シラバス情報

授業科目名
教育社会学
開講年次
カリキュラムにより異なります。
開講年度学期
2023年度後期
単位数
2単位
科目ナンバリング
C-TL-202L
担当教員名
牧瀬 翔麻
担当形態
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための必修科目
科目区分…教育の基礎的理解に関する科目
施行規則に定める科目区分又は事項等…教育に関する社会的、制度的又は経営的事項(学校と地域との連携及び学校安全への対応を含む。)
この授業の基礎となる科目
教育原理・教師論
次に履修が望まれる科目
教育課程論
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
現代の学校教育に関する社会的事項について、基礎的な知識を身に付けるとともに、それらに関連する課題を理解する。なお、学校とと地域との連携に関する理解及び学校安全への対応に関する基礎的知識も身に付ける。

(受講生の到達目標)
(到達目標1)学校をめぐる近年の様々な状況の変化を説明することができる。
(到達目標2)子どもの生活の変化を踏まえた指導上の課題を論じることができる。
(到達目標3)地域との連携・協働の意義と方法を踏まえ、開かれた学校づくりが進められてきた経緯を説明することができる。
(到達目標4)学校安全の意義と目的を踏まえ、学校の管理下で発生する事件、自己及び災害への対応を説明することができる。
【授業の概要】
本授業では、子どもの教育をめぐる社会環境の変化が、学校教育にもたらす影響とそこから生じる課題、ならびにそれに対応するための教育政策の動向を中心に解説する。また、近年要請されている学校と地域の連携について、その意義を理解し、具体的な取り組み事例を参照することで、「地域とともにある学校」の実現に必要な条件を確認する。加えて、学校安全と危機管理の重要性について、関連法規及び司法判決の検討を通じて、理解を深めていく。各回の授業では、視聴覚教材や学生間のグループワークの機会を設ける。講師による講義や学生間の討議等を通じて、教育をマクロ的に捉える視点を身に付けてほしい。
【授業計画と授業の方法】
(授業計画)
第1回:社会の中での学校の役割−社会化、選抜と配分−(講義、グループワーク)
第2回:教育格差と階層➀−学校の階級・階層性と格差、日本型大衆社会−(講義、グループワーク)
第3回:教育格差と階層②−義務教育段階の教育、学校選択制−(講義、視聴覚教材)
第4回:教育格差と階層③−高校段階の教育、学歴、階層化・多様化・質保証−(講義、グループワーク、視聴覚教材)
第5回:学校と教師➀−社会的存在としての教師、職業としての教師−(講義、視聴覚教材)
第6回:学校と教師②−教師文化と同僚性−(講義、視聴覚教材)
第7回;カリキュラムと学校➀−カリキュラムの概念、学習指導要領と教科書、学力と評価−(講義)
第8回:カリキュラムと学校②−教育内容をめぐるナショナリズム−(講義、視聴覚教材)
第9回:生徒指導上の諸課題➀−不登校、多様な学校、教育機会確保法−(講義、視聴覚教材)
第10回:生徒指導上の諸課題②−いじめ、学校組織としてのいじめ対応、いじめ防止対策推進法−(講義、グループワーク)
第11回:多文化社会と子ども−外国にルーツのある子どもの教育、異文化理解教育−(講義、視聴覚教材)
第12回:教育とジェンダー−制の多様性と学校教育−(講義、視聴覚教材)
第13回:学校と地域の協働・連携−地域とともにある学校の展開、地域学校協働活動−(講義)
第14回:学校安全と危機管理−学校安全の3領域、学校保健安全法、学校事故−(講義)
第15回:現代の教育改革と教育政策(講義)

(授業の方法)
毎回の授業では、最後に「リアクションペーパー」を提出すること。「リアクションペーパー」には、講義内容に関する「問い」を記入すること(詳細は初回講義で丁寧に説明する)。「問い」は、次回の講義の冒頭で補足や解説を行い、学生の理解を深める目的で活用する。
テキスト・参考書
(テキスト)テキストは指定しない。ただし、適宜、資料を配布する。
(参考斜)授業内で紹介する。
授業時間外の学修
(事前学修)授業のキーワードに関連するニュースや書籍・雑誌等を調べ、事前に目を通しておいてください。
(事後学修)各回の授業の事後学修として、約1時間程度の復習を必要とします。
成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)期末レポート100%
期末レポートのテーマは、各回講義のリアクションペーパーの問いと関連する内容で設定します。詳細は、講義で説明します。
(成績評価の基準)「到達目標1〜4」を期末レポートの評価基準とします。
備  考
担当教員の実務経験の有無
実務経験の具体的内容