シラバス情報

授業科目名
日本画研究B2
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度前期、2024年度後期
単位数
8.00単位
科目ナンバリング
担当教員名
山梨 千果子、鈴木 恵麻
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本画研究B1
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)日本画研究B1における成果をふまえ、日本画制作と古典模写の修了制作を行います。その際、より高度な創作活動と古典研究を行うことが目的です。古典模写においては在学中の日本画材料、造形感覚、表現技術の全てを駆使して古典作品の理解と再現を目指します。修了制作においても在学中の学びの集大成を制作します。
(受講生の到達目標)・到達目標1;日本画の素材の特性を熟知し、より高度なスキルを習得し制作に結びつけることができる。
                              ・到達目標2;主体的な制作を展開し、自己表現と合わせて自己の制作に対する客観的な視点を具体的に持つことが
                               できる。
                              ・到達目標3;制作課題を通して、芸術表現と社会との関わりを理解することができる。
【授業の概要】
年度始めにガイダンスを行い、個別に1年の研究計画を教員と相談し立てます。前期は修了模写を制作します。また大学院1年次の成果発表として進級制作展および合同講評会を大学美術館にて行います。後期は150号の修了制作を行い、2年間の研究成果を修了制作展、および副論文にて示します。併せてポートフォリオの提出を求めます。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回:オリエンテーション、面接(修了模写、題材選定)「講義」「実習」
第2回:【修了模写】題材の研究(素材、描画法)「実習」
第3回:【修了模写】下準備(模本、パネル、基底材)「実習」
第4回:【修了模写】<上げ写し>表現研究「実習」
第5回:【修了模写】<上げ写し>技法研究「実習」
第6回:【修了模写】<上げ写し>仕上げ「実習」
第7回:【修了模写】裏打ち、張込み/進級制作展準備「実習」
第8回:【修了模写】撮影、中間評価、彩色の準備/進級制作展搬入・展示「実習」「発表」
第9回:【修了模写】<彩色>色見本作成/進級制作展「実習」「発表」
第10回:【修了模写】<彩色>素材と下地の研究/進級制作展合同講評会「発表」「講義」
第11回:【修了模写】<彩色>描画法の研究「実習」
第12回:【修了模写】<彩色>技法の研究「実習」
第13回:【修了模写】<彩色>表現の研究「実習」
第14回:【修了模写】<彩色>課題の検証「実習」
第15回:【修了模写】<彩色>仕上げ、前期講評「発表」「実習」「講義」
第16回:【修了制作】(小下図研究会を行う)「発表」「実習」「講義」
第17回:【修了制作】大下図、張り込み、副論文事前指導(大下図研究会を行う)「発表」「実習」「講義」
第18回:【修了制作】骨描きと下地の研究「実習」
第19回:【修了制作】技法と画材・描画法の研究「実習」
第20回:【修了制作】構図やデッサン等の再検証「実習」
第21回:【修了制作】表現の研究「実習」
第22回:【修了制作】全体像と制作工程の再確認「実習」
第23回:【修了制作】表現の追求「実習」
第24回:【修了制作】客観的意見の聴取、課題の洗い出し(本画研究会を行う)「発表」「実習」「講義」
第25回:【修了制作】課題の克服「実習」
第26回:【修了制作】密度を高めつつ完成度を上げる「実習」
第27回:【修了制作】一次提出、講評会、課題の整理、仕上げ「実習」「発表」「講義」
第28回:【修了制作】撮影、副論文指導・提出「実習」「講義」
第29回:【修了制作】展示計画「実習」
第30回:【修了制作】後期講評、最終提出「発表」「講義」
(授業の方法)上記の授業計画は一例であって、個人により多少の違いがあります。自ら設定した研究テーマをもとに各自のスケジュールに沿って、制作を進めていきます。学期末に講評会を行い、各自の研究成果をプレゼンテーションしてもらいます。また平日の実習時間には教員が見回り、学生にその場でアドバイスや指導を行います。教員との定期的な研究会を通して作品を完成させていきます。学外展示では修了制作に関わる各担当を決め協働して作品展示を行い、ギャラリートークでは自身の作品についてのコンセプトをわかりやすくプレゼンテーションします。
テキスト・参考書
使用しません。
授業時間外の学修
ありません。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)主にポートフォリオから伺える実習への取り組み姿勢(30%)と、提出作品による造形力・表現技術の達成度(70%)を総合的に評価する。
(成績評価の基準)
・到達目標1;作品やポートフォリオにおいて主体的な制作を展開し、自己表現と合わせて自己の制作に対する
                   客観的な視点を具体的に持つことができている。
・到達目標2;作品において日本画の素材の特性を熟知し、より高度なスキルを習得し制作に結びつける ことが
                   できている。
・到達目標3;制作課題を通して芸術表現と社会との関わりを理解し、ポートフォリオにまとめることが
                   できている。
備  考
十分な計画・取材・準備等を行うこと。
積極的に取材や作品鑑賞をすること。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容