![]() 教員名 : 灰谷 謙二
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授業科目名
日本語学演習
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
灰谷 謙二
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
日本語学研究のより専門的な方法論を具体的に体験実践し、フィールド研究の誰も持ちえない自分だけの資料に基づく論構築と論理的表現の適切な方法を知る。 (受講生の到達目標) (知識・技能) 到達目標1:方言性向語彙の研究に関する理論と方法について理解する。 到達目標2:性向語彙の調査票のつくりかたと調査の方法について理解し実施できる。 (思考力・判断力・表現力) 到達目標3:得られた情報を適切に処理し、自ら得た語彙資料に内在する体系と構造を明らかにし、それを論理的に表現することができる。 【授業の概要】
方言性向語彙研究の方法を学びます。生活語彙論の一実践としての方言性向語彙の先行研究の理論と方法、実践例を学び、実際に自分の観点で調査票を作成しフィールドワークをおこない、一次データを得る手順を体験・実践します。
【授業計画と授業の方法】
第一回 講義:ガイダンス 方言を生活語とよぶ視点と語彙研究
第二回 講義:藤原与一の方言学の理論的方法的特徴 第三回 講義:語彙研究の意義と特徴 第四回 講義:室山敏昭の方言性向語彙研究 第五回 講義:語彙の体系性・シソーラス 第六回 講義、演習 調査票をつくる 第七回 講義、演習 パイロット調査をしてみる 第八回 講義、演習 調査の実際 第九回 講義、演習 データの整理と分析① 第10回 講義、演習 データの整理と分析② 第11回 講義、演習 発表① 第12回 講義、演習 発表② 第13回 講義、演習 発表③ 第14回 講義、演習 発表④ 第15回 講義 総括 (授業の方法) 前半、性向語彙研究の理論と方法についての座学になります。基本的な文献の精読・報告作業をとおして内容理解を測ります。後半、調査実践(不測は文献データ、コーパスを使いますが、今現在自分たちが使っているもの、ネット社会で観察されるものも対象にします。) を踏まえたデータ分析と発表を行います。 テキスト・参考書
生活語研究、性向語彙研究の理論と方法についての文献は授業内で適宜紹介します。
授業時間外の学修
座学による理論・方法の学修は資料を提示し講義形式で説明する形ですすめます。実際に語彙調査をし、自分だけのデータをとるプロセスがはいります。自身の言語生活を内省するだけでなく、実際に周囲の人に調査をすることがあります。資料の不足は藤原与一の日本語方言辞典、小学館の日本方言大辞典などを補足的に使用します。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
演習内容の理解・作業プロセスと取り組み(30%)収集したデータの質量の適切性(20%)発表とレポート(50%) (評価の基準) 到達目標1:方言性向語彙の研究に関する理論と方法について理解する。 到達目標2:性向語彙の調査票のつくりかたと調査の方法について理解し実施できる。 (思考力・判断力・表現力) 到達目標3:得られた情報を適切に処理し、自ら得た語彙資料に内在する体系と構造を明らかにし、それを論理的に表現することができる。 備 考
方言研究の実践・体験になります。状況次第では補助的な方法や資料を活用することもありますが、安易な方法にならない目的に応じたものであることを求めます。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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