
教室での学習の他に、空き家再生に取り組むNPO等と連携しながら、尾道のまちなみや再生民家を巡るフィールドワークを取り入れ、斜面地の特異なまちなみの歴史と構成を理解し、歴史的建造物を維持、活用する方法と理論を学ぶ。 スクラップアンドビルドではない持続的な住まい観を、日本の伝統的な民家の姿に求めながら、実際に講師が関わった住宅再生の現場と、ユーラシアをはじめとした異文化圏での調査を元にして、展開する。 【授業計画と授業の方法】
第 1回 尾道の都市景観(坐学講義とフィードバック)
第 2回 近代住宅建築の成立と変遷 〜洋館の誕生と尾道(坐学講義とフィードバック) 第 3回 民家から何を学ぶか(坐学講義とフィードバック) 第 4回 長江通りに見る街の形成史【まちあるきフィールドワーク1】 第 5回 アジアの住宅に見るエコロジー(坐学講義とフィードバック) 第 6回 セルフビルド住宅 〜家をつくる自由(坐学講義とフィードバック) 第 7回 海と山に刻まれた歴史を辿る【まちあるきフィールドワーク2】 第 8回 健康と建築空間 〜シックハウス問題から見えるもの(坐学講義とフィードバック) 第 9回 山手の住まいとかわるまち 〜空き家再生・環境負荷と自然エネルギー(坐学講義とフィードバック) 第10回 斜面地に見る尾道の建築の多様性【まちあるきフィールドワーク3】 第11回 民家再生と耐震補強(坐学講義とフィードバック) 第12回 環境共生と持続可能性(坐学講義とフィードバック) 第13回 空き家はいかに再生されたか【まちあるきフィールドワーク4】 第14回 温熱環境と光を学ぶ(坐学講義とフィードバック) 第15回 人が生きるまちの再生へ〜空き家再生と定住化をめざして(坐学講義とフィードバック) (授業の方法) 坐学では、プロジェクタを使用した授業とともに適宜実験や実演を行なう。フィードバックとしてリアクションペーパーに「質問・意見」等を記入し提出。必要に応じて次回授業にて講師より補足説明などを行なう。 フィールドワークでは、講師とともに実地でまちあるきを行なう。 各回授業の事後学習にはおよそ1時間程度を必要とし、課題を課す場合は指示された宛先に指定期日までに提出すること。 テキスト・参考書
テキスト:なし
参考書:蔵前仁一・矢津田義則・渡邉義孝『セルフビルド 家をつくる自由』(旅行人/2007年) 大西一也『すまいのかたち』(日本教育訓練センター/2011年) 渡邉義孝『台湾日式建築紀行』(KADOKAWA/2022年) 授業時間外の学修
(事前学習)特になし
(事後学習)新しい専門用語などについて自身で検索等を行なって理解を深め、学んだ内容が自分の住居や生活空間において、実際にどのように機能しているかを検証する。60分程度。 成績評価の方法と基準
試験成績(50%)、毎回提出させるリアクションペーパーの内容(40%)、授業への意欲・姿勢(10%)の積み重ねによる総合評価。
(成績評価の基準) ・到達目標1:授業内容を理解するだけでなく、自身の経験をふまえて主体的に検証・応用する姿勢を持っている。 ・到達目標2:地球環境問題の解決に向けて、自分の言葉で建築のあり方を提案できる。 ・到達目標3: 尾道市内の特徴的な建築遺構やまちなみについて他者に説明できる。 備 考
計4回のまちあるきフィールドワークは、尾道市中心部で実施する。朝8時に指定場所に集合する。
フィールドワークの訪問先の都合、天候などにより、カリキュラムの順番を入れ替えて実施する場合がある。 状況に応じて、一部または全部をオンライン(オンデマンド)形式とする場合がある。その場合は、TeamsとYouTubeを併用し、視聴後にアンケートを提出させてフィードバックを行なう。 担当教員の実務経験の有無
〇
実務経験の具体的内容
創作活動、制作活動を行っている芸術家によるフィールドワーク等を伴う授業
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