日本古典文学演習

1年

2023年度後期

2単位

藤川　功和

日本古典文学特講

(授業の目的）
『宗長百番連歌合』の輪読・注釈作業を通じて、中世連歌に関する基礎知識と分析方法を身につける。　

（受講生の到達目標）
到達目標1; 『宗長百番連歌合』を影印から読解し、語釈・通釈を施し、記載内容を十全に理解することができる。
到達目標2;上記基礎的読解能力を養った上で、前後の連歌作品との比較・検討を行い、連歌表現の特徴を理解することができる。
到達目標3;中世から近世にかけての連歌享受の様態について、具体像を描くことができる。

『宗長百番連歌合』の影印本を底本として、翻刻・語釈・通釈・考察を受講者が行い、その研究成果を授業中に発表する。

（授業計画）
第　１回　講義:授業の目的・到達⽬標・授業の進め方について授業概要
第　２回　講義:連歌の基本構造（連歌の成立とその特質について学ぶ）
第　３回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換①
第　４回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換②
第　５回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換③
第　６回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換④
第　７回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換⑤
第　８回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換⑥
第　９回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換⑦
第１０回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換⑧
第１１回　演習： 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換⑨
第１２回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換⑩
第１３回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換⑪
第１４回　演習: 『宗長百番連歌合』の輪読と意見交換⑫
第１５回　講義:まとめ　これまでの輪読成果を振り返りながら、 『宗長百番連歌合』の特質について纏める。

（授業の方法）第1回では講義の概要を説明する。第２回では連歌に関する基礎的情報を提供する。

（テキスト） 『宗長百番連歌合』の影印本
（参考文献）適宜授業で紹介する。

（事前学修）
　事前に発表者から発出された発表資料を通読し、疑問点や質問点などを整理しておく。
（事後学修）
　授業中の意見交換で示された意見や質問等について各自で整理しておく。

（成績評価の方法）
発表資料の事前・事後確認への取り組み（２0％）
発表資料・補足資料の完成度（３0％）、発表資料・補足資料を活用したミニレポートの作成（５0％）

（成績評価の基準）
到達目標1:演習発表の事前・事後の各取り組みがなされている。
到達目標2:演習発表・補足発表が十全になされている。　
到達目標3:演習発表で得た知識や経験をもとにしたミニレポートの作成がなされている。

課題の提出は、原則としてMS-teamsもしくはformsで行います。

文書作成ソフト、MS-teamsがインストールされた大学ネットワークに接続可能なパソコン及びスマートフォンを用意してください。