教員名 : 藤本 真理子
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授業科目名
古典語学専門演習a
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-SG-323S
担当教員名
藤本 真理子
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本語史
次に履修が望まれる科目
古典語学専門演習b
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
日本語史における問題について,自身で問題を発見し,分析と考察を行い,結論までの道筋を説明できる力を身につける。 (受講生の到達目標) 到達目標1; 日本語学の専門的な知識をふまえて,課題に取り組むことができる。 到達目標2; 具体的な作品や資料について,自身で問いを立て,それについて調査や考察した結果を,他者に説明することができ,また自身および他者の発表について質疑に参加することができる。 到達目標3; 日本語学の専門的な知識・研究方法を活用して,発表段階から修正を加えたレポートを作成することができる。 【授業の概要】
室町時代のことばを多方面から捉えるにあたり,『大蔵虎明本狂言』を読み,日本語史における様々な問題を見つけ出し,それらについて考察・分析していく。これらの作業により,日本語の通時的な変化や多様性に目を向け,古典語研究に関連する資料の扱いや研究の方法を身につけるようにする。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 講義;資料の紹介 第2回 講義;参考・関連資料の紹介 第3回 講義;教員による発表,具体的方法の例示 第4回 ディスカッション;論文の読解 第5回 発表,ディスカッション;学生の発表と質疑応答(1)—室町時代の語彙— 第6回 発表,ディスカッション;学生の発表と質疑応答(2)—室町時代の表記— 第7回 発表,ディスカッション;学生の発表と質疑応答(3)—室町時代の文法— 第8回 発表,ディスカッション;学生の発表と質疑応答(4)—活用について— 第9回 発表,ディスカッション;学生の発表と質疑応答(5)—過去の助動詞— 第10回 発表,ディスカッション;学生の発表と質疑応答(6)—推量の助動詞— 第11回 発表,ディスカッション;学生の発表と質疑応答(7)—時制表現を考える— 第12回 発表,ディスカッション;学生の発表と質疑応答(8)—発表の補足— 第13回 講義,報告;学生の発表と質疑応答(9)—発表と補足発表のふりかえり— 第14回 講義,報告;学生の発表と質疑応答(10)—レポートテーマの設定— 第15回 講義,報告;レポート作成に向けてのふりかえり (授業の方法) 授業では,MS-Teamsを活用する。授業内では,電子テキストも扱うため,必要な回にはパソコンを携帯することを求める。また,オンラインで実施する場合、ポータルで課題送受信や資料配信を行い、MS-Teamsを用いて同時双方向型、または課題配信型授業を行う。 第1回〜3回は,大蔵虎明本狂言』や室町時代のことばに関して日本語学の専門的な知識や研究方法について講義を行う。第4回は,事前の回で配布する論文を読解してきたうえで,ディスカッションを行う。第5回〜14回は各自が選択した担当箇所について,履修者が語彙・語法・ことばの運用など様々な観点から問いをたて分析した結果を発表し,翌回に補足の発表を行う。特に第13・14回はレポートに向けて,さらなる補足の取り組みを報告する。第15回は,本授業のふりかえりとし,履修者は各自が作成したレポートの報告をする。 テキスト・参考書
(テキスト)
『大蔵虎明本狂言集の研究』(池田廣司, 北原保雄著 、表現社)。テキストの購入は求めない。 講義回はプリントを配布する。 (参考書) 随時紹介する。 授業時間外の学修
(事前学習)
毎時,前回までの授業内容を復習する。発表の回では,発表者が提示した事前資料,担当箇所に目を通しておく。 (事後学習) 課題がある講義回は課題に取り組み,報告回は疑問点を整理したり,指摘箇所を追加調査したりする。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
課題・質疑を含む各回授業への取り組み(30%) 発表(40%),期末のレポート(30%) (成績評価の基準) 到達目標1;授業への取り組みの課題の評価基準とする。 到達目標2;発表と授業への取り組みのうち質疑の評価基準とする。 到達目標3;期末のレポートの評価基準とする。 備 考
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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