教員名 : 濱保 和治
|
授業科目名
道徳の理論及び指導法
開講年次
2年
開講年度学期
2024年度前期
単位数
2.00単位
科目ナンバリング
C-TL-203L
担当教員名
濱保 和治
担当形態
単独
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目
科目区分…道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目 施行規則に定める科目区分又は事項等…道徳の理論及び指導法 この授業の基礎となる科目
教育の方法と技術
次に履修が望まれる科目
特別活動及び総合的な学習の時間の指導法
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
道徳教育及び道徳科の意義や原理,目標や内容・指導計画等を理解するとともに,教材研究や指導案作成,模擬授業の検討等を通して実践的な指導力を身に付けます。 (受講生の到達目標) 到達目標1.道徳教育や道徳科の意義・目標・内容・指導法について説明できる。 到達目標2.指導案の作成,模擬授業の実施と振り返りから反省点の改善ができる。 到達目標3.道徳の特性を踏まえた学習評価を行い,実践的に検討できる。 【授業の概要】
道徳の本質,道徳教育の歴史,課題,道徳性発達,価値項目,指導と評価の視点,各教科・特別活動・総合的な学習の時間等との関連を理解した上で,さらに,道徳教育の全体計画や年間指導計画,指導案を作成して模擬授業を行い,自ら振り返って反省点を改善できるようにする。道徳教育と生徒指導の関係性,現代社会における道徳教育の課題及び海外における道徳教育の取り組みなどについても,適宜,扱うものとする。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回:道徳の本質と道徳教育の目標(講義・グループ討議) ・道徳教育と道徳科及び道徳科の目標 第2回:道徳教育の歴史(講義・グループ討議) ・修身,公民教育,道徳の時間,道徳科及び道徳教育と生徒指導 第3回:道徳教育の課題と改訂の経緯(講義・グループ討議) ・現代社会における道徳教育の課題(いじめ・情報モラル等)及び改訂の経緯 第4回:道徳の価値項目と内容の理解(1)AとB(講義・グループ討議) ・A 主として自分自身に関すること及びB 主として人との関わりに関すること 第5回:道徳の価値項目と内容の理解(2)CとD(講義・グループ討議) ・C 主として集団や社会との関わりに関すること及びD 主として生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること 第6回:子供の心の成長と道徳性の発達(講義・グループ討議) ・道徳性の発達段階(ピアジェ)及び道徳性発達理論(コールバーグ) 第7回:道徳教育の全体計画の作成(講義・演習・グループ討議) ・全体計画作成の方針と推進体制の確立及び年間指導計画の意義と内容,年間指導計画作成上の創意工夫と 留意点 第8回:道徳教育の年間指導計画の作成(講義・演習・グループ討議) ・指導の基本方針及び道徳科の特質を生かした学習指導の展開,学習指導の多様な展開 第9回:道徳と各教科・特別活動・総合的な学習の時間等との関連(講義・演習・グループ討議) ・各教科・特別活動・総合的な学習の時間等との関連の実際(道徳全体計画の別葉の作成) 第10回:道徳科の特質を生かした多様な指導法 (講義・演習・グループ討議) ・「考え議論する道徳科」の授業の実現(道徳科におけるアクティブ・ラーニング) ・道徳科における「問題解決的な学習」 ・道徳的行為に関する「体験的な学習」(「役割演技」など) ・道徳科における「現代的な課題」の指導 第11回:道徳科における教材の特徴を踏まえた授業設計(講義・グループ討議) ・教材の開発と活用の創意工夫 ・道徳科に生かす教材(道徳科で求められる「自我関与」) 第12回:道徳科の学習評価(講義・グループ討議) ・道徳教育における評価の意義及び道徳科における生徒の学習状況及び成長の様子についての評価,道徳科の 授業に対する評価 第13回:授業のねらいや指導過程の構想と吟味(講義・演習・グループ討議) ・指導案の作成と評価(指導案を質疑応答し,完成させる。) 第14回:模擬授業の実施(講義・演習・グループ討議) ・指導案に基づき,模擬授業を行い,それに対して質疑応答を行い,授業改善の視点を身に付ける。 第15回:振り返りを生かした授業改善(講義・演習・グループ討議) ・振り返りを生かした授業改善を行う。 試験 (授業の方法) 各回の学修課題として,授業中に提示する課題に取り組み,レポートとして提出します。 テキスト・参考書
(テキスト)
文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年3月公示)解説 特別の教科 道徳編』(教育出版) (参考書) やさしい道徳授業のつくり方 改訂版 鈴木由美子・宮里智恵編 渓水社 文部科学省 道徳教育アーカイブ(https://doutoku.mext.go.jp/) 授業時間外の学修
(事前学修)
本シラバスで予告された講義内容について,事前にテキストや参考書・雑誌等によって内容の理解に努め,時事的な情報の収集に努めること。 (事後学修) そのうえで授業後は,配付資料や授業ノート・ワークシートの振り返りを行い,授業で紹介した文献に当たるなど事後学修に努めること。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
試験(55%)、期末レポート(30%)、授業での討論・発表(15%) (成績評価の基準) 到達目標1の基準 ・試験において道徳教育や道徳科の意義・目標・内容に関する問いについて正解している。 ・期末レポートにおいて,課題の問題点を見つけ,原因と解決策を論述している。 ・授業でのグループ討論・発表に積極的に参加している。 到達目標2の基準 ・試験において道徳の指導法及び指導案の作成方法に関する問いについて正解している。 ・指導案の作成,模擬授業の実施と振り返りのレポートから,指導案や教材,指導法の反省点を見つけ,改善点を論述している。 ・指導案作成,模擬授業でのグループ討論・発表に積極的に参加している。 到達目標3の基準 ・試験において道徳の学習評価の意義や評価の在り方に関する問いについて正解している。 ・期末レポートにおいて,課題の問題点を見つけ,原因と解決策を論述している。 ・授業でのグループ討論・発表に積極的に参加している。 備 考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
|