教員名 : 灰谷 謙二
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授業科目名
現代語学専門演習a
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-SG-321S
担当教員名
灰谷 謙二
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本語学概論・日本語学基礎演習
次に履修が望まれる科目
現代語学専門演習b
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
フィールド系の音声言語研究の理論と方法について学びます。明らかにしたい内容と範囲を考えて、適切な手法を用い、適切な質と量のデータを集める手法を学びます。 集めたデータを適切なツールで処理し、データの本質的な特徴をつかむための分類分析の観点を見出す力を付けます。自分の着想をデータに基づいて実証的に証明・論証し、他者に共有し議論できるようになることを目指します。 (受講生の到達目標) 到達目標1; (思考判断表現力)日常の話ことばの生活の中から問いをたて、これを解決する根拠資料を自分の調査でつくることができる。 到達目標2; (思考判断表現力)自分のあつめた資料にもとづいて、適切な論をたてて、発表やレポートで自分の考えを伝えることができる。 到達目標3; (主体性)先行論や討議参加者の多様な意見を取り込みながら、協働的・主体的にあたらしい知見や発展的課題に到達することができる。 【授業の概要】
現代日本語の研究課題と研究方法を学びます。特に、前期のaでは日常会話をベースとした音声言語のなかから問題を発見し、適切にデータを記録・収集し、データベースをつくって分析をおこない、見通し・仮説を検証する、そこから自分の論を組み立て、他人に説明し理解を得、議論をし、新しい知見を共に発見していく、口頭発表と討議それをふまえた文章化の方法を学びます。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回 講義;ガイダンス、演習ローテーション決定 演習;日常のなかの「気づき」をリストにする 第2回 講義;フィールドワークの方法的特徴・自分のテーマ案を発表する。(講義) 演習;テーマにかかわる参考文献をさがす 第3回 講義;フィールドワークの論理・音声資料の文字化の方法(講義・実習) 演習;自然傍受法について理解し実践してみる 第4回 講義;参考文献の探し方とリスト化・調査項目・調査票のつくりかた(講義・実習) 演習;自分の調べたいことを調査票に表現する。 第5回 講義;データの設計と表現(グラフ・表の用い方)(講義・実習) 演習;データをエクセルで整理し、表やグラフ化する方法を確認する 第6回 発表・討議①;担当者発表 第7回 発表・討議②;担当者発表 第8回 発表・討議③;担当者発表 第9回 発表・討議④;担当者発表 第10回 発表・討議⑤;担当者発表 第11回 発表・討議⑥;担当者発表 第12回 発表・討議⑦;担当者発表 第13回 発表・討議⑧;担当者発表 第14回 講義;基本的なレポートの書き方・文章構成法 演習;この授業内でのレポート書式のルールを理解し、各自の発表を文章化し、レポートにまとめる。 第15回 講義;総括 討論;互いの発表を振り返りながら身に着いたものと今後の課題を各自で総括する。 演習;追加資料を整え、レポート作成にはいる(一週間) (授業の方法) 第1回〜第5回は講義中心の内容で、現代語学研究とくに音声言語のフィールドワーク手法についてのトレーニングをします。第6回から13回が各自の発表と、討議になります。ここまでに各自のテーマを決め、資料収集をはじめられるように演習作業を並行してすすめます。発表担当者は事前に準備を進め、発表資料をつくり、当日の発表をします。他の参加者は、質問や意見をとおして討議をします。残された課題、補足についての追加発表もあります。発表テーマにかかわる重要な先行研究については全員に課題のかたちで要旨要約のレポートを課します。 第14回で期末レポートの指示と書式についての詳細な説明をし、最終回で、各回の発表と全体的な傾向について総括し、成果と今後の課題を確認します。 テキスト・参考書
テキスト
(テキスト)資料を事前にTeamsとポータルにアップし、印刷資料も配布します。 (参考書) 1)演習発表やレポートの技法にかかわるもの 学習技術研究会(2019)『知へのステップ 第5版 大学生からのスタディ・スキルズ』 くろしお出版 2)フィールドワークの理論や技術、データベースにかかわるもの 佐藤郁哉(1992)『フィールドワーク書を持って街へ出よう』新曜社 藤原与一監・神部宏泰編(1984)『方言研究ハンドブック』和泉書院 日本方言研究会・方言研究支援プロジェクト サイトURL http://dialectology-jp.org/wiki.cgi?page=%CA%FD%B8%C0%B8%A6%B5%E6%BB%D9%B1%E7%A5%D7%A5%ED%A5%B8%A5%A7%A5%AF%A5%C8 3)自分の関心を学術的な枠組みで位置づけキーワードをみつけるためのもの 『日本語学辞典』『日本語学研究事典』『言語学事典』他適宜紹介します。 授業時間外の学修
(事前学修)
各自の発表のために、順次、課題設定から資料収集整理の方法を段階的に説明しますので、各回の課題に対応しながら、自分の発表の準備をすすめていきます。関連する資料や材料の収集に取り組んでください。発表ローテーションが始まったら、各回の事前配布資料に目を通し、発表後の質疑の準備をしましょう。 (事後学修) 発表に関係して紹介された文献を読み、各自の発表の課題を整理し、最終レポート作成に取り組んでください。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
発表に向けた作業過程と発表内容(40%)、発表と討議を含めた演習への参加態度(30%)、最終レポート(30%) (成績評価の基準) 到達目標1;演習発表討議の内容を理解して発信・対応を行っている。 到達目標2;第1回〜5回で学んだ方法にそって研究を進め自分の考えを伝えられている。 到達目標3;発表討議のなかで得られた他者の意見をふまえて新たな課題に対応し14回で指示されたこの授業のレポートの作法にしたがって最終レポートを作成している。 備 考
対⾯・オンラインにかかわらず、Teamsとポータルを授業情報や課題の連絡ツールとして活⽤し
ます。質問・討議等にも使います。 オンライン時は演習発表質疑応答を会議機能とチャットでおこないます。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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