シラバス情報

授業科目名
ドイツ語1
開講年次
1年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-FL-111L
担当教員名
名倉 周平
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
ドイツ語2
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
外国語の1つであるドイツ語を学ぶことによってドイツ語の発音と動詞や名詞の変化、および簡単な日常会話を身に付けること、さらにより広い教養と国際感覚を身に付けることがこの授業の目的です。ただ、ドイツ語を学ぶのは初めてという学生さんがほとんどかと思いますので、前期では最初は発音を繰り返し練習します。その後、文法の練習を行いながら、ドイツ語を用いた簡単な日常表現や自己表現などを身に付けていきます。

(受講生の到達目標)
到達目標1;ドイツ語のアルファベート、単語および簡単な日常表現の発音が一通りできる。
到達目標2;ドイツ語の動詞の変化、および冠詞・名詞の格変化を理解し、実際に変化させながらドイツ語で文を作ることができる。
到達目標3;ドイツ語で挨拶や自己紹介ができる。
到達目標4;簡単なドイツ語の文を読んで、その内容の質問に答えることができる。
【授業の概要】
ドイツ語と聞いて何を思い浮かべますか?ドイツ語だから当然、ドイツという国で話されている言葉だろうと思われるかもしれません。しかし、ドイツ語を公用語とする国は意外と多く、代表的なものにドイツ連邦共和国、オーストリア共和国、リヒテンシュタイン公国があります。さらに、公用語の一つに採用している国を見れば、スイス連邦、ベルギー王国、ルクセンブルク大公国があります。だから、ヨーロッパを旅する際には、意外?!と役に立つこともあります。またドイツと言う国の名を聞いて何を思い浮かべますか?ベンツやBMWのような自動車がよくその答えにあがる例かもしれませんが、ただこれは人それぞれであると言えるでしょう。しかし、実際には多くのことを知っているという方は少ないのではないでしょうか。なぜなら、ドイツ語を学習するのは初めてというが方が多いと考えられるからです。そこで、本講義ではドイツの日常的な話題を取り上げながら、ドイツ語を学んでいきます。最初はドイツ語のアルファベートの発音から始めて、単語および挨拶や短いフレーズの発音をできるようにしていきます。単に発音の仕組みを学ぶだけでなく、実際に繰り返し音に出すことによって発音に慣れていきましょう。その後、初歩的な文法、例えば動詞や名詞、ドイツ語の文の作り方などについて学んでいくことになります。このようにドイツ語の文法を学びながら、ちょっとした会話表現、前期では「自己紹介」や「駅での切符の買い方」なども学んでいきます。その際もできる限り実際に音に出して発音していきましょう。また、ドイツ語圏に関して、例えば「ルクセンブルク」、「ドイツでの日本の漫画事情」、「ドイツの金融都市フランクフルト」などのお話もしていく予定です。このようにドイツ語の文法だけでなく、少しでもドイツ語圏やドイツ文化圏などに興味を持ってもらえるような講義を目指します。ドイツ語圏を旅行する際などに役立つものもありますので、もし将来ドイツやその周辺を少し旅してみたいなという方は、ぜひ頑張ってみてください!
【授業計画と授業の方法】
第1回:オリエンテーション、ドイツおよびドイツ語圏についての解説、アルファベートの発音など 教科書 S.2~3
    第1回目の授業は、ドイツ本国やドイツ語を話す国々の紹介を中心に行います。(講義中心)
第2回:ドイツ語の発音の規則(1) ー母音の発音— 教科書 S.4
    第2回目の授業では、ドイツ語の母音を中心に学んでいきます。実際に音に出しながら繰り返し発音の練習を行います。(講義、演習)
第3回:ドイツ語の発音の規則(2) ー子音の発音— 教科書 S.5
    第3回目の授業も発音を中心に学んでいきます。第3回では主に子音を見ていきます。母音と同様に音に出しながら繰り返し発音の練習
    を行います。(講義、演習)
第4回:ドイツ語の発音のまとめと挨拶表現 教科書 S.4〜7
    第2回、第3回の授業で練習した発音の見直しを行います。今回も実際に音に出しながら練習をしていきましょう。また、ドイツ語の
    日常の挨拶や数字についても発音しながら学んでいきます。(演習中心)
第5回:人称代名詞(1)と動詞の現在人称変化(1) ー規則変化動詞ー 教科書第1課 S.8
    第5回目の授業では最初に主語の種類と人称代名詞の主格についての解説を行います。日本語や英語の主語との違いなどに注意して見て
    いきましょう。その後、いよいよドイツ語の動詞の仕組みについて学んでいきます。第5回は文法中心の解説となります。(講義中心)
第6回:動詞の現在人称変化(2) ー規則変化動詞ー 教科書第1課 S.8、S.11
    第5回目の授業も引き続きドイツ語の動詞を中心に進めていきます。ただし、今回は文法的な解説はありません。前回の授業での解説を
    もとに、できる限り多くの練習問題を解き、動詞の変化に慣れていきましょう。(演習、課題、フィードバック)
第7回:動詞の現在人称変化(3)ー不規則な変化をする動詞sein、habenなどー 教科書第1課 S.9、S.11
    第7回の授業ではイレギュラーな動詞が登場します。少々複雑なものもありますが、発音をしながら慣れていきましょう。また、ドイ
    ツ語の基本的な語順についても解説します。第7回の授業でいったん動詞の単元が終わりますので、動詞についての小テストを行いま
    す。(講義、演習、課題、フィードバック)
第8回:日常会話(1) ー自己紹介文の作成ー 教科書第1課 S.12~13
    第8回授業では自己紹介文の作成にチャレンジします。各自で作った自己紹介文を実際に発音しながら発表してみましょう。また、ドイ
    ツ語圏の一つであるルクセンブルクについて話をします。(演習、課題、フィードバック)
第9回:名詞の性と冠詞、および格変化(1)−定冠詞— 教科書第2課 S.14〜15
    第9回目の授業は名詞と冠詞を中心に文法の解説を行います。名詞の性や格といった独特の用法を理解していきましょう。(講義、演習)
第10回:名詞の性と冠詞、および格変化(2)−不定冠詞— 教科書第2課 S.14〜15
    第10回目の授業も引き続き名詞の性や格の話を進めていきます。第9回では定冠詞が中心でしたが、今回は不定冠詞が中心となります。
    (講義、演習)
第11回:名詞と冠詞のまとめ 教科書第2課 S.16~17
    第9回と第10回で学んだ名詞と冠詞を復習しながら、実際に文を作る練習をしていきます。また、ドイツのおける日本の漫画事情につ
    いてのお話をします。第11回の授業でいったん名詞と冠詞の単元が終わりますので、名詞と冠詞についての小テストを行います。(講
    義、演習、課題、フィードバック)
第12回:動詞の現在人称変化(3)ー不規則変化ー 教科書第3課 S.20
    第7回の授業ですでに不規則変化動詞seinとhabenが登場しましたが、今回はそれ以外の不規則変化動詞を扱います。seinやhabenと比
    べると不規則な点は少なめですが、どの部分が規則的な動詞と異なるかをしっかりと確認していきましょう。(講義、演習、課題、フィ
    ードバック)
第13回:命令文と人称代名詞(2) 教科書第3課 S.20〜21
             第13回授業では2つの項目を学びます。1つは命令文で、もう一つは第5回の授業で出てきた主格以外の人称代名詞です。命令文の種類、
    および人称代名詞の種類は英語よりも多いので少々難しく感じるかもしれませんが、しっかりと特徴を掴んでください。 (講義中心)
第14回:日常会話(2) ー駅での会話表現ー  教科書第3課 S.24
    駅での切符の買い方などの表現を練習します。積極的に音に出して発音しながら練習していきましょう。また、ドイツの鉄道やドイツ
    の金融や商業の中心都市であるフランクフルト・アム・マインについてお話します。 (演習中心) 
第15回:これまでのまとめと復習
     第15回目の授業は前期最後の授業となります。次回の最終試験に備えて復習を中心に授業を行います。(演習、フィードバック)

各回ともに予習・復習、また提出課題を含めて1時間程度の時間が必要となると考えてください。提出課題がある場合は期限までに提出をお願いします。また、授業の進度によっては授業の内容を少し変更したり、課題を不定期で小テストに変更したりする場合があります。変更する場合は事前に告知します。
テキスト・参考書
(テキスト)小野寿美子、中川明博、西巻丈児 『クロイツング・ネオ(第2版)』、朝日出版社、2023年、ISBM 978-4-255-25475-3 ¥2600(税別)
(参考書・辞書・ドイツ語関連アプリなど)授業中に紹介します。
授業時間外の学修
(事前学習)
次回の範囲を前もって伝えますので、その範囲に当たる教科書の部分に目を通しておいてください。また、その部分の音声を一通り聴いておいてください(音声の聞き方に関しては授業中に案内します)。
(事後学習)
授業の復習、提出課題や小テストの見直しなどを行ってください。資料等はポータルサイトに授業ごとにアップしますので、それを参考にしてください。また、同様にポータルサイトにはドイツに関するコラム的なもの、練習問題やそれに対する解答・解説を不定期でアップします(アップした際は告知します)。これは提出が必要な課題ではありませんが、試験勉強の際に役に立つ情報や問題も含んでいますので、各自のペースに合わせて積極的に目を通したり、解いたりしてみてください。
成績評価の方法と基準
成績評価の方法
試験:50%程度、課題および小テスト:35%程度、授業への取り組み:15%程度で総合して判定します。

成績評価の基準
到達目標1;ドイツ語の発音が正しくできる。
到達目標2;ドイツ語で自己紹介ができる。
到達目標3;各小テスト、および課題の解答が60%以上正答している。
備  考
①普段からできる限り発音の練習を心掛けてください。発音は言語を学ぶための最も大切な要素です。
②提出課題および小テストはフィードバックを行います。
③授業で行った内容は文書解説の形(動画の場合もあり)でポータルサイトにアップしますので、課題に取り組む際や試験対策の際の参考にしてください。
④授業中にPCやタブレット、スマホ等を利用することがありますので、ネットに接続できる端末を毎回持参してください。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容