教員名 : 哈木 格図
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授業科目名
世界歴史の流れ
開講年次
1年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
G-SS-111L
担当教員名
哈木 格図
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
都市と環境と交通という三つの要素を組み合わせることで、人類の歴史をグローバルな観点から系統的に説明することにある(妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』はじめに)。 (受講生の到達目標) (1)人類史の大きな流れを把握することができる。 (2)グローバル・ヒストリーの視点から現代社会の成り立ちを説明できる。 【授業の概要】
近年、人類史や世界史のへの人びとの関心が高まりつつある。歴史学の分野でも従来の国民史・国制史national historyの枠組みに加え、国家を超える世界史world historyや全球史global history、国家の枠組みを前提としない地域史local history, regional historyの研究が、同時に進行されている(妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第1講)。本授業ではユーラシア大陸東部の歴史をモデルに世界史の流れを系統的に描いている妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』を読み通し、著者の考えを検証する 知的作業を行いたい。
【授業計画と授業の方法】
第1回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第1講 人類史の大きな流れを把握する
第2回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第2講 三つの仮説—生態環境の境域で国家がつくられる 第3回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第3講 前近代の世界システム—生態環境と広域経済圏 第4回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第4講 空間の分類—ユーラシア大陸東部・中央部・西部という空間設定の提唱 第5回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第5講 時間の区分—4〜7世紀と16〜18世紀を画期とする三時期区分 第6回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第6講 初期国家—国家のはじまり 第7回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第7講 古典国家—前1000年紀における遊牧国家の形成と農業国家の再編 第8回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第8講 農牧複合国家—4〜7世紀の混乱と農牧複合の構築 第9回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第9講 世界宗教圏—広域経済圏の形成と個人意識の確立 第10回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第10講 都城時代の誕生—東アジアの都城時代と日本の建国 第11回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第11講 ”商業帝国”の交替—ソグト商人からイスラーム商人へ 第12回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第12講 古典文化の復興活動—ユーラシア大陸の複数のルネサンス 第13回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第13講 西欧の勃興と全球史—沿海都市網と近代国家の形成 第14回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第14講 国民広場の誕生—視覚化される20世紀と目に見えない21世紀 第15回 妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』第15講 これからの世界—ユーラシア大陸経済圏の形成 (授業の方法) 基本的には、すべての回を対面授業で行う。授業では毎回コメントシートの記入を求めるので(未提出の場合は欠席扱い)、質問や意見などを遠慮なく書いてもらいたい。質問については、必要に応じてその次の回にフィードバックを行なう。期末レポートの課題については、できるだけ早い段階でアナウンスする。 テキスト・参考書
(テキスト)妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』中央大学出版部、2018年。
授業時間外の学修
(事前学習)次回の内容を通読し、不明な点をあらかじめ整理しておく。
(事後学習)講義の内容を復習する。また、期末レポートにそなえ、各講義の末尾にあげている「考えて調べてみよう」という項目を手掛かりに、関心のあるテーマに関する文献を調査し読み進める。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法) 授業コメント30%、期末レポート70%
(成績評価の基準) (1)自分の言葉で人類史の大きな流れを把握することができている。 (2)自分の言葉でグローバル・ヒストリーの視点から現代社会の成り立ちを説明できている。 備 考
1. 予習・復習(2時間)を行うこと。
2.板書の写真撮影は禁止しています。必ず自筆すること。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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