シラバス情報

授業科目名
近世文学専門演習a
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-SG-314S
担当教員名
吉田 宰
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本文学史4(近世)
次に履修が望まれる科目
近世文学専門演習b
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
日本近世期のテキストを精読することで、優れた分析力および論理的思考力を身につける。また、主体的な調査活動および他者との積極的な議論を通して、専門的な知識と幅広い視野を獲得する。

(受講生の到達目標)
到達目標1:影印を正確に翻字し、また一言一句を疎かにしない厳密な訳注を施すことができる。
到達目標2:自らの意見を他者に分かりやすく伝え、また他者からの意見を適宜柔軟に取り入れることができる。
到達目標3:発表とその準備に主体的に取り組み、また積極的な姿勢で討論に参加することができる。
【授業の概要】
江島其磧『浮世親仁形気』を注釈を施しながら精読する。『浮世親仁形気』は享保5年(1720)に刊行された気質物浮世草子で、様々な癖のある親父を滑稽に描いた作品である。本演習では受講生が各自担当箇所について、【1】影印の翻字、【2】注釈、【3】現代語訳、の発表を行う。また受講生同士を中心とした質疑応答を通して、よりよい発表内容に仕上げるためにはどうすればよいか意見交換をした上で、次回【4】補足発表を行う。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 ガイダンス:江島其磧に関する概説、発表方法・工具書などの説明、仮担当決め (講義)
第 2回 教員によるデモンストレーション       (講義、討論)
第 3回 工具書の具体的な使用方法や注意点などの説明 (講義)
第 4回 江島其磧に関する先行研究を読む(1)    (講義、討論)
第 5回 江島其磧に関する先行研究を読む(2)    (講義、討論)
第 6回 受講生Aの発表    (発表、討論)
第 7回 受講生Aの補足発表  (発表、討論)
第 8回 受講生Bの発表    (発表、討論)
第 9回 受講生Bの補足発表  (発表、討論)
第10回 受講生Cの発表    (発表、討論)
第11回 受講生Cの補足発表  (発表、討論)
第12回 受講生Dの発表    (発表、討論)
第13回 受講生Dの補足発表  (発表、討論)
第14回 受講生Eの発表    (発表、討論)
第15回 受講生Eの補足発表  (発表、討論)

(授業の方法)
・第1回:教員が受講生に対して講義を行う。
・第2回:教員が受講生に対して講義を行う。のち、受講生と教員で討論を行う。
・第3回:教員が受講生に対して講義を行う。
・第4回〜第5回:教員が受講生に対して資料を事前配布しておくので、受講生は資料を読んでおく。授業当日は教員が受講生に論文内容を講義し、のち受講生と教員で討論を行う。
・第6回〜第15回:受講生は自身が担当する範囲のレジュメを作成し、教員と他の受講生に対して発表を行う。発表を受けて、受講生と教員で討論を行う。

※受講生の人数に応じて、適宜授業内容を変更する(1人あたり複数回の発表や教員による講義等を行う)。
テキスト・参考書
(テキスト)
底本:名古屋大学附属図書館岡谷文庫蔵『浮世親仁形気』(影印)。
※「国書データベース」(国文学研究資料館)より閲覧可。 

(参考書)
長谷川強校注・訳『浮世草子集』(新編日本古典文学全集65、小学館、2000年)。
授業時間外の学修
(事前学修)
発表で使用するレジュメを作成する。

(事後学修)
討論で指摘された課題を整理し、次回以降の発表内容に反映させる。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
発表70%、討論30%。

(成績評価の基準)
到達目標1:影印を正確に翻字し、また一言一句を疎かにしない厳密な訳注を施すことができている。
到達目標2:自らの意見を他者に分かりやすく伝え、また他者からの意見を適宜柔軟に取り入れることができている。
到達目標3:発表とその準備に主体的に取り組み、また積極的な姿勢で討論に参加することができている。
備  考
・参考書(もしくはそのコピー)を各自手元に準備し、予め注釈や現代語訳などに目を通しておくこと。
・原則、レジュメはデータで配信し、紙媒体では配布しない。必要に応じて各自で印刷しておくこと。
・対面/オンラインにかかわらず、授業ではTeamsの画面共有機能を使用するので、ノートPCなどの情報機器を毎回持参すること(ノートPCを強く推奨する)。
・オンライン授業の場合:ポータルとTeamsを用いたリアルタイム授業を行う。
担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容