教員名 : 藤井 佐美
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授業科目名
伝承文学専門演習a
開講年次
2年
開講年度学期
2023年度前期
単位数
2単位
科目ナンバリング
J-SG-371S
担当教員名
藤井 佐美
担当形態
単独
【科目の位置付け】
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
伝承文学専門演習b・民話研究
【授業の目的と到達目標】
(授業の目的)
説話文学作品の精読をとおして記載文芸と口承文芸との結びつきを理解し、適切な資料を収集した上で内部徴証と外部徴証の両方から多角的・重層的に説話を分析する力を身につける。 (受講生の到達目標) 到達目標1:国語・漢和・仏教辞典・地誌・地図・百科事典・データベース等を利用し、読解に必要な語釈・注釈作業からテキストを精読することができる。 到達目標2:説話の典拠・類話・周辺領域の資料を適切な方法で収集した上で分析し、考察結果を適切な形に整えた上で他者に分かりやすく伝えることができる。 到達目標3:発表・討論をとおして得た気づきや課題についても継続調査を進め、適切な表現を用いて研究成果について論じることができる。 【授業の概要】
『日本国現報善悪霊異記』(『日本霊異記』)を精読し、伝承文学の調査・研究方法を学ぶ。演習では主に仏教典籍・古典文学・民話等にかかわる説話を分担し、履修者は研究発表と討議をおこなう。各回で共有する調査情報や意見交換に基づき、発表後も発展的な調査を進めてレポート報告(提出)をおこなう。 【授業計画と授業の方法】
(授業の計画)
第 1回 講義:ガイダンス 授業の目的・到達目標・授業進行方法の説明 第 2回 講義:説話文学と民話 発表担当話の決定 第 3回 講義:資料収集と研究発表の方法 第 4回 講義:伝承文学とは ----- 『日本霊異記』の場合 第 5回 講義:『日本霊異記』の特質 第 6回 演習:説話と唱導 第 7回 演習:発表と討議(1) 第 8回 演習:発表と討議(2) 第 9回 演習:発表と討議(3) 第10回 演習:発表と討議(4) 第11回 演習:発表と討議(5) 第12回 演習:発表と討議(6) 第13回 演習:発表と討議(7) 第14回 演習:発表と討議(8) 第15回 演習:事後調査の状況報告 レポート執筆相談 (授業の方法) 第1回のガイダンスに基づき、第2回〜第6回では伝承文学の調査・研究方法と作品の解説をする。第7回〜第14回の演習では履修者が担当するテーマの研究発表・討議をおこなう。第15回では履修者が事後調査について口頭報告をおこない、レポート執筆・提出に向けて必要な情報共有と意見交換をおこなう。 テキスト・参考書
(テキスト)
授業で指示する。 (参考書) 授業で紹介する。 授業時間外の学修
(事前学習)
研究発表の準備には資料収集と情報整理を含めて1ヶ月程度を必要とする。 (事後学習) 各回の学びを自身の研究に取り入れて継続的に調査を進めることが必要である。 成績評価の方法と基準
(成績評価の方法)
発表内容(40%)、受講ならびに演習への参加態度(30%)、最終レポート(30%) (成績評価の基準) 到達目標1:読解に必要な語釈・注釈作業に基づき、テキストの精読成果を分かりやすく説明するレジュメを作成することができている。 到達目標2:収集した資料を適切に整理した上で、分析結果を他者に分かりやすく伝えることができている。 到達目標3:演習の成果に基づく事後学習を適切に進め、一定の結論について適切な表現を用いて論じることができている。 備 考
研究領域と調査方法の関連から情報共有を必要とするため、伝承文学専門演習abの両方を履修することが望ましい。
事前の授業連絡内容を確認した上で、大学ネットワーク(ポータルサイトとteams)に接続可能な状態で受講すること。 担当教員の実務経験の有無
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実務経験の具体的内容
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