教員名 : 河野 洋
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授業科目名
貨幣経済学特論
開講年次
1年
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
担当教員名
河野 洋
担当形態
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
貨幣の本質的な機能を理論的に考察できるようになる。 経済主体による合理的意思決定の下での貨幣需要を理論的に理解できるようになる。 物々交換経済と貨幣経済での違いを理論的に説明できるようになる。 (受講生の到達目標) 到達目標1:物々交換経済での探索費用と貨幣経済の有利点を説明できる。 到達目標2:資産を貨幣で持つ際の収益率について理解して説明できる。 到達目標3:インフレーションの非効率性を理論的に説明できる。 【授業の概要】
物々交換経済の非効率性を克服する手段として貨幣が考案されたこと、人々の合理的意思決定の結果として貨幣を保有することを、理論的に考察していく。
【授業計画と授業の方法】
第1回 代表的な貨幣経済モデルについて
第2回 通時的予算制約と市場分権での解について 第3回 貨幣のない世界とある世界 第4回 最適な意思決定としての貨幣需要 第5回 貨幣保有での収益率 第6回 貨幣の中立性と役割 第7回 成長経済での貨幣均衡 第8回 最適貨幣量の導出 第9回 物々交換と貨幣的交換 第10回 商品貨幣の非効率性 第11回 貨幣供給の増加とインフレーション 第12回 貨幣供給の増加がある場合の予算制約について 第13回 インフレーションの非効率性 第14回 成長経済での最適な貨幣政策について 第15回 インフレーション税の非効率性について (授業の方法) 参加者には、テキストの担当箇所の内容を紹介してもらうために、レジュメを作成してもらいます。教員は、そのレジュメがポイントを押さえているか、視覚的に分かり易いレジュメであるかという視点から、コメントを出してより良いレジュメとなるように指導していきます。また、テキストの担当箇所の内容を正確に理解しているかをチェックするために、質疑応答を通じて、より正確な経済学的理解が得られるように指導していきます。グラフを用いた解説や計算問題については、板書で行います。 テキスト・参考書
『Modeling Monetary Economics』Bruce Champ & Scott Freeman John wiley & Sons.INC
授業時間外の学修
(事前学修)
配布資料の該当箇所を読むことにより予習を行ってください。 (事後学修) 配布資料を再読してください。理解できないところをそのままにしないで、積極的に質問してください。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
期末試験(100%) (成績評価の基準) 到達目標1:貨幣経済学の専門用語について説明できる。 到達目標2:貨幣発行益について式と図を用いて理解して説明できる。 到達目標3:貨幣が持つ基本的機能について説明できる。 備 考
テキストは図書館の本を、当方で用意します。
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容
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