教員名 : 餅川 正雄
|
授業科目名
商業科教育法1
開講年次
3年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
C-TL-313L
担当教員名
餅川 正雄
担当形態
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…教科及び教科の指導法に関する科目(高等学校 商業) 施行規則に定める科目区分又は事項等…各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。) この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
1【高等学校学習指導要領に示された商業科の目標や基礎的科目の内容を理解する。】
(1)商業科の目標と基礎的科目(:ビジネス基礎・簿記・情報処理)の内容を理解している。 (2)商業科の基礎的科目の学習内容について、指導上の留意点を理解している。 (3)商業科の学習指導と評価の一体化の考え方を理解している。 (4)経済学・会計学・経営学・情報学・法律学などの学問領域と高等学校商業科目の関連を理解し、大学での学びを教材研究に活用することができる。 (5)総合実践や課題研究などの発展的な学習内容を探求し、教育課程編成上の位置付けや学習指導の工夫・改善について考察することができる。 2【高等学校商業科の授業について、具体的な授業設計を行う方法を身に付ける。】 (1)生徒の学力や学習意欲等の実態を前提とした授業計画の考え方を理解している。 (2)商業科においてパソコン等の情報機器を活用した授業設計ができる。 (3)学習指導案の基本的な構成を理解し、簿記の授業について学習指導案を作成できる。 (4)簿記の模擬授業の実施とその振り返りによって、授業改善の視点を身に付けている。 (5)商業科における授業改善に関する実践研究の動向を把握し、それを参考にして授業設計に取り組むことができる。 【授業の概要】
この授業のテーマは、「1.商業科の基礎科目の指導内容を学ぶこと」と「2.簿記の授業展開ができるようになる」の二つである。1.については、高等学校における商業教育は、どのような分野を対象とし、それはどのような内容を含むのかを講義を聴くことで理解し、教科「商業科」の目標と基礎的科目の主な指導内容と留意点を把握していく。
2.については、「簿記」の目標を実現するために、どのような授業を組み立て展開していけばよいのか、「授業の設計・実施・評価」や「単元指導計画と学習指導案の作成」方法を演習形態で検討した後、一人一人が作成した学習指導案に基づき模擬授業を行う。 授業外で取り組む課題として、「簿記」で指導する各種帳簿(主要簿・補助簿)の記帳例題を作成して提出してもらう。また、決算の意義、決算整理事項、精算表について課題レポートを提出してもらう。 【授業計画と授業の方法】
第1回:高等学校学習指導要領における商業科の目標
第2回:商業科の目標と基礎的科目の指導内容 第3回:商業科の基礎的科目の指導上の留意点 第4回:商業科の学習指導の特徴と指導と評価の一体化 第5回:経済学・会計学・経営学などの学問領域と商業科目の教材研究 第6回:法律学・情報学などの学問領域と商業科目の教材研究 第7回:商業科における発展的科目の学習内容と教育課程への位置付け 第8回:商業科目の系統性・発展性を配慮した教育課程編成とその評価の視点 第9回:生徒のレディネスの把握方法と単元指導計画の作成 第10回:商業科目の授業における情報通信技術の活用 第11回:学習指導案の基本的構成と簿記の学習指導案作成 第12回:模擬授業の実施と振り返り1 −導入時の工夫と板書・説明の工夫・改善− 第13回:模擬授業の実施と振り返り2 −問題演習時の留意事項と発問の工夫・改善− 第14回:商業科におけるビジネス基礎に関する実践事例 第15回:商業科における情報処理に関する実践事例 テキスト・参考書
文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年3月公示)解説 商業編』 ¥744-
文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年3月公示)本体』 高等学校の教科書:『高校簿記』実教出版など 授業時間外の学修
成績評価の方法と基準
学習指導案・模擬授業(60%)、レポート(20%)、授業中の質問や意見などの活動状況(20%)
備 考
簿記の基礎知識を身に付けて、模擬授業ができるようになることを課題とする。
オンライン授業の場合は、ポータルで課題配信を行います。その課題をメールで送信してもらいます。オンライン授業の場合は、模擬授業は実施しません。ただし、「簿記」又は「ビジネス基礎」の単元を指定して、学習指導案(細案)を作成して送信してもらい、それにコメントを付けて返信します。 担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
|