教員名 : 原 卓史
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授業科目名
日本文学講義4(近現代)
開講年次
3年
開講年度学期
2024年度後期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
J-JLT-334L
担当教員名
原 卓史
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
日本文学講読5
次に履修が望まれる科目
卒業論文(構想・準備)
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
日本近現代文学の代表的な作家を一人取り上げて、その作家の短篇小説を読んでいく。取り上げた作家の知見を広げ、学生が深く考察できるようになることを目的とする。今年度は、坂口安吾「安吾捕物帖」(初出のタイトルは「明治開化 安吾捕物」)の精読を行う。 (受講生の到達目標) 到達目標1:書誌情報の確認、先行研究の整理、捕物帳の文学史的意義などを理解することができる。 到達目標2:文学理論、時代背景、メディア・ミックスなどを多角的に検討して、作品理解を深めることができる。 到達目標3:様々な読解の可能性を通して、新たな読みを構築することができる。 【授業の概要】
日本近現代文学における短編小説を、毎回一作品ずつ取り上げて講義を行う。今年度は、坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖」の前半10作品を取り上げる。作品、作家、文学史的な解説だけでなく、様々な方法論や文学理論などを援用しながら解説を行う。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第 1回 講義:ガイダンス 授業方針の説明 ・リアクションペーパーの作成 第 2回 講義:作家紹介・坂口安吾 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 3回 講義:捕物帳の文学史 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 4回 講義:坂口安吾「舞踏会殺人事件」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 5回 講義:坂口安吾「稲妻は見たり」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 6回 講義:坂口安吾「愚妖」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 7回 講義:坂口安吾「幻の塔」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 8回 講義:坂口安吾「ロッテナム美人術」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第 9回 講義:坂口安吾「赤罠」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第10回 講義:坂口安吾「家族は六人・目一ツ半」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第11回 講義:坂口安吾「狼大明神」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第12回 講義:坂口安吾「踊る時計」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第13回 講義:坂口安吾「乞食男爵」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第14回 講義:坂口安吾「トンビ男」 ・作品の読解とリアクションペーパーの作成 第15回 講義:まとめ(講義) ・リアクションペーパーの作成と学期末レポートの提出 (授業の方法) ・第1回は授業のガイダンスを行い、授業のおおまかな流れについて説明する。第2回〜第14回は、主なリアクション・ペーパーの紹介、取り上げる作家・作品の解説を行う。第15回は授業のまとめを行う。 ・授業の流れは、以下の通りとする。①受講生は授業開始までにその回の作品を読み終える。②授業を受講する。③授業後、感想文もしくはリアクション・ペーパー(課題作成時間は20分程度、字数は200〜400字程度)を執筆し提出する。④翌週の授業の冒頭で、主なリアクション・ペーパーを紹介する。 ・授業資料(レジュメ)には、いくつか質問項目を入れているので、それらの質問について、学生たちからの意見を求める場合がある。その他、学生たちで話し合いをするような時間をとることも工夫してみたい。 テキスト・参考書
(テキスト)
坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖」は青空文庫で読むことができる。テキストを入手したい学生は、坂口安吾『明治開化 安吾捕物帖』(角川書店〔角川文庫〕 一九七三年一二月)、坂口安吾『続明治開化 安吾捕物帖』(角川書店〔角川文庫] 二〇一二年五月)を入手すること(電子書籍、古本など可)。 (参考書) 適宜紹介する。 授業時間外の学修
(事前学習)
授業が始まるまでに、その回の作品やレジュメ(授業資料)を読んでおく。特に作品については繰り返し読むことを推奨する。 (事後学習) その回の作品やレジュメ(授業資料)を読み返し、リアクションペーパーを記載する。事後学修においても、作品を繰り返し読むことを推奨する。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
毎回のリアクションペーパー(75%) 学期末レポート(2000〜8000字)(25%) (成績評価の基準) 到達目標1:書誌情報の確認、先行研究の整理、捕物帳の文学史的意義などを理解することができている。 到達目標2:文学理論、時代背景、メディア・ミックスなどを多角的に検討して、作品理解を深めることができている。 到達目標3:様々な読解の可能性を通して、自分なりの新たな読みを構築することができている。 備 考
・授業は対面かつリアルタイムで行う。オンラインに切り替わる場合は、teamsの「〇〇年度後期日本文学講義4」チームを使用し、リアルタイムで行う。
・レジュメ(授業資料)は、「〇〇年度後期日本文学講義4」チーム内の「授業資料」フォルダ内にアップロードする。 ・授業課題は、ポータルサイトの課題提出爛に提出してもらう。課題ごとに課題提出欄を作成するので、該当する課題提出欄に提出すること。 ・欠席者や授業の復習をしたい学生のために、授業の音声を録音する。ICレコーダーで録音し、チーム内の「ファイル」の「音声」フォルダにアップロードする。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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